様々なニーズに対応して。

3月も半ばとなり、もうすぐ桜の便りも届いてくる頃となりました。
広島市内は青空が広がっていますが、まだ少し肌寒く感じます。
明日からは気温も上がってくる予想で、寒がりの私にとっては春の訪れを心待ちにしています。

私の新著、店頭に並んだのが一昨日の日曜日、アマゾンで予約していただいた方のところにも少しずつ届き始めているようです。
私のこの本に対する思いが、皆さんに届くことを願っています。
感想が届くようになれば、またそのことについてはこのブログでも書いていこうと思います。

私の仕事の一つの柱である施術にも、しっかり対応していきたいと思います。

今週は個人指導の予約が入っています。

一人は西本塾生で神戸から来てくれている竹内健太朗さんです。
彼は西本塾に参加した後も、深める会だけではなく、こうして個人指導の形で私からの学びを継続してくれています。
個人や団体の指導に当たっているため、少しでも正しい動きと考え方を身に付けようと、真剣に取り組み、それをきちんと指導に活かしてくれています。

私自身が立ち止まることをしませんので、常に私の最新の理論にアップデートというのでしょうか、上書きを重ねてくれる姿勢は、私にとっても有り難い存在です。

もうお一人は宮元さんとだけにしておきますが、直接仕事としては関わっていないそうですが、私の考え方や動きづくりのトレーニングに興味があってと申し込んでくれました。

さらには体を整える施術も含め、私という存在に興味を持っていただいたようでした。
先日伺った名古屋での講習会にも参加していただき、その熱心さは私も十分感じることができました、とても楽しみにしています。

そして、もうお一人はトライアスロンをされている方です。
特にランニングフォームに関しては、有名な指導者から体の歪みを指摘されショックを受けたそうで、そこを含めての指導になりそうです。

いつも思うのですが、人の欠点を指摘するのは簡単ですが、それを改善するためのアドバイスが出来ないのなら、言われた方は不安が増すばかりです。

先日もマラソン中継で解説を務めていた方ですが、指導を受けにきた相手に対してきちんとした対応をして欲しいと思います。

私もずけずけものをいうタイプですが、どうすれば改善できるのかというアドバイスは最低限しているつもりです。

電話で競輪選手の指導もしたことがあるという話になり、ならば自分の自転車とローラー台も持参して、普段の練習環境に近い中での指導をしましょうということになりました。

さすがに水泳だけは、いくら目の前が海だと言っても、飛び込んで泳ぐわけにはいきません。

それにしてもいろいろな方が訪れてくれるようになりました。
この施設を作って2年半がすぎました。

いつものことですが、人生あみだくじ、行き当たりばったりで先のことを考えたことがありません、と言うより、そんな余裕はいつもありませんでしたが。

それでも常に自分の中では、見るもの聞くものすべてに疑問を持って、自分ならどうするかという思考回路は常にフル回転させてきました。

現実的にはそれらがその場で活かされることはほとんどありませんでしたが、蓄積されていったデータというか、物事を観察する能力という意味では磨かれ続けてこられたのかなと思います。

私の仕事のスタートとなった体を整えるという行為に関しては、今私が言っている枝葉のテクニックを追うことなく、人間本来の体に備わったからくりを追求し続けてきたことで、根っこの部分が少しずつ見えてきたように思います。

今回出版した本には、そのことを少しでもわかって欲しいという思いを込めて書きました。

その作業に比例するように、体のからくりを活かして動くことが、体を痛めつけることなく、効率的に効果的に目的である様々なスポーツ動作に応用できると確信するようになりました。

施術という行為とトレーニングの指導、普通に考えれば全く相反する行為のように思われるかもしれませんが、私にとっては全く同じことを行っている感覚です。

さらには経験したこともない競技、昨年ご縁ができたラクロスなどのように、実際のプレーを見たこともない競技まで、その専門的だと思われている競技動作の指導を行っています。

いわゆるトレーニングの指導者は、基本的には体づくりが主な仕事で、数値で示すことができる成果をもってその仕事が評価されますから、競技種目には関係なく筋力トレーニングとして行うことになると思います。

私は違う意味で競技の種目に関係なくトレーニングの指導を行っています。
そこには数値は介入されません、まさに感覚の世界です。


それは体づくりが目的ではなく、人間の体をどう使うかという「動きづくり」を目的としたトレーニングだからです。

それぞれの競技動作以前に、人間として生まれ持った能力を余すところなく活用できることが大前提となります。
そのうえで、専門的な動作に踏み込んだ体の使い方まで、できる範囲で指導しています。

やったことがなくても、動きを見ればどこをどう動かすことが効率的なのか、相手がどういう意識で体を使っているから、こちらはこういう意識で対抗できるなどと、どうしてそんなことがわかるんだと怪訝な顔をされますが、私がそう思ったことを形にするために、仮説を立て自分で動いてみて良しと思えたものを、実際に指導して精度をあげて行く作業で、十分効果を表すことができています。

何度も言うように私はサッカーは素人で全く経験がありませんが、90分間走り続ける能力ではなく、90分間頭と体を動かし続けることができる能力こそ、サッカー選手に必要な能力と定義して、指導している走り方や体の当て方は、いまや誰に何を言われようと当たり前のことだと思っていて、そのことを理解できないレベルの人たちが指導していることが発展を妨げていると本気で思っています。

他の競技でも同じです、私が経験したことがないからこそ、冷静に動きを見ることができて改善策を見つけ出すこともできているのだと思います。

私が東京で渡辺先生という方に出会ったことで、人生が大きく変わっていったように、私に出会ったことで、その方の人生のあみだくじに新たな線を書き加えることになった人が何人もいるようです。

その方々は、私という人間そのものや、私のやっていることを目標にするのではなく、私が歩んできた道の歩み方に共感してくれているようです。

常に現状に満足せず、なぜどうしてと疑問を持ち、それをどうやって変えていくのか、環境に押し流されることなく、結果的にですが道を切り開いてきた生き方に共感していただいているようです。

それぞれの人生です、誰にも決めることはできませんし、誰も守ってはくれません。
目の前の足元を一歩ずつしっかりと踏みしめていくことしかできません。

まだまだやりたいことがあるのだと思います、それさえ今見えていません。
これまで内に秘めていた思いを、発信し続けることが当面の目標です。

今年も7月に札幌に行くことが決まりました。
西本塾イン札幌ではなく、4月から開業する西本塾2期生の諏訪俊一さんの施設をお借りして、私の本を読んでくれた人を対象とした健康教室や、ランニング教室など、今いろいろなアイデアを検討してくれています。

私にできることと、参加してくれる方のニーズが一致するなら、私は講師として何処へでも飛んで行きたいと思っています。

しかし、ベースはここでの西本塾、2日間ですが真剣に学ぼうという人たちとの時間を大切にし、さらに学びを深めたいと言ってくれる人たちに、私の今を伝えていきます。

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Re: 新書の感想
望月さん
感想をありがとうございました。
私がどうしても書き残しておきたかったものがこれです。
安易にどこかをどうかすればどこかが良くなる、どこかを鍛えれば何かを変えられる。
そしてそれらを安易に受け入れる一般の方の意識と、それを分かっていて売らんかなと作り続けられる健康書の数々。
与えられた命を全うするために、人間は体とどう付き合わなければならないのか、本気で考える人はいないのか、ならばそれを自分がやらなければ、そんな思いをずっと持ち続けてきました。
いろいろな人の力を借りて、やっと一つの形にすることができました。
それぞれの立場でそれぞれの感想があって良いと思います。
否定的な意見があっても、もちろん良いと思います。
ただ私の考え方に対してではなく、自分のこれまでの体に対する向き合い方こそ変えなければならないものだと思います。
望月さんが何かを感じ、これからの人生に活かしてくれるなら本当に嬉しいです。
私が誰かの人生に影響を与えられるとしたら、それはその人本人がそのタイミングを待っていただけだと思います。
少し肩の荷が下りた気がしています。
  • 2016-03-23│19:55 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
新書の感想
西本直先生

この度は、新書の出版おめでとうございます。
昨年11月頃から原稿を書き始めたとお聞きしてから、あっという間に出版になりました。
昨年12月に千葉へお越し頂いた際、両国の居酒屋で本の構成についてお聞きして頭に残っている先生の言葉があります。
「俺は、何でも分かっているんだ。自分がどういう人間で、自分がどのように見られているかも」この言葉は、私にとって衝撃的でした。
そして出版された「1回5分体が喜ぶ健康術」では、まさに言われた通りの事を証明してくれました。
ヒロシさんが思う先生の印象では、施術中に余計な事を言うと怒るガンコジジだけど本当はすごい人なんだと思う気持ちや施術中の体の変化や心の変化をヒロシさんが言っているように表現されていて、これは本当に先生一人で書いたのだろうか?と思ってしまうほど第三者の気持ちや言葉が巧みに表現されていました。
また新書は、「朝3分の寝たまま操体法」「ブログ」と比べてまったく違う書き方で別人が書かれているようにさえ思えました。
そんな新書ですが、おっしゃるように読み手の立場の違いや感性の違いでいかようにも受け取られる本だと感じました。
私は、2回読みましたが1回目と2回目でまったく違う印象を受けました。
1回目は、漫画と文章がとても面白くあっという間に読んでしまいました。
その為、健康術を教わったというより、ヒロシさんとガンジイのやりとりを物語的に楽しんだという感じでした。
2回目は、先生が読者へ何を伝えたいのかという事を読み解けるように意識して読みました。
すると、健康術を教えてくれる本にもなり、西本塾生のレジュメにもなり、施術者としての戒めにもなり、指導者として指導方法の問題提起にもなり、選手として練習の取り組む姿勢を問う本にもなりました。
私は、西本塾生として先生から何度も教えてもらっているのに、出来ていない部分がたくさんあると感じました。
また、決まった道筋を立てて施術なりトレーニング指導をしてしまいがちになっていたと反省しています。
それを教えてくれたのが、著書の146ページ「自分がこうだからとほかの人の動きを否定してはいけません」です。
この言葉は今後の戒めとして大切にしたいと思います。
また、からだほわっとを文章で伝えるには正直無理があるだろうと勝手に思っていましたが、著書の中では見事に表現されていました。
一度受けた人にとっては、その感覚をしっかり言葉で伝えてくれ、受けた事のない人には、一度受けて見たいと思える印象でした。
以上が著書を2回読んだ感想です。
今回の著書は読む回数が増えれば増えるほど新たな気付きを与えてくれると思います。
「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」は私が好きなマハトマガンジの言葉です。
私は、人間の体の仕組みと言う物を永遠に生きるかのように学びたいと思っています。
その時に絶対に必要になる先生の著書に巡り合え大変感謝しています。本当にありがとうございます。

最後に、私の同級生が先生の著書2作を購入しました。彼は、体の事に関してまったく無関心だったのですが、先生の理論に触れて体が喜ぶ事を実感したそうです。彼は、著書を読み心の歪みも取れるようにすると言っていました。
会った事のない人の体と心を動かす事ができるってすごい事ですね。
私には、到底出来ませんが、出来る事を一つ一つ地道にやっていきます。


それでは、失礼致します。

第7期西本塾生
千葉県市川市
望月 竜弥



  • 2016-03-23│13:03 |
  • 望月 竜弥 URL│
  • [edit]
疲れた脚に血液を!
西本様

10期生の阪井徹史です。

新著の出版おめでとうございます。楽しみにしていたのですが、のんびりしていたら何としたことか、アマゾンで買い遅れました。丸善に並ぶのでしょうか?


さて、今日は定例の近況報告をさせていただきたく存じます。

去る3/13に「古河はなももマラソン」に出走してまいりました。今シーズン最後のフルマラソンです。その時のエピソードをお知らせしたいと思います。

今シーズンのターゲット・レースで、目標タイム3時間35分程度と自己ベスト3時間46分20秒より約10分の改善を目指し、練習を積み重ねてまいりました。フルマラソンは今回が5回目ですが、今回のコースに似た比較的フラットなコースは過去2回出ており、2度とも3時間46分台でした。やや高望みの目標かもしれません。

結果は3時間45分42秒と、わずかに自己ベストを更新したものの、目標には遠く及びませんでした。原因はフルマラソンやトレイルランなどの長距離レースの度に悩まされている脚の痙攣です。

今回、15kmまでを1kmあたり5分10秒、15~30kmまでを5分、30km以降は5分以下、40km以降は全力というレースプランを立てました。

結果は、30kmまでは絵に描いたように予定通りに運び、体力的な余裕は十分でしたが、31kmあたりで突然脚が痙攣し(ふくらはぎ上部と膝上の大腿四頭筋)、31~34kmの3km余りを歩くことになりました(25分程度)。

救護班の方にスプレーでアイシングしてもらいましたが、通常であれば攣った筋肉をストレッチするところ、筋肉の特性を考えて、ストレッチは行わずに、歩きながら「脚に血液、脚に血液」と、攣っている部分に血液が行くように意識を集中しました。

徐々にジョギング程度はできるようになり、ジョギングしながらも「脚に血液、攣るなよ!」と唱えながら、徐々にペースアップ、2kmくらいのジョグの後は1kmあたり5分程度のペースに戻すことができました。

一か八かの試みでしたし、奇跡でした。

それでも、痙攣の再発が怖いので、スピードは抑えめです。もっと上げることは可能でした。そして、迎えた40km地点、脚の状態がだいぶ戻ってきた感覚があり、残りわずかということで、全力疾走に切り替え、ラスト2.2kmを最速ラップの1kmあたり4分半で走り抜き(自身の10kmレースのペース)、ほんのわずかですが自己ベストを更新することができました。

このレースから2つの教訓というか、感想を持ちました。

1つ目は、やはり、筋肉には血液を豊富に送り続けることが重要なのだ、ということです。今回のような痙攣をすると今までは歩くのも難しいのですが、往生際が悪いのか「何とか完走」との思いで、西本塾で教わった筋肉の特性を思い出し、脚に優しく対処したら思った以上に回復してくれました。驚きでした。

そして、2つ目は、そうはいっても、目標達成のためには、筋肉の持久力が足りないようにも感じました。動き作りは少しずつは改善していると期待しますが、たとえかなり良くなったとしても、最低限の筋持久力は必要なのだろうと思い始めています。走り始めの頃は、一定の筋トレを行っていましたが、最近は走ってばかりで、広背筋トレーニングくらいしかやっていませんでした。


20歳代前半で運動らしい運動をやめてしまい、47歳になって運動を再開、25年余りの放置期間を経てのマラソン・スタートですので、50歳になった身ではそう簡単ではないと改めて実感した次第です。

なかなか目標タイムには近づきませんが、試行錯誤でやっていこうと思います。見守っていただければ嬉しいです。



西本塾10期生 阪井徹史
  • 2016-03-15│22:13 |
  • 阪井徹史 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
今年2回目の西本塾を8月26・27の土日に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。
なお、今回も参加者が5名に満たない場合は開催しません。
9月10日には深める会も予定しています。

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