西本塾の学びがどう活かされているか、高校ソフトテニス部顧問からの報告。

先日ツイッターで予告していた、西本塾17期生で、鳥取県米子市の高校教員「柿本琢也」さんからラインで届いたコメントを紹介させていただきます。

17期生の皆さんはライングループを作り、それぞれ思うことがあれば書き込んで意見交換を活発に行ってくれています。

そんな中届いて嬉しい報告でした。

西本先生、17期生のみなさん、ご無沙汰しております、いかがお過ごしでしょうか。

私は新年度がスタートして1ヶ月、何とかやっております…笑

先日、私が出張で不在のときに、体育の授業で新体力テストの20mシャトルランを行われました。

多くの生徒が走っている中で、他の体育教員が、走り方を見て一目でソフトテニス部であるとわかったと言われました。

後日、その部員たちに結果を聞いたら、昨年より20~30回も回数が増えたと答えてくれました。

昨年の回数がそれほど多くなかったのもありますが、いわゆる、しんどい練習というものを西本塾以降行っていなかったので、実はそこまでの期待をしていませんでした。

その期待を良い意味で裏切ってくれた要因は、やはり「走り方」にあるのだと感じました。

まだまだ完璧ではないにしろ、他のクラスメイトからいじられながらも走った部員たちによかったなと声をかけました。

新入部員もこれまでにないくらいたくさん入ってくれ、なかなかうまく伝えられていませんが、西本塾での学びを実践中です。

インターハイ予選を目前に控え、充実した毎日を送ることができていますし、西本理論を伝えた生徒たちが体で感じた瞬間の、「あっ」という目を見開いた表情を見ると何とも言えない嬉しさが込み上げてきます。

体育の授業でも、西本理論を少しずつですが伝えていっています。

みなさんのご活躍を想像しながらまた明日からも楽しく過ごしたいと思います。

いかがでしょうか、これまでにも受講してくれた方たちから嬉しいお知らせをたくさん届けていただきましたが、今回教員という立場で、高校生を指導している柿本さんならではの、現場の生の声を聴くことが出来て本当に嬉しくなりました。

送っていただいた文章のすべてを太字にして色を付けたいくらいなのですが、メリハリをつける意味でそのままの部分がありますが、一言一句すべてが私にとって有難い言葉ばかりでした。

まず柿本さんが不在の時に行われた「シャトランテスト」、ご存じない方もあるかもしれませんから一応説明しておきますが、20メートルの距離を挟んでラインが引かれ、スタートの合図で向こう側の線を踏み越えるところまで走って帰ってくるという往復動作を、一定間隔で聞こえてくる「ブー」という音に遅れないように、何回線を踏み越えられるかというテストです。

昔は1500m走を何分何秒で走れば20点満点で何点という形で、持久力を測るテストが行われていましたが、20年近く前に日本でもこのテストが導入され始め、今ではこちらが主流になっているようです。

私は19年前、ヴィッセル神戸のフィジカルコーチを務めていた時に、当時のバクスター監督から紹介され、このテスト用の音源をいただきました。

このテストでは、最初はゆっくりとしたテンポで音が聞こえてきて、誰でもその音に合わせて20メートルを行ったり来たり出来るのですが、だんだんそのテンポが速くなると、ターンを促す音に合わせることができずに遅れてしまい、そこで終了ということになります。

今私がこのテストを行ったら100回行けるかどうかくらいでしょうか。

まさにこのテストを行うと、従来の走り方と私が提唱する走り方では、とんでもなく大きな差が出ます。

直線的に走っている時はもちろんですが、一番の違いが出るのはターンの瞬間です。

これまでの走りでは、進行方向に向かって目になった足で勢いよく走ってきた体を受け止める必要があります。

真っ直ぐ走ってきたにもかかわらず、反復横跳びの時のように足を90度閉じて重さを受け止め、さらにその重さを逆方向へ押し返さなければなりません。

テンポが速くなってスピードが上がればそれだけ足が受ける負担は大きくなります。

一度急停止した体を逆側に素早く強く蹴り返し、スピードをさらに上げなければならないので、100回を過ぎたあたりからは普段運動をしていない人にとってはまず不可能な動作となります。

ここで私の提唱する走りが出来れば、まず肘を曲げて腕を振るという動作をしませんから上半身の疲労が少なくなります。

そして肝心のターンですが、線の向こう側で体重を受け止めるのではなく、線を超える瞬間に体の向きを変えてしまい、着地する足は進行方向の逆、もと来た方向へ、ターンさせてしまうことができるのです。

頭は線の内側に残し、くるっと入れ替わるという感じです。

言葉ではイメージがつかみにくいと思いますが、想像してみてください。

この動きをソフトテニス部の選手たちが完ぺきに出来ていたかどうかは分かりませんが、真っ直ぐ走っている時の動きが違うだけでも、これまでの回数は楽々超えることができると思います。

このターンの体の使い方は、攻守の切り替えの多いサッカーやバスケットボールなどにも当然応用でき、もちろんソフトテニスでも大活躍できるでしょう。

柿本さんがうまく生徒たちに指導してくれて、生徒たちも素直に取り組んでくれている証拠ですね。

「他の生徒たちにいじられながらも」という記載がありましたが、これまで見たこともない走り方に笑いが出ることは普通のことだと思います。

見た目は可笑しくても、自分たちより回数が多く走れるという事実を目の前で見ることになるわけですから、笑ってばかりもいられないはずです。

他の塾生からは、指導しても目先の結果に一喜一憂し、なかなか真剣に取り組み継続してくれないという泣き言も聞こえてきます。

例えば小学生や中学生なら、大人である指導者がこんなにも簡単に動くことができるということをきちんと見せて、「アッと」驚かせることができれば、興味を持って真似をしてみようと思ってくれるはずです。

高校生や大学生になれば、言葉で理解できるわけですから、この動きがなぜ有効なのか、従前の走り方との違いをきちんと説明し、理解したうえで取り組ませれば、必ず結果はついてくるはずです。

指導が届かないことを相手のせいにしてしまうのではなく、本当に自分が理解できているのか、正しく動きを見せられているのか、そちらの方を振り返ることの方が先だと思います。

一度や二度の学びで誰かに伝えられるレベルにあると思っていることが、そもそも間違っていると気づいてほしいと思います、まずは自分自身の理解と実践です。

そういう意味でもまずは自分の体を磨き上げる自己管理が必要なことは言うまでもありません。

これまでも言い続けてきましたが、「あなたには言われたくない」というような体では、説得力などあるはずがありませんから。

私の提唱している走り方は、たんに体の負担が少なく疲れにくいだけではなく、次の動作に移行しやすいという利点もあります。

スポーツ動作の中で走るという行為がどれだけ大切か、もう一度よく検証して欲しいと思います。

西本塾参加後、いわゆる追い込むようなトレーニングをしていないにもかかわらず持久力テストの点数が上がったということが、今回の一番のポイントです。

何時間走り続けたから、坂道のダッシュを嫌というほど繰り返したから、いつ果てることもなく続けさせられるランニングを課され、それを乗り越えてきたから持久力が付くのではないのです。

先ほど、柿本さんと同じく、鳥取県でソフトテニスを指導している、西本塾16期生の「清水佳祐」さんからも報告がありましたので、追加してこちらで紹介します。

西本先生、ご無沙汰しております。
LINEで、せっかく激励の言葉を頂いたにも関わらず、すぐすぐの返事をしておらず、申し訳ありません。何かの報告が出来るようになってからと思っていたら、ここまで遅れてしまいました。今回もLINEで打っていたら、ものすごく長くなり、こんな長いものをLINEで読むのは、苦行以外の何物でもないぞ、と思い、メールさせて頂きました。

倉吉西高に異動し、一ヶ月が過ぎました。
無事ソフトテニス部の顧問に着任することが出来ました。

強くなりたい、という思いを持ってる子たちですが、行動が伴っておらず、まず、チームとして選手として人として、というところからスタートしております。講師として、異動する度にチームの立て直しからのスタートなので、馴れたものなのですが…。
その中で、西本理論プラス自分で掘っているモノを4月の半ばの雨の日を利用しつつ、一通り教え終わったところです。

やはり西本理論以前の問題で、話を聞く等の段階で問題がある生徒がいることも事実ですが、そうではない生徒は、早速ソフトテニスや日常生活、スポーツテスト等で使ってくれているようです。まだまだ練習が足らず、自分のものにはなっていないですが、前任校の米子西の生徒と比べるのは時期尚早なので、一二年生においては、夏休みまでに自分のモノにして貰えるよう指導していこうと思っています。

倉吉西高は調べて頂いたら分かるとは思いますが、自転車、弓道において、全国トップレベルにある高校です。授業の中でも、西本理論のことをチラッと話すと、自転車部や弓道部の子たちだけでなく、バスケ部、サッカー部の子たちがどんどん身体の痛いところがあって…とやってくるようになりました。倉吉西高ではひとまず、からだほわっと、が大活躍中です。

その中でも、女子バスケ部の子が、試合中のコンタクトプレーで肩が上がらなくなり、病院や整骨院等でも安静に、と言われたと、僕のところにやってきました。からだほわっと等をやると、肩が上がるようになり、本人はとてもビックリしていたようでした。私も分かってはいましたが、こんなに効果がはっきり表れる体験を生徒にさせてもらえて、こちらも嬉しい気持ちになりました。その女子バスケ部の子もまた、今、西本理論について、部がオフの時にソフトテニス部の活動に参加して学んでくれています。

前任校の米子西高において、ソフトテニス部の部員は、ソフトテニス専門の顧問や過去インハイに出たというOBに屈筋運動を教えられ、四苦八苦しているようです。三年生は、あと少しなので、上手く流しているようですが、二年生にとって悪夢のような一年間なるのか、と思うと、私が手を出せるチームではありませんが、残念でなりません。

ソフトテニス部以外と言えば、ソフトテニス部の活動に出ていたサッカー部のキャプテンがシャトルランで160回という回数を刻んだようで、西本理論ここにあり、を見せつけてくれたようです。しかし、そんなことをソフトテニス部の活動に自主的に参加して身に付けたことを教員は誰も知らないので、変な走り方だ、くらいのものでしょうが…。
ソフトテニス部の子たちも、周りがシャトルランのあと、足が痛い痛い言っている中、満点を取った上で、全く足が張っておらず、優越感に浸っていたようです。

前回以降の、私自身の深まりや変化の報告を少しさせてもらいます。
元々の読書好きに加え西本理論を学ぶことで、読む本のジャンルすらも更に増えています。国語の教員らしく、と言いますか、今は『荘子』を読んでいます。その所々に、西本理論で言われる連動や屈筋、伸筋のこと、手足の感覚を消して…が言葉を変えて出て来ています。というより、西本理論を学んだからこそ、もっとその読書の読みすらも深まっています。生き方や思想の書でありますが、生き方や思想を身体感覚として捉えていたからこそ、現世まで残っているのだと思います。西本理論での変化は身体のみにとどまらず、です。

文学や国語の問題読解にしても、身体感覚と連動というテーマに則ると、より自分の中で深まりを感じるようになりました。読み取りやすくなったというか…。これはまだ生徒に分かりやすく教えられるレベルに達していないので、言語化するまで頑張りたいと思います。

身体の方は、いま、通勤に往復2時間かかるのですが、運転中に身体をくねくねゆるゆるすることで、通勤中に身体が痛くなることがなくなりました。これもまた、西本先生にすれば、当然だ!と言われそうですが。

先日、球技大会に副担のクラスの男子が足らず、サッカーに選手として出場しました。元々サッカー大好き人間ですが、サッカーを習ったこともないので、ボールの扱いはとてつもなく下手なのですが、ここぞとばかりに西本走りを球技大会で実践してみました。

そうすると、サッカー部の生徒には競り負けないというより、勝手にぶつかってきて、勝手にぶつかり負けてる感じで、サッカー部のGK相手にループシュートまで決めてしまいました。サッカー部の生徒は、サッカー経験者か、と勘繰っていましたが、一番驚いたのは、言うまでもなく私でした。やはりな、というのが感想ですが、西本理論を知らない相手に繰り出すとここまでの差が出るんだと思うと、びっくりしました。

ソフトテニスのことについて言えば、前回送らせて頂いたメールの中の神経のことが少し深まり、ラケットを持たない非利き手の形について、少しこうじゃないかなということになってきました。

まだそれをはっきりと言語化しにくいのですが、無理やり言語化してみると、人差し指と中指は伸ばす、薬指小指は軽く曲げる。五郎丸ポーズみたいな形ですね。これで打つと、スイングしやすいことに気付きましたが、まだ言葉で表現しづらいので、もう少し自分で人体実験を重ねます。
私のことを少し、と言いましたが、長くなってしまいました。

これから倉吉西高の生徒たちにどう広まっていくのか、米子西高では西本理論を学ばせて頂いてから三ヶ月でしたが、今回は一年間の時間があります。食いつく生徒たちにしっかりと広め、より良い人生を歩んでもらおうと思います。

今年度は、私の日本体育協会のソフトテニス上級指導員の資格の更新年です。西本先生は、更新しなかったと言われましたが、なんだかんだ新天地での生徒や保護者にまず、アンダー17日本代表監督資格を持っていると伝えるとそれだけで話を聞いてくれるので、そのためだけに更新しようと思います。

来週末21日22日、県総体1週間前です。
広島での深める会に参加出来なく、今後の深める会の予定も、採用試験や新人戦と重なっており、また機を見て参加したいと思います。

その来週末は、柿本先生のチームとの合同練習です。西本先生はおられませんが、深める会in鳥取です。柿本先生とはよく会って話したり、LINEしたりしていますが、倉吉西高に異動してから、生徒の交流は初めてなので、お互いの生徒がお互いの深まりや指導で更に成長してもらえれば、と思います。

前回同様長くなってしまいました。
また私の深め方もぶれてきているかもしれません。このメールの中でのズレやブレがありましたら、ご指摘いただければありがたいです。

夏に向かって、暑くなってきました。どうかお身体を大事に、頑張り過ぎないでください。
では、また報告させていただきます。
長文かつ、乱文雑文失礼致しました。
今後ともよろしくお願い致します。

西本塾16期生 清水佳祐

清水さんからの報告は、私の専門分野を超えたものがあり、とても興味深く読ませていただいています。

私一人では届けることができなかった高校生たちに、こうして私の考え方が広がっていくことが、少し不思議でもあり面白くもあり、初めてよかった続けてよかったと思っています。

身近に西本塾の仲間がいるという、絶好の環境にいるのですから、鳥取の地にしっかりと根付かせていただければと思います。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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