頑張ることの意味、西本塾参加者の感想を絡めて。

西本塾や深める会、そして個人指導を含めて、私の指導を受けに来てくれる人たちは本当に真剣で一生懸命さが伝わってくる人ばかりです。

その一生懸命さが結果に結びつかないというか、本人の目指すところから離れてしまっているような気さえすることがあります。

そのことを書いてみようと思います。

先ずは今回5人の参加者の中で一番最初に送ってくれた「Iさん」からの感想を紹介します。

本来、ここへ来て学んだことを堂々と公言して欲しいのですが、今回は諸事情により匿名でという本人からの申し出がありましたのでそうしました。

西本先生、奥さま、智志くん二日間ほんとうにありがとございました!

帰り道の車の中で二日間で学んだことを振り返っている内に休憩することも忘れ、あっという間に家についていました。

1日目の座学では、最初の受講動機の発表のときに、緊張のあまり周りが見えず、皆さんに向かってという先生の言葉を聞いていたにも関わらず、壁に向かって話をしてしまいました。

自分の中でいっぱいいっぱいなることは二日間の中で何度もあり、その度に、周りが見えていないこと、話についていけず、考え込んでしまい、話が頭に入らず、ついさっき話しをして頂いた内容をまた質問してしまうなど、厳しく指摘していただきました。

自分のことばかりになってしまうことで、この場で参加者の皆様にご迷惑をかけてしまったこと、個人ではなく、5人で受講していることで、周りを見れば参考になることはたくさんあるのに、それを生かせなかったことを反省しています。

講義は体作りではなく、動き作りの大切さ、屈筋と伸筋、筋肉繊維のアクチンとミシオン、3・5・7理論など、ブログで読んではいたのですが、実際に話を聞くとそういうことなのか!と府に落ちました。

読んで理解したつもりになっていたことが、つもりだったことに気付かされ、改めて、言葉を理解することの難しさを実感しました。

そして、折れない腕、体のぶつかりを実際にやってみて、文書を読むこと目でみることより、伸筋の大切さが頭と体で実感できました。

2日目の実技では、実際にほわっとを体験し、ほんとうに寝てしまいそうで気持ちよく、このままずっといたい気持ちでした!

1日目の座学を2日目に実践してみて、実際にやってみると動きが全くと言っていい程できなくて、頭ではこうしたいのに、しているつもりだけど、体は動いていないことばかりで、体を思った通りに動かせるようにすることの大切さ、難しさを実感しました。

そして智志くんの見本の動き、体の作りをみて、正しいトレーニングを継続することの大切さを感じました。

今回西本塾に参加したことで、参加者の皆さんの仕事に対する思いや、夢、取り組みを知って、自分の今の考えの甘さを認識できました。

特に鷲見さんの話には、とても感動し、こういう風に自分の思いを自分の言葉で伝えられる人なりたいと強く思いました!

二日間で学んだことを実際に継続し、今回できなかったことが、伝える側になったときのいい例えになるように、今後も、体を理解し、意図した動き、走りができるようにしていきます。

また言葉の大切さを実感できたので、口下手だと言うのは、伝えることを放棄していることと同じなので、言葉にできるように思いを伝えられるように、まずひとり操体で説明しながら言葉の練習していきます。

参加者の皆さん二日間ほんとうにありがとございました!

そして、西本先生に出会えたことが、人生の分岐点になったと自分は思っています!
深める会にぜひ参加したいと思っています!よろしくお願いいたします!

二日間ほんとうにありがとございました。

Iさんの真剣な学ぶ姿勢は、参加してくれて人には十分すぎるくらい伝わったと思います。
しかし、本人も認めているように、私を含めて7人と同じ空間に居るということの意味が残念ながら分かっていないようでした。

私が話したことを他の人がどう受け止め、どういう反応をしているのか、自分に向けられた言葉ではないと耳に入っていないことが多々ありました。

私から発せられる言葉は全て等しく全員に向けて発しているものです、直接関係ないからと聞き逃していてはもったいないのです。

周りを見る目、全体の雰囲気を感じる感性、これこそが私が参加者に求めている一番大きな能力かもしれません。

過去にも同じような方が何人もいました、真剣であるがゆえに周りが見えなくなってしまう、まさに私がそういう人間でした。

しかし、何度も繰り返しますが、私がなぜこうやって人に伝えることを行っているかというと、いま目の前にいる人間を通して、私が出会うことのないだれかの役に立つことができるかもしれないと思っているからです。

だから口下手でとか文章を書くことが苦手なのでと言われると、そういう人間が何を学んでも、それをどうやって伝えるのですか、ということになりませんかと言いたいのです。

自分だけが分ったつもりになるなというのはそういうことです。

伝える手段は先ずは言葉です、上手いことを言えと言っているのではなく、相手のために自分の思いを全てぶつける覚悟が必要なのです。

どんなに頑張っても伝わらない相手には伝わりません、それでも自分がベストを尽くしたと思えば、失敗だった自分の力不足だったと思う必要はなく、次のだれかに伝える練習をさせてもらったと思えばいいだけのことです。

Iさんはこれから少しずつそれができるようになるはずです、私との出会いが良い意味での人生の転機となる事を願っています。

さて、同じように体の使い方走るという行為の指導を受けてくれた選手たちが異口同音に言うのは、せっかく効率の良い体の使い方、無理なく移動できる走り方を身につけて、それぞれの競技でいままで以上に動き回れるようになったにもかかわらず、指導者や保護者また仲間の選手からも、「もっと頑張れるんじゃないのか真剣に走れ」と、いままでの固定概念の中からは想像もできない動きを評価してくれるどころか、真面目にやっていない力を全て発揮していないと非難されてしまうというのです。

頑張るということはどういうことなのでしょうか、以前指導したチームでも試合終了の笛が鳴った瞬間にピッチに倒れこむ相手チームの選手を横目に、冷静な表情で立ち続ける選手たちに対し、もっと頑張れたんじゃないのかもっと走れたんじゃないのかと非難されることがありました。

試合に勝っていれば言われることもなかったのかもしれませんが、ゲーム自体は支配していたにもかかわらず結果として負けてしまうという試合が続いていたので、そう言うことを言いたくなる気持ちも分からなくもありませんでした。

私が選手に求めたのはフラフラになり足がつりそうになりながらもがむしゃらに走り続ける能力ではなく、自分の持っている技術を最後の最後まで発揮し頭と体を動かし続ける能力で、それによって監督が考える戦術を最後までやり通すことができる選手を作ることが私の仕事だと思っていました。

まだまだ日本のサッカーは、というよりスポーツ全般でしょうが、歯を食いしばり脇目も振らず走り回り、試合終了と共に精魂尽き果てたようにその場に倒れこむことが、頑張ったことの証になってしまうようです。

今回の受講者の中にも育成年代の指導者がいましたが、自分たちはそれが正しいと思ってプレーしてきたかもしれないが、この二日間学んだことでそういう評価しかできない指導は卒業して欲しい、本当の意味での頑張れる選手を育てて欲しいとお願いしました。

130人を超える西本塾で学んでくれた人たち、個人指導を受けにきてくれた選手たち、みんなでつまらない固定概念や常識を打ち破っていきましょう。

もう私に指導を求めてくるサッカーのクラブはないようですから、いま現在サッカー自体に対する強い思い入れはありませんが、本気で日本のサッカーを強くしたいと考えている人はたくさんいます。

時間はかかるでしょうが、まずは指導者の意識を変えること、育成年代の選手たちが私の言っていることを当たり前だと思ってくれるようになること、それが日本のサッカーがW杯で優勝するというレベルになって行く唯一の方法ではないでしょうか。


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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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