突き詰めなければ気が済まない性格。

オリンピックが終わり、パラリンピックまでの間、少し寂しい気がするほどテレビで放送される競技に一喜一憂していました。

とくにオリンピックでは普段あまり目にすることの少ない競技をじっくり堪能することができるので、私にとってはとても幸せな期間となります。

文句を言っても仕方がないですが、日本のスポーツマスコミの報道は極端に野球に偏ってしまい、その他の競技の扱いはほとんどゼロに等しい状況だと思います。

20年の歴史を刻んできたJリーグにしても、地上波で見られる試合はほんのわずかで、スカパーに加入していなければほとんど見ることができません。

それ以外の競技となると、NHKでほんの少しだけ紹介されるだけです。

なぜかバレーボールだけは、スポーツ中継なのかタレント集団のコンサートか分からないような形で放送されてはいますが。

そんなことはさておき、今回のオリンピックでも数々のドラマが生まれました。

なかでも吉田沙保里選手の敗戦は、いつかこんな日が来ることは覚悟していたとはいえ、現実にライブでその瞬間を見てしまうと、勝負の世界の厳しさと、ご本人の苦悩を想像し、言葉になりませんでした。

ただただご苦労様でしたと、迎えてあげたいと思います。

逆に、バドミントンや卓球といった、普段あまり目にすることのない種目では大活躍が連日報道され、深夜早朝と必死で応援しました。

私は普段特定のチームや選手に対してこんな形で応援することがないので、自分にもまだこんな感覚が残っているのかと、改めてスポーツ大好きな自分を感じることになりました。

卓球は中国人選手の帰化問題が何かと言われましたが、やはりその競技が盛んで、世界をリードしている国にあっては、ルールの中で許されているのであれば、今ここでとやかく言っても仕方がないことだと思います。

日本の卓球も、以前には中国から帰化してくれた選手が、日本のレベルを引き上げてくれた歴史もありますし、今でも卓球やバドミントンのコーチや指導者には、強国から指導者として招いた方がたくさんいるのは事実ですから。

やはり活躍が目覚ましいラグビーでも、外国人選手の活躍がどうしても目立ってしまいますが、それを非難する声はあまり聞こえません。

日本はアジアの端の島国で、肌の色や顔つきもそれほど変わらない人たちの中で暮らしてきたので、そういう感覚になるのだと思いますが、他の国からしたら逆にそのことの方が珍しいくらいですから、ここは厳然としたルールの中で判断するとしましょう。

4年後は東京にオリンピックがやってきます、育成年代からの強化策が叫ばれ、それぞれの競技でたくさんの子供たちがオリンピックのメダルを目指して日々努力を続けていることでしょう。

今回活躍した卓球やバドミントン、他にもカヌーやシンクロナイズドスイミング、体操や新体操など、誰が考えてもその競技の練習を誰よりもたくさんこなした人がうまくなると思われるような競技がたくさんあります。

それは十分わかっているつもりでいるのですが、外国の選手たちを見ていると、確かにその競技でも超一流なのですが、もしかしたら他の競技をやらせても、それに近い、いや同じレベルに届いてしまうのではと感じさせる身体能力を持っている選手がたくさんいるような気がします。

それと比べると日本の選手が、もし他の競技と言われても、どうなんだろうと考えてしまいます。

そんな必要はないのかもしれませんが、いわゆるスポーツ万能で、たまたまこの競技で一流になったという感じの選手はあまりいないような気がするのです。

詳しくは承知していませんが、アメリカではメジャーリーグの選手とNBAの選手をトレードしようかなどという、日本なら漫画でしかありえないような話まで聞こえてきました。

スポーツに対する取り組み方や考え方の違いといえばそれまでですが、子供の頃から何かに一筋で、毎年有り得ないような厳しい暑さの中、各競技、各カテーゴリーのスポーツ大会が当然のように行われる日本では、そういう発想は出てこないのでしょうね。

オリンピックを見ていて一番残念だったのが、陸上競技です、最後のリレーで結果を出したので、あまり大きな声では言われませんが、正直まったく世界と戦うレベルにありません。

体一つで勝負するという意味ではまったく同じはずの水泳では、大きな成果を挙げ続けているのに、なぜ陸上競技はダメなのでしょうか。

私なりに色々なことを考えツイートしてみたりもしましたが、何年たってもというか何十年前から、この状況は変わっていません。

突然変異のように現れてくる逸材の登場を待っているだけのような気がします。

なぜ自分たちの取り組み方ではダメなのだろうか、なぜ水泳では結果が出せているのだろうか、もっともっとなぜどうしてと深く掘り下げて行けば、何らかの打開策は見つかるような気がするのですがいかがでしょう。

私は常にそんなことばかり考えているので、サッカーにおける効率的な走り方などということを考え出したり、それがなぜ有効なのかということを証明するために、体の仕組みから説明しています。

科学的なアプローチもいいですが、もっと素朴になぜなんだろうどうしてなんだろうと考えれば、意外に答えはそこらへんに落ちているかもしれないのです。

週末に行った西本塾でも、参加してくれた岸本さんは、なぜ膝たおしをしたら体が整うのか痛みが改善するのか、という根本的な部分が、本を読んでも指導を受けても分からなかったのが、私の元での二日間で見えたような気がすると言って帰ってくれました。

「体が喜ぶことをしていればいいんだ」という説明だけでは、本当に理解できる人はいないような気がします、それがどういう意味を持っているのか、私はなぜどうしてと考え続けてきました。

人がこう言っているから、みんながこうやっているから、そういう風に指導されたから、そんなレベルの取り組みでは本質に届くはずはありません。

そこまで突き詰めて考えてあなたは何が面白いのか、確かにそうかもしれません。

ただ私は自分が本当に納得したものでなければ、それを人に提供することは出来ませんし、しようとも思いません。

何の得にもならないことかもしれませんが、損得ではなく私の性分ですので仕方がありません。

そこまで必要がなく、方法論でいいのなら、私の元を訪ねてくれる必要もないでしょうし、頭を混乱させるだけだと思います。

類は友を呼んでくれるそうですから、私と同じような考え方で、何でも自分で考えなければ気が済まない人と一緒に、私自身の学びを深めて行きたいと思います。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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