「伸kingトレーニング」を少しずつ言葉にしていきます。

昨夜から始まったドラマ「嫌われる勇気」を見ました。

基本的に続きもののドラマは苦手で、それも夜の10時から始まるとなると終わる時間が遅くなるので、よほどのことがないと見ないようにしています。

今回のドラマは、その原作となったフロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、「アルフレッド・アドラー」の思想を1冊に凝縮したと、表紙の裏に書かれた、哲学者の岸見一郎さんとフリーライターの古賀史健さんの共著による『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え』という原作を、少し前になりますが家族が面白そうに読んでいたことを知っていたからでした。

ただ私自身はまだ目を通していませんでした。

家族の話からなんとなく想像はしていましたが、なぜ読まなかったかというと、私自身人が嫌われることが悪いことではなく、逆に世の中をうまく渡り歩いていくことを良しとしてこない生き方をしていると自分で思い込んでいたためでした。

今回のドラマで描かれるのは、香里奈さん演じる、警察という組織の中でも犯罪を捜査する刑事という立場の女性が、他の刑事たちとは違った考えに至った時に、組織の中でうまく立ち回ろうとか輪を乱さないようにしなければという、一般的には一番必要とされる協調性という概念とは全く違う立場をとり続けながらも、犯人逮捕という客観的な目的に対してきちんと結果を残していくという描き方がされていくようです。

まだ一話だけですから今後の展開は分かりませんが、その劇中にアドラー心理学の要素がちりばめられていくようです。

私自身、嫌われる勇気は持っているつもりでしたが、このドラマのように客観的な結果を他者に対して示すことが難しいことを仕事としていますので、ついつい言葉で自分の正当性を主張してしまうことになり、なかなか理解してもらうことが出来ないことをもどかしく思っていました。

そういう訳で嫁からは、「あなたの言う嫌われる勇気は少し違うと思う、本をきちんと読んでみたら」と言われてしまいました。

この機会に、本をじっくりと読んでみようと思います。

さて、昨年4月に上梓した、漫画家「えだお」との共著「1回5分 体が喜ぶ健康術」の番外編として「あるスポーツ選手のエピソード」と題して、私のトレーニング論のさわりの部分を書きました。

当初の目論見では、この本が順調に販売数を伸ばし、何度か重版出来が行われた頃を見計らって、続編というか第二弾として、私のトレーニングに関する考え方や実践の一部をまとめたものを出版させていただきたいと考えていましたが、残念ながらいまだに重版には至っていません。

もちろん私の力不足であることは承知していますが、それにしても私の考え方が広く受け入れられていかないに現実はとても残念に思います。

ここでは嫌われる勇気ではシャレになりませんから。

私の企画を取り上げていただいた、地元広島の出版社「ガリバープロダクツ」さんに対しても、また私の思いを漫画で表現してくれた、漫画家の「えだお」さんに対しても、本当に申し訳なく思っています。

ただまだあきらめたわけではありませんから、日々試行錯誤しながらより良い指導を模索しているトレーニングに関しては、いつか必ず世に問う時が来ると思っています。

そのためにも、現在進行形の部分も少しずつ言葉に残しておかなければならないと、今日も少し書いておきます。

まずは、「伸kingトレーニング」と名付けた、体作りのためではなく、「動き作りのためのトレーニング」ですが、その効果は今指導している中高生から、私が思った以上の効果を実感させてもらっています。

私のトレーニングの基本は、筋肉の仕事を大きく二つに分けると、関節を曲げる筋肉と伸ばす筋肉という分類になるのですが、そのうちの伸ばす方伸筋を重視したトレーニングを行います。

それは屈筋の働きは、体の運動にブレーキをかける役割をになっているからです。

この部分の詳しい説明はこれまで行ってきた西本塾で時間をかけて説明してなお、完全な理解を得ることが難しい部分なのですが、簡単に言ってしまうと、ブレーキをかけながらアクセルを踏むという、まったく理に適っていない体の使い方をしているのが、今の人間というかスポーツ選手であるというのが私の感じてきたことです。

それが故障の原因であったり、能力向上の妨げになっているということも感じてきました。

トレーニングという行為をどういう考え方で、またどういうやり方で行えば、本来目指している方向に近づいて行けるのか、それをずっと考えてきました。

その中で生まれてきた言葉が、「体作りから動きづくりへ」という発想の転換が必要で、そのためのトレーニングの方法を考え続けてきたという訳です。

一般的に行われているような、一つの種目を何セットも行うとか、重量や回数を増やしていくことを目的としていません。

人間の体にとってトレーニングの目的は、全身を連動させるための刺激であり、単一の筋肉や運動方向に強い負荷をかけることではないと考えています。

言葉にすると、とても楽そうで、そんなことで何の効果が出るのかと言われることは分かっていますが、一つの種目を行う際に、その一回一回の動作を、目的とした筋肉の収縮が正しく行われ、なおかつ体の仕組み通りに連動しているかをチェックしながら行う必要があります。

そうでなければ、体作りを目的としたトレーニングと何ら変わるところはありませんから。

そのためには、場所とマシンを提供して自由にトレーニングをしてくださいという訳にはいかず、ほぼマンツーマンの指導が不可欠となっています。

数年前から盛んにコマーシャルが流れているトレーニング指導のように、高額な対価を要求すれば商売としても成り立つのでしょうが、絶対的な自信を持って指導しているからこそ、夢を追いかける子供たちや、真剣に体に向き合う一般の方に指導を届けるためには、私にとっても理想と現実の狭間で難しい状況であることは間違いありません。

4人の子供たちを指導していく中で、当然それぞれに個性があります。

同じ内容のトレーニングを行っているからこそ、お互いの良い所足らないところをはっきりと確認できることになります。

最近気づかせてくれたのは、そういう部分に気づいたとき、「伸kingトレーニング」を行っていれば、他者の体の使い方を感覚として理解しやすく、もちろん私はサッカーの経験者ではないので実技を見せることは出来ませんが、「こうやって使っているでしょ、あのトレーニングの動きがここに使われているよね」という言葉で、すぐに同じことが出来るうになって行くのです。

これは私にとっても驚きでした。

ボールを使わない体の使い方、走り方やアイドリングしながらのステイ動作は当然ですが、ボールを止める蹴る、そしてヘディングの動作までどんどん上手くなっていくのです。

まさに動きづくりの手前の、「動き作りのためのトレーニング」であることを再認識しました。

今指導しているのはサッカーをやっている子供たちですが、当然どのスポーツにも当てはまることで、遅まきながらもっとたくさんの人たちにこの効果を実感してもらいたいと願っています。

「伸kingトレーニング」の実態を、分かりやすく解説する書籍を出版出来るのはいつになるのでしょうか。
諦めることなく歩みを進め、今関わっている人たちをしっかり導いていこうと思います。

スポンサーサイト

Trackback

Comment

Post a comment

Secret


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを始めました。
4月15・16日の二日間西本塾を、予定しています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の講習会情報をご覧ください。

最新記事

カレンダー

01 | 2017/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR