たった二日の指導でも人間の動きは変えられる、それは持って生まれた能力を引き出してあげるトレーニングだから。

二日間の指導を受けていただくために遠くから来ていただいたSさん父娘のお父さんから、感想を届けていただきました。

いつもぼやいているように、私の指導を受け、そこにすごい効果を感じてくれた選手たちは、私の指導を受けていることどころか、私の存在自体を秘密にしようとしてしまいます。

それはどんなレベルの選手も同じで、指導を受けた選手からの紹介で来た選手はほとんどいません。

それは本当に私の指導で自分の能力が向上していることを実感し、ライバルや仲間たちに差をつけたいという、競技者としては当然の心理かもしれません。

彼らは本当に縁としか言いようのないつながりで私と出会い、私の指導を心から信頼してくれます。

私も仕事として行っている限りは、当然指導対象を増やしたいところですが、そういう訳で一向に増えて行く気配がありません。

だからこそ縁あって指導を受けてくれる選手たちに対しては、私に出来る最善を尽くして指導しています。

今回も、何とかして父娘の希望を叶えたいと、様々な準備をしてお迎えしました。

現状をお話しし、個人が特定されない範囲でいいので、今回の感想を送っていただきたいとお願いしていましたところ、さっそくお届けいただいたので、紹介させていただくとともに、私の考えを書いておきたいと思います。

まずは送られてきた感想です。

西本さん 智志さん

2/20から二日間お世話になりました。

本当にありがとうございました。

トレーニングを一緒にしてくれたHくん、Aさん、それからお母様にも大変感謝しています。

今回参加した理由は、今度3年になる娘が悔いなく高校サッカーを終えられるようにしてあげたいという思いからでした。

怪我も多かったこれまでは、完全に不完全燃焼、見ているこちらもついイライラから口を出しでしまい、喧嘩になることもありました。

ですので今回は2度目ということもあり、西本理論(かなり忘れているはずですが、1度教わっているので少しはベースが残ってるはず)をおさらいさせてもらって動きを改善させつつ、怪我をどう防いだらいいか、その予防法を聞きだすことを目的に臨みました。

初日、久々に器具を使ったトレーニングは、本当にキツかったようですが、Hくん、Iさんが一緒に行ってくれたドリルからは、相当楽しかったようです。

お手本がそばにいてわかりやすかったこと、ドリルを進めるうちに自分の動きにキレが感じられる、なんとも言えない感覚にワクワクしていたとのことでした。

それにしてもトレーニングを続けてきた二人の動きは、別格ですね、素晴らしい、力感がないのに、速い、キレてる。

二人が出場している試合が見られなかったのが残念でなりません。

それにあの姿勢は、日本人的ではないですね、背中がスッと、お尻がきゅっとアップして外国人アスリートのよう。

身長は高くないのに大きく見えました。

新たなステージでの活躍を祈っています、本当に楽しみですね。

最終日は、前日の「伸kingトレーニング」の復習から。

器具を使わなくても継続できるアイデアをいただき、感謝です。

おさらい中に西本さんの話を聞いている娘の立ち姿が、明らかに昨日と違うことに気付きました。

変な言い方ですが、たった1日でも変わるんですね。

それから外でのドリルの復習とランニングフォームのチェックでは、坂道を駆け上がる娘の素晴らしいスピード感、傾斜があっても緩まず、まるで平地を走っているようでした。

最後にボールが体の横を通り過ぎてからターンした時のキレが格段に良くなっていたことにも驚きました。

2日間ですが変わりましたね、いや変われました、ありがとうございました。

あとはお話しされた通り、意識し続けること、継続することですね。

今度は遠隔でのチェックもお願いしたいと思います。

広島に行ってよかったです。

新しい出会いもありましたし、娘の気持ちもかなり前向きになりましたから。

西本さん、これからも健康に留意され、悩めるアスリートの光となってください。

今後もよろしくお願いします。

ありがとうございました。

高校サッカー女子選手の父より

二人はちょうど一年前にも私の元を訪れてくれました。

同じように二日間、その時点で私が伝えられることを真剣に指導させていただきました。

その後は遠隔地であるために直接指導させていただく機会はありませんでしたが、私の中ではずっと気になっていました。

今回もう一度指導をと言っていただいたときに、真っ先に浮かんだのが現在指導を継続中の兄妹のサッカー選手のことでした。

とくに妹のアイコちゃんは4月から高校女子サッカーの名門チームに進学が決まっており、現在そういう環境で練習を行っているWさんの動きを間近で見られることは大きな経験になるとともに、自分の現在の立ち位置というかレベルを確認できる、大きなチャンスだと思いました。

当然Wさんにも、私の元で5か月間トレーニングを積んできたアイコちゃんがどんな動きが出来るようになっているのかを肌で感じることで、学年は二つ違いますが、年下のアイコちゃんの動きにきっと驚き、自分にもできるはずだと思ってもらえると考えました。

加えて高3のヒカル君の動きには、私のトレーニングを継続することで、こんな動きにまで高めることが出来るのだということを見て欲しかったのです。

その狙いは見事にはまったと思います。

ケガでしばらくボールを蹴っていなかった、やっと走れるようになったばかりだというWさんが、そんなことが信じられないように走り回りボールを蹴る姿は、ずっと見守ってくれたお父さんはもちろんのこと、本人が一番驚いたのではないでしょうか。

私が言い続けている、故障や痛みの原因は、正しい体の使い方が出来ていないこと、それを行うに足りる基礎体力が備わっていないこと、どちらも兼ね備えていたとしてもオーバーワークになってしまえば体は悲鳴を上げるということ、この3つです。

最後のオーバーワークに関しては、私が単独で負荷を調整することは出来ませんが、前の二つはまさに私の仕事です。

今回も、正しい体の使い方を体に染み込ませるために「伸kingトレーニング」を行い、その後に行うドリルの時点で、すでに昨日までこんなことは出来なかったという動きが出来るようになりました。

加えて、ヒカルくんとアイコちゃんが、まさにお手本の動きを目の前で見せてくれるのですから、昨年私が一人で指導させていただいたときとは、まったく違う感覚だったと思います。

お父さんが驚いていたように、この兄妹の体はまさに日本人離れした体型になっています。

サッカー選手にありがちな、ただ足が太いだけの体ではありません。

お尻はまるでブラジルのサンバダンサーのようにプリッと上を向き、二人とも小柄ではありますが、只者ではない感というか、オーラさえ感じさせます。

ヒカルくんは、ここに来る前からそれなりのレベルの選手だったようですが、5カ月たった今どこに出しても恥ずかしくないどころか、すぐにJリーグのチームに入っても活躍できるレベルにあると思います。

この期間の成長は誰の目にも明らかですが、こんな短期間にそんなことがあるわけがないと思われるのは当然で、もう少し早く指導を始めていれば、違う進路になったのではないかと私は思っています、それくらい変わりました。

アイコちゃんは、お母さんの話によると進学が決まっている強豪校に進んでも、活躍レベルではなかったようです。

本人の強い希望で、どうしてもその学校に行きたいということで、進路を決めたようでした。

現在所属するチームの指導者からも、アイコがそんなところで通用するわけがないと、辛辣な言葉をかけられてもいたようでしたが、今現在の彼女の動きを見て、何も言わなくなったそうです。

私が指導しているのは、それぞれの人間が持って生まれた能力を余すところなく発揮できるようにしてあげることで、新たな特別な能力を授けてあげられるわけではありません。

それでも二人はとんでもない進化を見せてくれました。

私の想像をはるかに超えたものでした。

それはなぜか、様々な要素があると思います。

まずは本人と保護者の方の熱意、私の指導に対する信頼度、そしてそれを継続できる環境は何より必要です。

子どもたちには常々言い聞かせています、毎回連れて来てくれてトレーニングしている姿を応援してくれているお母さんと、その環境を与えてくれているお父さんに感謝しなさいと。

そして何より驚かされるのは、人間本気で取り組めばこんなにも変化していくのだという可能性を誰もが持っているということです。

それを引き出すのが私の仕事です。

お互いが真剣に向き合い、覚悟を持って取り組めば、こんなことが起きるのだということを、この二人だけではなく、私が指導させてもらっている子供たちから学ばせてもらっています。

Wさんは最終学年を迎えるにあたって期するところがあると思います。

記事にも書いたことがありますが、あるJリーグの選手が故障を抱え、納得した練習も出来ないまま現役を終わりたくないと、指導を受けに来てくれたことがきっかけで、本来の動きを取り戻し、サッカーが本当に楽しいと思えるようになったと報告してきてくれたことがありました。

毎日の練習が楽しみで、それでもチームとしてメンバーに選ばれないのであれば、それは現実として受け止めることが出来る、最後までこの状態で選手を終えたいという言葉そのままに、最後は悔いなく引退しスタッフとして後進の指導にあたっているということでした。

Wさんも、この2年間は故障続きで不完全燃焼だったと思います。

今回、アイコちゃんの動きを肌で感じたことで、これまで高い壁だと思っていたライバルたちの動きもそれほどではないと思ってくれたと思います。

自分にもできる、これからでも追い付き追い越せる、そう思ってほしいと思います。

今回の指導に関しては、色々な準備をして最高の結果に結びつけられたと思っています。

私に縁があった人たちにはみんな等しく、出会って良かったと思ってほしいと願っています。

「夢先案内人」、迷える選手に進むべき道を示し明かりを灯す、そんな存在であり続けたいと思います。

お父さん、Wさん、遠くから来ていただき本当にありがとうございました。

最終学年、悔いなくサッカーが出来るよう、そして活躍できるよう広島の地から応援しています。

明日からは別の母子が指導を受けに来てくれます、またまた休日返上の週末になりますが、今回と同じように「広島に来て良かった、西本の指導を受けて良かった」と言っていただけるように、頑張りたいと思います。

今月はいろいろありましたが、自分に出来ることを前向きに頑張って行こうと思います。

スポンサーサイト

Trackback

Comment

Post a comment

Secret


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
今年2回目の西本塾を8月26・27の土日に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。
なお、今回も参加者が5名に満たない場合は開催しません。
9月10日には深める会も予定しています。

最新記事

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR