西本塾参加者からの感想①私の伝えたかったことは届いていたか。

広島は朝から雨が降っています、心身ともに心地よい疲労感に包まれ、今日はゆったりとした一日を過ごすことができそうです。

西本塾参加者の皆さんは、今日は月曜日ですから当然お仕事だと思いますが、私は月曜を休みとしているので、いつものように二日間の西本塾を想いながら、何とも言えない感覚の中で朝を迎えています。

昨年末に行ってから約4カ月振りとなった西本塾、7名の方に参加していただき充実した二日間を過ごすことができました。

今回で回を重ねて23回目の開催となりました、その時々の自分の感情と、参加してくれる方々の思いをどう重ね合わせて行くか、試行錯誤が続きましたが、少しずつ自分の伝えたいことと実際に行っている内容、そして参加p者が私に求めていることにずれが出てきたような気がしてきました。

おそらく参加する側が私に求めることは、当初から変わっていないと思うので、正確には私の考えていることが変わってきたということだと思います。

私が本当に伝えたいことは何か、もちろんそれは日々変化していることではあるのですが、求められている事とのギャップを感じてきたということなのかもしれません。

それでも今回の開催を決めたのは、今の時点でどうしても伝えたいことがあると思ったからです。

過去に参加していただいた方にこそ、本当に伝えたかったことはこういうことだったんだ、新たに参加してくれた人には、今の私が行き着いた体に対する思いはこうなんだということを、改めて整理し、伝えられるような気がしたし、今伝えなければならないと思うようになりました。

そういう意味でも、既に塾生である、奈良の植村さんと京都の太田さんが参加してくれたことは本当に嬉しいことでした。

受講後の感想文は強制しないことにしていますが、送っていただいたものに対しては、私が今回テーマとしたことがどう受け止められたのかを検証するためにも、じっくり読ませていただきたいと思います。

昨日の今日ですが、さっそく早朝から感想が届きました。

彼は地元広島で理学療法士として働きながら大学院で学んでいる、というとてもさわやかな好青年でした。
申し込んでくれたのも一番最初で感想も一番、参加者の中で最年少の23歳でしたが、とても真剣に学んでくれました。

まずはお読みください。

西本直先生
おはようございます。

先日は2日間の熱いご指導ありがとうございました。
西本先生の伝えたいという思いがひしひしと伝わり、人間の体ってこういうものなのかと、すっと頭で理解し、体感する事ができました。

西本塾に参加した感想を書かせて頂きました。

まとまりのない文章となっていますこと、先に謝らせて頂きます。感じたこと、思ったことをそのまま書きました。長文ではありますが、以下に感想を述べさせて頂きます。

最初の自己紹介の時に、「行こうと思ってたけど、用事があって行けませんでした~ってこういう奴が1番ダメなんだよ!少し前ならお断りしてたよ。」と言われた時は自分がなんと甘い考えを持っているんだと猛省しました。
と同時に、初対面にもかかわらず、ここまでズバッとご自分の考えを伝えられることに驚きました。
2日間を通して、西本さんが熱くご指導される姿を見て、確かに自分の志望動機は薄く、指導者や他の参加者の事まで考えていない身勝手なものだと合点がつきました。

こんな私でしたが、参加を認めて頂き本当に感謝の思いで一杯です。

体のつくりや動き方・考え方、ドリル、操体操など多くのことを学ばせて頂きましたが、まずは、人の事を思いやる心、何事にも言い訳を並べないといった初歩的なことではありますが、社会人として大切な事を学ばせて頂きました。

体の構造という面では、筋肉とは何かというところから始まり、本来人間が生まれもった動きはどういったものでどう動かすべきなのかを学ぶ事が出来ました。

アクチンやミオシン、筋肉の起始停止といった解剖学的な基礎知識は学校で学びましたが、それらをどう動きに生かしていくのかということを、恥ずかしながらも理学療法士として十分に考える事が出来ておりませんでした。

歩く、走るという動作を行う上で本当に必要な筋肉、その筋肉の動かし方、その筋肉を鍛えるためにはどういったトレーニングが必要なのか、どういった意識をもってやるのかということを考えていくことが大事なんだと感じました。
歩く走るからさらに応用させていくためにはどうしたら良いかは自分で考えていこうと思います。

現在、筋肉痛です。よく動かしてみると今まで運動をしてきて筋肉痛になった箇所(体前面)はほとんど痛みなく、あまり感じたことのない体後面の筋肉痛がすごいです。
今までいかに自分が屈筋優位で動いていたのかを実感しているところです。
と同時に、正しい姿勢で正しい意識をもって行うことがいかに大事なのか分かりました。そのことを伝えるために西本さんが1つ1つの動作、言葉使いに気を使っていたんだと改めて感じることができました。

屈筋ではなく伸筋を優位に働かせなければ上手く力を発揮させることができないということ、股関節に重心を乗せるという感覚を様々な実技やFBTを通して初めて理解することができました。
人間の体って上手くできているなと素直に感動しました。

歩く・走る際の体の動かし方を学びましたが、ドリルに関しては正直難しかったですし、ほとんど出来ませんでした。
西本さんも仰られてましたが、変に体の1つ1つの動きを意識し過ぎてしまい、難しく感じてしまいました。
意識しないよう意識してもやはり難しく、ほとんどコツを掴むことはできませんでしたが、坂道を駆け降りた際には無駄に意識することなく走ることができ、少しだけコツを掴むことができました。
この感覚を大事に、動画をみて客観的に評価し、無意識に走るという動作につなげればと思っております。
もちろん走るのを毎日続けることができたらベストだとは思いますが、正直自分でやりつづける自信がありません。
しかし、FBTや操体操などは家でも学校でもパッと行えますので、こちらは毎日柔軟をやってる時間に行うことで継続してやっていけそうです(^^)

先生も仰られてましたが、本来の動き方を体現できないと意味が無いと思いますので、まずはそこからはじめていきたいと思います。

操体操では体が気持ち良い方向へ脊柱を運動させること、揺らすことで初めて体がほわーっとする感覚を持つことができました。

非常勤として働く中で、膝の痛みに対して筋肉を直接押したり揉んだりということをしていたことがあります。今までの自分が本当に恥ずかしく、情けなかったです。

本当に難しいことは全くしていませんし、今日から患者さんに気持ちよくなってもらえるようリハビリのプログラムに取り込み、応用していこうと思います。そのためにも自分がどうしたら気持ちよくなるのかを日々探求していこうと思います。

最後になりますが、2日間1番体力を使われたのは西本さんかと思います、ご自愛ください。

また、拙い文章をだらだらと長く書いてしまい申し訳ありません。上手くまとめる、これもまだまだ自分に足りないようです。

この2日間を通して、色んな考え方を改めることでわずかではありますが自分自身成長できたのでないかと感じております。これもひとえに西本さんの熱いご指導、参加者さんの熱い想いに感化されたからだと思います。

西本さんからみると考え方もやることもひよっこな僕だと思いますが、今できる自分のベストを尽くし、一歩でも皆さんに近づくことができるよう、日々精進していきます。本当にありがとうございました。

広島大学大学院
藤家義也

彼は理学療法士としてこれからの人生を歩んで行く人間ですから、その観点から私の伝えたかったことを整理すると、医学的な知識や方法論が、あまりにも局所を見過ぎてしまい、まさに「木を見て森を見ず」になっていることを分かってもらいたいということが一番でした。

今回一番伝えたかったこと、一番がいくつもあるのですが、その中でも最重要だと言っても過言ではないことが、「人間は骨盤と背骨を使って6方向に動かすことができる動物である」ということです。

人間の体はそれをスムーズに行えるようにするために、精密に設計されています。
それを生かすも殺すも、体を使うそれぞれの人間に託されているわけですが、体の仕組みやからくりを知ることなく、また体をどう操ることがその仕組みを活かす効率的な動きなのかということも含め、まったく分かっていないというか気がついてもいないと思うのです。


体を動かすということはとりもなおさず骨盤と背骨を動かすということです。
そのために働いてくれている筋肉はどこか、それが体の前面に存在している筋肉ではないことは、少し考えれば誰にでも分かるはずです。

しかし、体の後面にある筋肉たちがそれほど重要な役割を行ってくれていることは、それこそ体の仕組みを一から説明していかないと、なかなか理解してもらえません。

この事実が基本となって私の体に対する発想は広がり続けてきたわけですが、最も基本となる部分をこれまできちんと伝えきれていなかったと思うようになったのです。

その仕組みとからくりを使って、こうすれば良い動きができるよとか、こういう風に誘導すれば体を整えることができるよといった、私が一番嫌う「枝葉の方法論」を私自身が一生懸命伝えてしまっていたのではないか、とも思うようになりました。

基本が大事、枝葉の方法論に目を奪われず、土の下に埋もれた根っこの部分に思いを巡らせ、掘って掘って掘りまくれと言ってきた私がです。

そのことをどうやったら伝えられるのか、改めてレジュメを構成しなおし、その部分の説明に出来るだけ多くの時間を割くことができるようにしました。

そのことに対する理解ができていない人に対して、伸kingトレーニングも走るという行為の体の使い方も、体の不調を訴える人たちに対する施術行為も、しょせんは薄っぺらな方法論にしかすぎないのです。

23歳、今まさにスタートラインに立ったばかりの彼に、この部分の重要性がどれだけ届いたのかは、感想の文面だけで推し量ることは難しいですが、今の時点で私の考え方に触れてくれただけでも、これから多くの学びをしていく中で、一つの指針になったと信じています。

今回の参加者は年齢も経歴も色々な方に参加していただきました。

人間が成長していくために最も重要なことは、人との出会いだとこの年になってつくづく思うようになりました。
それは誰でもいいという訳ではありません、しかし、どんな人からでも学ぶことはたくさんあると思います。
今回参加してくれた人たちからは、二日間の中でたくさんのことを気付かせていただきました。

感想を届けていただければ、それぞれの立場に対して私の思いがどう伝わったのか、私が何を伝えたかったのか、具体的なところに踏み込んだことを記事に出来ると思います。

今回は23歳の若者に対して、私が伝えたかったことと、彼が受け取ってくれたことを書きました。

さて、今回の西本塾で嬉しい出来事がありました。

3月1日のブログ「寂しいお知らせです。」というタイトルで息子智志のことを書かせていただきました。
あれからちょうど1か月を過ぎた先日のことです、すべてをお話しすることは出来ないのですが、寂しいお知らせどころか、トレーナーという仕事の師匠として、いえ一人の父親として、どう表現して良いのか分からないほどの嬉しい出来事がありました。

智志は今、私から学んだことのすべてを発揮してもなお足りないほどの大きな仕事をするチャンスを得、毎日活き活きとした表情で仕事に出かけて行きます。

今回参加してくれた植村さんを始め、智志のことを知ってくれている人だけではなく、直接知らないブログの読者の方からも心配していただいていたこと、本当に有難く思っていました。

きっとそんな思いが智志にも伝わったのでしょうか、昨日の午後ひょっこりとStudioに来てくれ、参加者の前に顔を出してくれました。

私も智志のスケジュールを把握していなかったので、まさにサプライズ、本当に嬉しかったです。

私の考えや方法論は、やはり一代限りで終わってしまうのかと、諦めかけていたところでしたので、あれからたったの1か月という期間で急転直下、大どんでん返しがあったことは、今でも信じられない気持ちです。

今はただ、素直に智志の頑張りと成長を見守って行きたいと思います。

心配していただいた皆さんには本当に感謝しています、智志は復活しました。
またいつか皆さんの前に姿を現し、成長した姿をお見せする日が来るかもしれません。

智志の仕事が実を結び良い結果が出てくれば、堂々とこのブログで紹介させていただきたいと思います。

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Comment

Re: 良かったですね。
阪井さん、ありがとうございます。
ご心配をおかけしました。
幾つになっても子供は子供、親は子供のことが一番になりますね。
今回のことは私自身が大きなきっかけを作ってしまったので、息子以上に私の方が精神的にもやられてしまいました。
この先まだまだ色々なことがあると思いますが、上がったり下がったりも楽しめるような人間になりたいと思います。

  • 2017-04-17│16:51 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
良かったですね。
寂しいお知らせではずいぶん落胆されているように感じ、心配でしたが、西本さんが前向きになれる方向に進んだようで、良かったですね。智志さんにはお会いしたことはありませんが、親孝行な息子さんなんだと思いました。大事にしてあげてください。
  • 2017-04-17│16:07 |
  • 阪井徹史 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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