サッカー少年に対する遠隔サポートが始まりました。

昨年の7月から、LINEアプリを使用して、広島から離れた地域に住んでいる方にも、私の指導を受けてもらえる「遠隔サポート」というシステムを導入しました。

実際に利用してくれたのは、西本塾生で福岡県に住んでいる古賀隆太さんお一人です。

彼は趣味で行っているバドミントンという競技に、西本理論がどう応用されるか、自分のプレーしている動画を見て私がどう感じ、改善点があれば参考にしたいと言ってくれました。

幸い智志がバドミントンの経験者でしたので、私のアイデアを実際にラケットを振って実演してくれた動画でやり取りが出来たので、お互いにとって有益な遠隔サポートになった思いました。

その後は一人二人と問い合わせはありましたが、私自身が確実にお役に立てるという判断ができなかったので、依頼を受けるまでには至りませんでした。

それが今、遠く北陸地方にお住まいの方からの依頼があり、現在進行形で遠隔指導を行っています。

対象は10歳のサッカー少年で、動きを改善して欲しいということでした。

専門知識のないご両親から見ても、彼の動きは他の子供たちと違って見えるし、体の痛みを訴えることに不安を持たれたことがきっかけでした。

5歳ころからサッカーを始めて、小学2年生の時に膝の痛みを訴え、プレー時にはサポーターが手放せなくなったそうです。

このままでは大好きなサッカーが続けられなくなるのではないか、体の動きも力任せで固く見え、技術的な向上も難しいのではとご両親は考えられたようです。

こういう相談の場合、子供さん本人は私のことは知らず、ご両親が心配していろいろ調べて行くうちに私の存在に行き着いたということだと思います。

ですからまず確認したのは、彼自身が現状に危機感を持ち、何とか改善できないかという強い気持ちを持ってくれているかということでした。

さらには本人自身が、私の指導を受けてみようと希望してくれなければ何も始まりません。

そういう問題をクリアし、いよいよ遠隔サポートを始めることにしました。

規定通りの手順を踏んでいただき、プレーしている動画を送ってもらいました。

それに対して私の意見や改善点をアドバイスするというのが、遠隔サポートの趣旨です。

しかし、動画を見てそんな簡単な問題ではないと思いました。

遠隔サポートどころか直接来ていただいたとしても、痛みを改善するための施術から始まって、なぜこういう状態になってしまったのかを説明し、何をどう変えて行けば痛み出ない動きが出来るようになるのか、さらには自分が思い描く良いプレーが出来るようになるのか、1回2回でどうにかなる状況ではないと感じました。

医療系の資格を持ち、最低限の解剖学の知識がある人たちに対してなら、私の理論もある程度は理解しやすいと思います。

それが一般の方に遠隔サポートでとなったら、何をどう伝えて行けばいいのか、正直動画を見て大変なことを引き受けてしまったと思いました。

しかし、こういう方に対して私の理論や実践方法がお役に立てなければ、遠隔サポートなどと聞こえの良いシステムなど意味を成しません。

もし直接指導を受けに来ていただいたとしても、その場限りになってしまうことの方が多いことを考えると、これは私にとっても新たな挑戦だと気持ちが高ぶってきました。

正しいことを伝えているつもりです、なぜ私の言うとおりにしないのですか、こうすればこうなるのに、継続すれば必ず良くなっていくのに、これまで何度も歯がゆい気持ちを繰り返してきました。

これでは私の独りよがりで、本当の意味で誰かのお役に立てていることにはなりません。

今スタートして3日目です、最初の動画を見た感想には、彼が自分の動きを見て本当にこのままではダメだという危機感をもったかどうかを知らせてくださいと書きました。

次のやり取りでは、「一般的に行われている走るという行為の体の使い方の問題点」と、「私が提唱する体の使い方の違いとその利点」、さらには「動画で確認した彼の動きの問題点」を整理し、ホワイトボードに書いて図解したものを写真に撮って送り、それを見て頂きながら昨夜直接LINEでお話しして説明しました。

対象は10歳の子供ですし、これからずっと関わって行くのは私ではなくご両親ですから、お父さんに理解していただかなければ、成長していく本人を変えていくことは出来ません。

私が彼と直接話をするのではなく、私から学んだことをお父さんの言葉で伝えてもらって、そのやり取りを聞いたうえで次の作戦を進めています。

筋肉の収縮には、まさに宇宙を探検するような奥深さを感じています。

それをどう分かりやすく伝え、役に立つものにしていくのか、まだ始まったばかりですが、直接指導では味わえない今までには感じたことがない不思議なやりがいを感じています。

昨日のやり取りで次のステップに進めることになりました、FBTです。

姿勢の問題は頭でどんなに意識しようと、背骨のS字を作ってくれる広背筋の機能を目覚めさせることができなければ、改善することは出来ません。

まずはFBTの意義と正しいやり方をマスターしていただいて、これをやり続ければきっといいことがあるんだと、親子共々分かってもらうことです。

当初私に期待していただいた、膝の痛みにどう対処すればいいのかとか、滑らかな動きがどうやったら出来るようになるのかという目的に対して、私が持っている答えを、こうすればいいですよとすぐに見せることは簡単なことです。

ただそれでは絶対お役に立てることは出来ません。

今進めている段階を踏みながら、ご両親と彼本人の理解を確認しながら、少しずつ進めて行こうと思っています。

そして必ず期待に応える結果を出してあげられると思っています。

こういう過程を経ながら、試行錯誤しながら目標に向かって親子で進んで行ける、とても羨ましいと思います。

いくつになっても子どもは子ども、私も親としてつくづくそう思います。

それがまだまだ10歳という年齢ならば、親としてできる限りのことをしてあげたいと思うのは当然のことだと思います。

これからの将来の道筋を作る「夢先案内人」でありたいと私自身は思っていますが、こういう親御さんに的確なアドバイスができる、親世代の応援団でもありたいと思います。


そしていつか直接指導をさせていただく機会があれば、いきなり広島に来て指導を受け、その場限りになってしまうよりも、さらに深い理解と成長のお手伝いができると思います。

今回の遠隔サポート、とてもやりがいを感じています、色々なことに自分の能力を発揮させていただけることに感謝です。

精一杯知恵を絞って、お役に立ちたいと思います。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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