声を上げることの大切さ。

私の愚痴というかボヤキが届いたのでしょうか、記事として紹介することを認めてくれなかった方から、手直しをしたので表に出しても良いという連絡が届きました。

この方も含めて、私から何かを学んだと思ってくれた人たちが、それぞれの環境に戻り、それをどう伝えどう活かしているのか、私が一番知りたいのはそこなのです。

同じようにこのブログを読んでくれている人たちも、まったく同じ気持ちを持っている方が多いこともわかりました。

正直この4年間で、私が経験してきたことからたどり着いた、体に対する知見や方法論は、既に語り尽くしていると言ってもいいと思います。

ではなぜ書き続けているかといえば、ブログを読んでくれたり直接指導を受けてくれた人たちが、どうやって私の理論に向き合い広める活動をし、それが上手く行ったり行かなかったりという苦労話を聞かせてもらうことで、私自身が進むべき方向や指導内容を修正していく、大きな学びを頂いているからです。

そういう意味も含めて、これから紹介する内容は大きな意味を持っていると思います。
読んでください。

<西本塾に参加して>
西本塾を二日間受講し,身体やトレーニングに対する考え方が変わりはじめました。
まず,私は「身体を痛いぐらい押したり揉んだりしなければ,効果はない」思い込んでいたので,西本先生の整体法は,新鮮でした。あの「からだほわっと」の整体を,年老いて腰が曲がった私の母にしてやりたいなと思いました。単に整体の手技だけでなく,相手の身体に「楽になって下さい」と心の中で呼びかけながら行うことが大切とおっしゃったことが一番心に残りました。
また,今までの走り方についての考え方も大きく揺らぎ始めました。「大腰筋等をしっかり使って,速く膝をたたんで前方に運んで,走る」というこれまでの指導方法について,西本先生に「それは誤りだ」と指摘されました。筋肉の「アクチンとミオシンの関係」や「357理論」,「骨盤と背骨を中心に」,「伸筋を使って」と説明していただいて,理屈の上では分かったつもりでしたが,長年信じてきたことを変えるのは,容易ではありませんでした。 他の受講者の方々の感想を読んでいると,「皆さん,よく理解しておられるな」を感心もしました。
今まで私は,「地面を蹴ろうとせずに走る,跳ぶ」「腕をできるだけ振ろうとせずに走る」「力まずに,踏ん張ろうとせずに運動する」と生徒に言い続けてきましたが,その手本を具体的に示せずにいました。講習会で,その具体的な練習方法や走り方を西本先生に教えていただいても,「これで実際に速く走れるのだろうか?」という疑問は付きまといました。
そんな私ですが,受講の翌日から,職場で同僚や生徒たちに,受講内容や西本先生理論の素晴らしさを,話しました。私が興奮気味に話していることは分かったようでしたが,「ふーん」,「本当に?」程度の反応しかありませんでした。当然と言えば当然です。私自身が曖昧な知識としてしか理解していないのですから。

<迷いながら,復習しながら>
そこで,さらに毎日,講習会の資料を読み返し,西本先生のご著書を読み直し,筋肉や骨について本で調べ直したりもしました。
操体法の6方向運動を,自分でも毎日行ってみました。すると,身体が「シャキッ」としたように感じ,毎日の便通も楽になりました。(大変失礼な話ですが,受講者のお一人が,身体や便通について似たようなことをおっしゃっていましたが,そのときは「本当にそんなことがあるのかな」と半信半疑で聞いていました。)
また,マイケル・ジョンソンの400mの走り方を毎日のように見ました。
さらに生徒や同僚に手伝ってもらいながら,西本先生理論を一つずつ身体で確かめて,どうしたら実践に役立てることができるのかを模索しました。生徒は,理論よりも具体的な効果を先ず示さないと,関心を持ってくれません。西本先生がおっしゃるように,現在の私の運動パフォーマンスでは,走ってみせても,生徒たちには何のことかよく分からないと思います。
実は,昨年度から,私は授業で,「疲れにくく,肩が凝りにくい座り方」を指導しています。「尾骨」を椅子に接触させないような座り方です。これが,西本先生に教えていただいた「背骨のS字」を意識した姿勢と似ていると思いました。
これなら応用できるかもしれないと思い,試行錯誤の末,西本先生に教えていただいた,背骨のS字を意識した「身体起こし運動」(私は,骨盤や背骨,広背筋を使った身体起こしだと理解しています)を,「通常の腹筋運動」と比較しながら,簡単な実験をさせてみました。
私は,日頃,生徒たちに身体の使い方を指導するときに,生徒自身で身体をチェックするために,腕をぐるぐる回させたり,前屈運動をさせたりして,身体の柔軟性を確認させています。また,立ったままの腕相撲や,掌を重ね両手を伸ばして互いに押し合う「押し相撲」などをさせて,どんなときに力が出やすいかを考えさせています。
背骨のS字を意識させた「身体起こし運動」と「通常の腹筋運動」をそれぞれ行ったあとで,これらのチェックをさせると,明らかな違いが現れました。
当然のことながら,「通常の腹筋運動」後は背中がやや丸くなってしまい,立ったままの腕相撲をすると,容易には相手に勝てなくなります。次に「身体起こし運動」を数回させてから同じ相手と腕相撲をすると,簡単に勝つことができました。さらに,腕回しや前屈運動をして比較しても,「身体起こし運動」をした後は,柔軟性が驚異的に向上していることが体感できたようです。
また,こんな例もありました。部活動のハードな練習で,両腕が痛くてほとんど上がらなくなり,前屈運動をしょうにもできなくなっていた生徒が,この「身体起こし」を5回しただけで,両腕がグルグル回り,前屈運動では床に両手が届きました。その後,再度「腹筋運動」を5回させたところ,また「また腕が痛くて上がりません,前屈ができません」と言い始めました。再再度「身体起こし」をすると,また身体の柔軟性が回復しました。
これらの効果に生徒たちは関心を示し,「なぜ,そうなるの?」「すごい!」と驚きの連続でした。数名の部活担当顧問の先生方にも同様の実験を行ってもらいましたが,生徒と同様の結果に「不思議!」「なぜ?」の反応でした。他の部活動の生徒も興味を示し,「力が強くなった」とか「身体が楽に動く」という感想を述べていました。
このことに興味を持った生徒2名に,西本先生流のランニングを教えてみました。まだ,私自身が完全にマスターしてはいないのですが,「背骨のS字を意識してテンションを保ち,手は振ろうとせず,脚を無理に前に振り出そうとしない」ことだけを教えてジョギングさせてみたところ,「今までの走りより,楽です」と言いました。その生徒は体育祭の練習でも楽に走れたと言い,競技会でも自己ベスト記録を大きく更新したのです。
また,他校の選手も興味を持ってくれたので,簡単にやり方だけを教えたところ,「楽に進みます,脚と腕の付け根があまり痛くなりません」と言い,競技会でも好成績を残しました
もちろん,どの生徒も日頃の練習を積み重ねているからの結果ですが,それにしても「西本先生メソッド」の効果恐るべし!です。このような生徒たちのおかげで,私も「西本先生メソッド」に対する確信が持てるようになりました。先生もおっしゃいましたが,まさに「教えることは,教えられること」です。
その後,本校の生徒男女5人が「あのトレーニングや走り方を教えてほしい」と申し出てきました。仲間が劇的に変化(進化)したので,強い関心を持ったのでしょう。まだまだ未熟な私ですが,生徒とともに学習しながら,西本先生の教えを実践していきたいと思います。

また,他校の先生の中にも,興味を示している若い世代の方もおられます。その方たちにが,西本先生理論に関心を持ってくださればと思い,西本先生のご著書や「Conditioning Studio 操」のことを紹介しました。

あと何年この仕事に携われるか分かりませんが,西本先生理論をもとにさらに学習し,生徒たちが怪我なく競技生活を送れるようにしていきたいと思います。
今後とも機会がありましたら,ご指導のほどよろしくお願いいたします。
(広島県 中学校勤務  安田 美喜雄)


さらに加えて、こんな文章も届きましたので、合わせて紹介します。

<昨日,TV放送を見た感想です>
TVで100mの吉岡隆徳さんや,山縣選手の特集を見ました。「山縣選手は以前よりスピードが上がったから,足首にかかる負担も大きくなり,故障した」という内容のコメントが流れました。確かにそれもあるでしょう。
しかし,彼の行っている「脚の切り返し」を速くするための「ラダー・トレーニング」や,走るときの「腕振り」を見ていると,「痛み」が伝わってきそうです。彼のトレーナーは,足を「ポン」と軽い感じで踏み下ろすように指示していましたが,「ラダー」は上手にやらないと,下ばかり見て背中が曲がり,足先で踏みつけたり,腿上げのトレーニングになりがちだと思います。
また,女子100mの福島選手の「割れた腹筋」を見て,多くの人やマスコミは「素晴らしく鍛え上げられた身体」と絶賛します。本校の生徒の中には,「福島選手のようなお腹になりたい」とか,「お腹に貼っている,あの丸いテープが欲しい」と言うものまでいます。 しかし,「あの腹筋だから,故障しやすいのでは?」と思ってしまいます。両者とも,素晴らしい選手であり,子どもたちの憧れであり,真似をする対象になっているので,考えさせられます。

<中国新聞 5月29日付け>を見て
広島県高校総体陸上競技男子200m1位の選手のコメントの中に,「高校2年生の秋、体の力を抜き,リラックスして走るとどんどん記録が伸びた」とありました。その前の100mは,腰痛もあったらしく,やや硬い走りでしたが,「リラックスして速く走る」というのは,これからの私たちの課題だと思います。
私も二日間この総体を見てきましたが,多くの選手が「力いっぱい頑張って,前方に脚や膝を出して,腕を前後にしっかり振って,苦痛に顔をゆがめながら」走っていました。
西本先生の理論がもっと現場に浸透して,選手たちが故障なく競技人生を過ごせるようにしていきたいものです。


いかがでしょうか、安田さんは私よりも年長で、西本塾でも実技の時間には、正直ついてこられないというか、生徒たちにお手本を見せられるレベルには程遠い状態でした。

これでわかったような顔をして指導されたら、生徒たちがかわいそうだと思いました。

しかし、文面の通り思考錯誤しながら私からの学びを伝えようとしてくれています。

座学でお話ししたことに関しては、よく理解してくれていると思います。
細かいところは言いませんが、私の話を聞いた人たちなら頷いてくれるところが何箇所もあったと思います。

それは取りも直さず、目の前で故障に悩む生徒たちを思う気持ちからです。

自分の学びで足らなければ、そして指導される側も満足できないのなら、直接私のところにくればいいだけのことです。

今の所そこまでのアクションを起こす選手や指導者はいないようです。

例えば学校の生徒や指導者を相手に、本気で学ぼうという意識がない人も含めたところへ出向いて行っても、私の思いは伝わらないと思います。

覚悟を持って真剣に学ぼうという気持ちのない人には、もう教えたくありませんから。

私から学んだ視点を持つと、今まで何気無く見過ごしてきた現象や記事を見ても、感じるところが違ってくると思います。

これからもしっかりと「正しいものは正しい、良いものは良い」と言い続けてください。
記事をの掲載をお許しいただいきありがとうございました。

ついでと言ってはなんですが、西本塾生でご自身も長距離ランナーの、私と同性の西本さんからもコメントをいただいたので紹介します。

広島県の県北で行われた64キロメートルを走るトレイルランニングの大会に参加した時、私が指導した走り方を実行するランナーに出会い、声をかけて話をしたところ、1年ほど前に個人指導を受けにきてくれた岡山の西山さんという方だったことがわかったそうです。
こうして色々なところで、同じ感覚を共有する仲間に出会えたことは、私の活動もけして広がっていないなどということはないのですね、とても嬉しい報告でした。
以下、少し端折って紹介します。

トレイルランニングは急勾配の登り坂などは走れないことが多いのですが、プロのトレイルランナーからの伝え聞きで、ステップを踏むように登るといいという教えも聞かれて、西山さんはまさにアイドリング状態をキープして実践されていたように思います。
私は、それをすると脚は楽なのですが、心肺的に苦しいので前かがみになって、足ををあげてよっこいしょとなりがちな登り坂でも背中のアーチを保って、広背筋で骨盤・股関節を上下に動かしてサッサッと登ってます。

勝手な解釈になっているかもしれませんが屈筋の意識を消して、比較的ゆっくりとした動作でも西本理論を生かしているつもりです。
登り坂では勾配がきつくなるほど、よりアドバンテージを感じることがあり、高齢者にも流行している登山にも生かせる場面もあるのではないかと思っています。

息子を通じて教わった西本理論ですが、今後も自分の活動に生かしていきたいと思いますし、息子も陸上以外でも根底には残っていますので、ずっと生かしてくれると思います。身体のことですが、知的財産になっていると思います。

ちなみに64kmもの距離のトレイルランニングの大会の後ですが、西山さんは今週末には福山市で開催されるトライアスロンに出られるそうです。
近いので、最近トライアスロンもいいなとつぶやいてる息子と応援に行ってみたいと思っています。


私自身もちろん感じるところがあって、これからの指導に生かしていけるヒントをお二人からたくさんいただきました。
私よりも読んでくれている皆さんにとって興味深い内容がたくさん書かれていたと思います。

これからも私に縁があった皆さんには、自分の中だけで収めて置かず、どんどん近況報告をいただきたいと思います。

西本塾生で、その後個人指導にきてくれる人もいますが、その都度の個人的な感想やお礼のメールやメッセージをいただくことは嬉しいのですが、それこそ自分がどういう目的で私のもとに通い続け、何を感じ何を得ているのか、私に対してではなく多くの読者に対して発表してほしいと思います。

とにかく「正しいものは正しい、良いものは良い」と心から思ってくれたのであれば、正々堂々と声をあげ周りに広げてください。

そのためにみなさんは私の元を訪れてくれたのでしょうから。

私もまだまだ頑張ります、みなさんも私以上に頑張ってください。

今年2回目の西本塾を8月26・27の土日で開催を検討しています、詳細は後日になりますが、参加を希望の方は日程の調整をお願いします。

スポンサーサイト

Trackback

Comment

Post a comment

Secret


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月9・10日に予定しています。

最新記事

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR