このままではダメだという「切実感」と、本気で上手くなりたいという向上心があれば絶対に身に付けられることを証明してくれました。

今日の記事は、私の考え方や指導内容に興味を持ってくれている人にはぜひ読んで頂きたいと思います。

私はこれまで、人間の能力を高めていく上で、体づくり肉体改造という概念ではなく、人間として持って生まれた能力、仕組まれた体のカラクリを活かして、いかに効果的また効率的に体を動かせるように出来るか、ということを追求してきました。

試行錯誤を繰り返し、昨日よりは今日、今日よりは明日と現状に満足することなく歩みを進めています。

当然指導内容も進化して行き、さらには私の伝え方という面でも大きな変化を遂げ、成長させてもらっていると思います。

チームを離れてから4年間、これまでの指導は、二日間の西本塾で理論的なところから実技まで、じっくりと学んで頂くスタイルから、数時間また、それを二日間、そして三日間と連続して学んで頂いたりと、とにかく直接指導が原則でした。

限られた時間の中で、どうすれば少しでも期待されたことに応えられるかを工夫し、満足して帰っていただける指導をしてきたつもりです。

それでも本当の意味で私の伝えたいことが、正しく伝わっているかといえば、それは不可能なことでした。

直接指導を受けたいと思って頂いても、様々な制約の中でそれが叶わないという方もたくさんいると思います。

そんな中で、遠隔サポートというシステムがあることを知り、まさに藁にもすがるという感覚で申し込んでくれる方があります。

依頼してきてくれた全ての方にお応えできる訳ではありません、相談内容を読ませて頂き、書かれている内容を吟味し、私が本当にお役に立てると思えた方に対して依頼を受けることにしています。

この申し込みの時点で、指導の成否は決まっていると言ってもいいと思います、私に対する期待感、そして私に向き合うことへの覚悟を感じられる人であるかどうかということです。

こちらも全身全霊をかけて対応しますので、申し込みの時点で私ときちんと向き合う覚悟を感じられない場合は、申し訳ありませんが受け付けられません。

現実としてお断りする場合もありますが、どうやって判断するかは、私の感性で、としか言えませんが。

今回指導させて頂いた宮澤さんから届いた文章は、私のトレーナー魂に火を付けてくれるものでした。

私にしか出来ない、私なら何とかしてあげられるかもしれない、逆に言えば、こんな方からの遠隔サポートを待っていた、という気持ちになりました。

もちろん、前回遠隔サポートさせて頂いた10歳のサッカー少年とお父さんとのやり取りもとても楽しく、サポートが終了してからの成長に、私の方が楽しみを頂いたような気持ちにさせて頂きました。

夏休みには広島に来て、直接指導を受けて頂けるというご連絡も頂いています。

その時のサポートのやり取りから、何をどう伝えれば良いのか、そのために必要な資料はどういうもので、私からのアドバイスはどんな表現にすれば伝わりやすいのかなど、色々考える機会を頂き、本当に良い経験をさせて頂きました。

今回、そのやり取りを踏まえ、自信を持って長澤さんと向き合うことができました。

前置きが長くなっていますが、頂いた感想は私の言葉以上に、読者の皆さんに私という人間が何を考え、何を伝えているのかを分かって頂ける、ライブ感のある素晴らしい文章になっています。

いつもにも増して長文となりますが、是非じっくりと読んでください。

1週間、本当にありがとうございました。たった1週間でここまで成長できたことに、本当に驚いています。
まず、自分は膝蓋靱帯炎による膝の痛みに昨年から悩まされ復帰しては痛めての連続でした。

痛みを気にせず100%力を出し切りたい、さらに、自分の理想、目標達成のためにもっと成長したい、そのためには、どうすればいいのかという時に、西本さんの「動きづくり」という考え方に出会いました。

遠隔サポートでは、今までブログを読んでFBTに取り組んでみたが、自分の動きは正しいのか、また膝の痛みを感じない正しい体の使い方を指導してほしいということでお願いをしました。(注:主たる申し込みの動機です)

まず、FBTについては、やはり正しい動きにはなっていませんでした。というか、広背筋の仕組みをあまり理解せずに行っていたため意味がなかったという感じでしょうか。

西本さんから、広背筋の説明文と、画像を送って頂き、その後に4パターンの西本さんの実演によるFBTの動画が送られてきました。早速、実践をして、西本さんにもその動画を送らせていただきました。

ここのやり取りで、西本さんから「これで形が合っているかではなく、広背筋が収縮されて骨盤が引き上げられる感覚を実感することが重要で、現状の体には個人差があるため、同じ意識で行っても同じ見た目にはならない」というお言葉をいただきました。

自分は今まで、「正しい形」でトレーニングを行 うことで 効果が得られると思っていました。

ですが、そうではなく、人間の体の仕組みを理解し、正しい体の動き、もっと言えば骨の動きをイメージしながらやることが重要であることに気づかされました。これは、当たり前のことのようですが、実は割と軽視していたことだと思います。

実際、正しい体の動きを知るには、広背筋の仕組みや、骨盤の仕組みなど知識が必要ですが、自分はほとんど理解していませんでしたので、ここでのやり取りで自分の意識の方向が変わりました。

正しい体の使い方ということで、西本さんに自分の走っている動画(ブログに書いてあることを自分なりにイメージしながら)とプレー中の動画(トレーニングの様子)を送り、自分の動きを分析してもらいました。

非常に丁寧に分析をしていただきましたが、一言でいえば、自分の動きは、「今常識といわれる走りの典型であり、体の前側に頼った動き」とのことでした。

これを改善するために、まず西本さんはすぐにこうすればいいと答えを与えるのではなく、「これから送る写真を見て、私が何を言いたいのか。自分がそうなっていることを自覚できるか。正しい体の使い方とはどういうもので、なぜ正しくない動きをするとだめなのかよく考えてみてください」という問いかけがありました。

今思えばこの送られてきた画像にすべてが集約されていると思います。

また、西本さんから、すぐに答えを与えられるのではなく、自分でよく考え、分析することで、自分の体の現状を、「切実感」を持って感じることができました。たぶん、すぐに「ここがこうだから、こうすればよい」と言われていたら、理解はできたかもしれませんが、何というか・・・やはり「切実感」 という表現になってしまいますが、ここまで切実に自分の体の現状を感じることはなかったと思います。

ただ、画像をみて、どうしても理解できなかったのが「骨盤を縦に動かして、股関節をクランク状に動かす」ということでした。これについて、西本さんに質問をしたところ、非常にわかりやすい説明動画を送っていただき、理解ができました。

この骨盤を縦に動かして、股関節をクランク状に動かすイメージは本当に重要で、このイメージがこの1週間の成長の一番の土台となりました。このイメージがないとどれだけ動画やブログを見て、なんとなくのイメージでトレーニングをやっても意味がないです。

まず自分で考える、分からないところは質問して、それをわかりやすく解説していただく。(注:これが学びの基本なのではないでしょうか。)
この最初のやりとりで、人間の体の構造上の一番効率の良い体の動かし方が完全に理解できました。

そして、改めて、FBTの意味も確認できました。すべては繋がっています。この時点で目から鱗でしたが、ここからが本番、西本さんのこれを身につけるための具体的なトレーニングが始まりました。

まずは、「すべての基本のアイドリング」、この感覚がつかめないと次には進めないということでした。勝手に膝が上がり、踵が上がるという感覚です。最初は感覚がつかめませんでしたが、やはり、ここでポイントになったのは、骨盤を縦に動かすイメージです。

動画をそのまま真似するというよりは、骨盤を縦に動かして、股関節がクランク状に動かすことをイメージしながらやると、勝手に膝があがる感覚をつかむことができました。一緒に送られてきた「歩く、走るの説明文」も助けになりました。

このアイドリングの感覚がつかめたことで、自分は今まで「足から動く」感覚だったのが「骨盤から動く」イメージに変わりました。

アイドリングの感覚がつかめると、ここからは驚きの連続です。アイドリングから歩きに発展させるドリル、左右の股関節を片方ずつ引っ張り出す感覚をつかむドリル、両方の股関節を引っ張り出すドリル、そこから骨盤の回転数を上げて走りにつなげる。このドリルの動画を見本に実践しました。

すると勝手に足が前に出る。しかも地面は蹴らない。さらに、足で動くのではなく、ここでもやはり、骨盤を縦に動かすイメージ。骨盤の回転数を上げるだけで、自然と走りになることを実感しました。
この時点で自分のドリルの動画を西本さんに見てもらいました。「とりあえず、合格点。ただ、もっと極端にお腹を突き出すようなイメージを持たないと、思ったより自分の股関節は伸展していないため、スピードが上がったときに、膝を引き上げる意識が顔を出す」との助言をいただきました。
そこを改善し、もっと体全体を弓なりにして、お腹を突き出すイメージで行うと、股関節がもっと引っ張り出されて、さらに、肘が勝手に後ろへ引き上げられる感覚も実感しました。
「勝手に足が前に出ていく感覚」本当に不思議な感覚です。

次のステップとして、アイドリングから、3歩でトップスピードに乗せるドリル、そこからさらにスピードを上げていくドリルに進みました。息子さんの動画、さらに実際に西本さんの直接指導を受け、動きをマスターした方の動画が見本でした。

速いんだけど、まったく力みがない、いわゆるキレがある動きに驚愕しました。そして、いざ、やってみると、やはり基本はアイドリング。そこからスッと落下すると股関節が引っ張り出され前傾姿勢をとることで全く地面を蹴らず、しかもすぐにトップスピードに乗ることができます。さらにそこから、上体を起こし、骨盤の動きをイメージしつつ、引っ張り出しのドリルのときのような、体を弓なりにすることを意識すると、どんどん足が前 に出て、しかも膝への負担は非常に少ない。楽なうえに今までより、明らかにスピード感を感じました。

遠隔サポートの間にもサッカーのトレーニングがありましたが、ちょうどそのタイミングでトレーニングしたときには、明らかに今までとは違う感覚がありました。

今までは追いつけなかったところが追いつく、今までより疲れない、股関節の自由度、姿勢が良くなることでキックやコントロールの質も変わってきました。

もちろんまだ要所要所でのことで、自分の中の感覚での話ですが、この短期間で明らかな変化を感じ、今後の大きな可能性を感じました。

膝への負担も今までは、練習翌日は痛くてしょうがなかったのが、明らかに軽減されてます。

最後のステップとして、左右、後方への動きです。これは、今までのものと比べると難しいです。この動きができるようになるために、今でも自分の体と対話しながらドリルを続けています。

見本の動画は、すでにこの動きを身につけた西本さんの直接指導を受けた方の動画でした。この動画も動きのキレの良さに驚愕しました。この左右後方の動きに関して、最初自分は今まで通り骨盤を縦に動かすこと速くというイメージでやってましたが、どうもしっくりこない。重心も気づけば下がってしまったりとなかなか難しかったです。

このような感想を聞いた西本さんから「このイメージでは全く違う動きになる、ここではアイドリング時に前傾が必要になる、この前傾角度が人それぞれで、自分に合っ た角 度を見つける必要がある。(反った猫背)さらに、そこから体は前に向けつつも骨盤だけ、もっと言えば『へそ』」だけを行きたい方向へ向けるイメージ」がこの動きを身につけるポイントであるとのことでした。

この動きが見につけば、サッカー選手としてのパフォーマンスが格段に向上するのは明らかです。

現在は、FBTや何種類ものドリルを短時間でも必ず毎日、もっと言えば普段の生活の歩くことから、1週間で学んだことを意識しています。この1週間で本当にびっくりするくらいの感覚の違いを実感し成長できました。この成長を無駄にしたくない。というか、まだまだこれがスタートで、この理論を身に付けることができれば、この年齢でもさらに大きく成長できる確信があります。

しかも、この1週間で本当に実感しましたが、この理論は「人間の体の効率の良い、本来の体の使い方」であるので、真剣に取り組めば誰でも必ず効果を実感できます。全く新しい体の使い方を習得するのとは意味が違いますから。自分がこれだけ変われたということは、そういうことなのだと思います。

この1週間で、体の仕組みを知り、自分の体と対話しながらトレーニングに向かうことの大切さがよく分かりました。

正確なフォームにこだわる、形にこだわる・・・もちろん大切なことです。しかしその土台に、正しい体の使い方がないと効果は半減です、今までの自分がそうでした。

ここからさらに成長し、最後には大きく飛躍し成長した姿を西本さんに報告するとともに、その姿で周囲の人へのサプライズを、また身近な子ども達にも勇気や希望を与えられたら最高です。

1週間本当に濃くて楽しくて成長した日々でした、本当にありがとうございました。

宮澤潤幸

宮澤さんは中学校の教員をしながら、地域リーグでサッカ-を続けている現役選手です。

指導したのはこちらですが、こんな濃密なやり取りが出来たのは初めてで、こちらが投げかけた内容を、宮澤さんがどう受け取り、どんな感想を返してくれるか、またその内容を予測し、次の準備をし、次はどこまで進めよう、どんな言葉を返そうと、ワクワクしながらやり取りが続きました。

一週間があっという間に過ぎて行きましたが、宮澤さんの日々の変化に、よくここまで理解し形にしてくれていると、私の方が驚いていました。

これまで直接指導をした人はかなりの数になりました。
これまでの固定概念から抜け切れず、難しい自分にはできないと投げ出してしまった人もいるかもしれません。

トップレベルの選手の中にも、中途半端な理解と実践では身に付くはずもないのに、本気で取り組もうとしない選手が何人もいました。

この一週間の間に、本人とのやり取りの中に、「29年間の人生の中で最も濃密な一週間でした」という言葉がありました。

まさにそういうことだと思います、私が何度も言い続けている覚悟を持って取り組む、そのためには宮澤さんの言う「切実感」「もう後がない何としてもこの理論を学び動きを身に付けなければ」という気持ちが本当にあるかどうかだと思います。

本当にそういう気持ちさえあれば誰にでも身に付けることが出来る能力です、もっと言えば、この動きはスポーツを行う人間として最低限身に付けておかなければならない基本中の基本、だと言っても過言ではありません。

この基本的な動きを疎かにして、それぞれの競技独特の何かを身に付けようとするから、指導する側もされる側も、生まれつきとかセンスがないの一言で済まされてしまうのです。

これまで仕事をしてきた中で、またこうして自分の考え方を誰かに伝えることをライフワークにしようと決めてからも、楽しいことや大きな満足感、それは自己満足にすぎないものだったかもしれませんが、十分に感じさせてもらってきました。

それが今回、宮澤さんとの濃密な一週間のやり取りをさせてもらった中で、改めて自分の理論が正しかったこと、そして私の指導がただ伝えるという行為に終わらず、相手の心まで深く想像しながら、最も伝わりやすいというか、良い言葉ではないかもしれませんが、「駆け引き」というか、我ながら伝えるという行為が上手くなったなと実感することが出来ました。

私の理論は、すべての人を変化させられるものです、少しでも上手くなりたい、現状を打破したい、中途半端な気持ちではなく本気で向き合ってさえくれれば、必ず身に付けられるものだし、変えられるという自信を頂きました。

私の指導を受けた人が、私が出会うことのない誰かのために指導を行ってくれていますが、まだまだ指導を受ける側に切実さを感じることは少ないようです。

しかし、安易な方法論として伝えるのではなく、本質を正しく伝えるために、お互いにこれからも努力を続けて行きましょう。

中途半端な奴らは放っておけばいいのです。

宮澤さんの真剣な取り組みに改めて感謝します、そして、これからの成長と活躍を心から願っています、本当にありがとうございました。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
西本塾を深める会を9月10日(日)に開催を予定しています。
詳細はstudio操のホームページ内の「講習会情報」をご覧ください。

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