安心してスポーツに打ち込める環境を作るために。

来月、今年2回目の西本塾を予定しています、これまでたくさんの方が参加してくれました。
それぞれ受講の動機が違いますし、私に求めるものも違っています。

そんな中で、医療機関やそれに準ずる施設で仕事をしている方、またスポーツの指導者として、とくに育成年代を対象としている方々と接してきた中で、今日テーマにする部分はもっと声を大にして発信を続けなければならないことだと思います。

それは、大好きなスポーツの練習で、本来ならば防げるはずのケガや故障を起こしている子供たちがたくさんいるということです。

これまで参加してくれたサッカーの指導者から聞かれた声ですが、サッカーは他の競技に比べれば、指導者のライセンス制度が確立され、それぞれのカテゴリーに必要な知識や技術は、それなりに身についていることが前提となっています。

もちろん私はその講習会に参加したことはありませんが、私がここでお話ししているような、人間の体そのものに関する知識や理論、またはそれらに対する対応の仕方に関しては、まったくと言って良いほど学んでいないと言われるのです。

講習会を主催している団体に言わせれば、最低限のことはカリキュラムに入っているし、何よりサッカーを教えるための講習会であって、トレーナー的な分野まで専門的に指導することはできないということになると思います。

確かにその通りだと思います、しかし、現実として指導者としての活動をしていて、心ある指導者は子供たちのためにその分野の知識が必要だと思っているのです。

良い選手、上手い選手を育成したい、将来に繋がる指導をして、できればというか本音を言えば勝つことを目的として指導することは色々な意味で仕方がないことかもしれません。

それでも今回届いた受講動機を引用するまでもなく、工夫一つで防げたであろう故障に悩み、スポーツを離れて行く子供たちが本当にたくさんいるという現実に、もっと真剣に目を向ける必要があると思います。

私から様々なノウハウを学び取り、自分のこれからの武器にしたいという動機を書いてくれる人もいますが、子供たちのために今回テーマとした部分に関して真剣に考えてくれている人もいます。

ある方からの受講同期の中で『ブログに書かれた内容に関して感想は?』という項目に対して、

現在整形外科に勤めリハビリテーションの中でもアスレティックリハビリテーションを担当しています。
院に来る患者様も様々な方がいらっしゃいますが、最近強く思う事が、県内でも屈指の強豪校(特に高校サッカー部)選手のシンスプリントや下腿の疲労骨折の多さです。

話を聞くと、走る事が多くその結果痛みにつながるケースが多いように思えます。
自分の考えとしてもサッカーとは走るだけの競技では無く、あくまでも90分間常に頭を働かせながらボールを扱う競技であって、ボールを扱うために走らなくてはならない競技だと思っております。

そのため、ただ走るだけのトレーニングが本当に必要なのか疑問を感じると同時にその走りで怪我をし、さらにはプレーができないというのは本末転倒なのではないかと考えておりました。

そんな中、当院で以前西本塾に参加した事のあるスタッフから西本理論の話を伺い、ブログを拝見させていただきとても感銘を受け、是非とも直接ご教授願いたく今回西本塾に参加申し込みをさせていただきました。

また『現在あなたが行っている活動について、抱えている問題点は?』という項目に対しては、

現在整形外科に勤務しながらサッカーのジュニアユース・ユースチームにトレーナーとして帯同しております。
ジュニアユース年代のスポーツ障害(分離症やオスグッド等)が多発し、チームを長期離脱する選手が多くいます。

ユース年代でも、障害は減るもののパフォーマンスが上がらず、なかなか思うようにプレーできない選手も見られます。
私の中でジュニアユース年代のスポーツ障害予防・再発防止、ユース年代のパフォーマンスアップが1つの課題となっております。

こういうことが書かれていました。
「こういう問題は、自分たちが考えることではない、痛いところがあればそっちで面倒見てくれ」、そんなスタンスの指導者が多いと思います。

ならばそれを予防する方策を我々が提案した時、聞く耳を持ってくれるのでしょうか。

私がやっていた野球でも、どんなに痛いところがあっても指導者にそれを言うとメンバーを外されるのではと無理を続け、もうどうにもならなくなってからしか声を上げないという選手をたくさん診てきました。

小学生であろうとプロの選手であろうと、選手として成長するためには正しい方法で練習を重ねなければなりません。

その「正しい方法」という部分に、ぜひ「人間の体の仕組みに沿った」という概念を加えて欲しいのです。

そのことが、実はいわゆる技術を向上させるという意味でも、大きなカギとなるのです。
そのことに早く気づいて欲しいと思います。

実際に何年も指導を続けてきて、たまたま良い選手が多く集まってきたから、その代は強いチームができて、そうでないときにはそれなりにチームにしかならないという現実に、自分の指導者としての限界を感じるというか、これ以上どんな形で指導力を向上させたら良いのかと悩んでいたときに、私の提唱する「人間の体の仕組みに沿った使い方」という概念に出会い、そういうことだったのかと、興味を持って学んでくれる指導者がたくさんいました。

そのためにも私と同じ方向性で、人間の体そのものに興味を持ち、どうすれば大好きなスポーツに思う存分取り組んでいけるのかという問いに、きちんと答えられる人材を育てて行くことも、私に課せられた役割なのかなと思っています。

私に求められるものは多岐に渡りますが、その一つ一つに精一杯お応えしていきたいと思います。


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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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