子供たちの吸収力、成長するスピード、少し侮っていました。

7月8月と夏休みを利用して、遠方から指導を受けにきてくれる人が増えています。
月末には大阪府立大学サッカー部の夏合宿地へ乗り込んで指導させていただく予定もあります。

初めての方、もう何度目かの方、それぞれに目標があり私の指導に期待を持って指導を受けてくれます。
夏休み中ということもあって、この時期にしか来られないという小学2年生から高校1年生まで、いわゆる育成年代のサッカー選手たちです。

中には親の援助に頼らず、自分でアルバイトして貯めたお金で、関東地方からの交通費と指導料を捻出したという、何とも見上げた心構えの高校3年生もいました。

これまでの私が指導してきたのはプロやそれに準ずる競技レベルの選手たちでした。
正直、小学生の子供相手に何を教えれば良いのかと、指導を依頼されるたびに頭を抱えることもありました。

今、夏休みを利用してスペインから一時帰国し、先月と今月の二回に渡り、それぞれ4日間連続のトレーニングを行ってくれているのも、日本でいえば小学6年生の男子選手です。

この子のことは何度記事でも取り上げましたが、初めて来たのが小3の時で、その時のことは全く覚えていないというほど、本当に幼い子供でした。

それが3年半の歳月を経て、半年に一度とはいえ私の指導を受け続けてくれました。
と言うよりご両親が連れて来たと言うのが正しい言い方かもしれません。

今回は、これからに備えて体づくりのためではなく、動きを正しく力強く行えるようにするための「伸kingトレーニング」を行ってもらうことが主な目的です。

私自身がそうでしたが、小学生の時にはあらゆる競技種目で学校代表として活躍し、小さな街とはいえ宇和島市内でも一目置かれる存在でしたが、中学に上がると細いのを通り越して、まさに痩せぽっちの体では、体格に恵まれた同級生や先輩たちに太刀打ちできず悔しい思いをしました。

「現在の私のような人間が身近に居れば、人生が変わっていたかもしれない」と言うのが、今の私の原点です。

それでも指導対象が競技スポーツ選手で、勝負の世界で生きて来たので、子供相手に自分のモチベーションが保てるか心配な部分もありました。

5年前に大きな転換期があり、そう言う現場から離れてしまい、それが逆に自分の反骨精神に火を付け、それまでやって来たことを整理し、さらに発展させる努力をして来ました。

5年前の私と今の私を比べれば、考えていること指導していることのレベルは全く違うものになっていると思います。

あの時点の私を評価し、声を掛けてくれた現名古屋グランパスの風間八宏監督にして、今の私のやっていることを理解するのは難しいと思います。

彼でさえ理解できないと言ってしまえば、極論ですが現在の指導者の中に私を評価できる人間はいないと言うことです。

現実として私から学んでくれた人たちがどんなに頑張っても、大きな組織を動かすところまでは至っていません。

固定概念、既成概念というものの壁は、思った以上に厚いようです。

そのことを嘆いていても仕方のないことですが、現実としてそうなのだから、やはり世の中を変えて行くのは無理なのかなと諦めかけていた矢先に、何人かの育成年代の指導をさせていただく機会を得て、少し考え方が変わって来ました。

子供だと思って、理論的な部分を理解することや正しい体の動きを身につけさせるのは難しいと、それこそ固定概念を持っていましたが、子供達の能力を甘く見過ぎていました。

彼らは保護者の意向が強いとはいえ、自分でも私の指導に興味を持ってわざわざ広島まできてくれた子供たちです。

自分にとって有益であると感じてくれたら、私の想像をはるかに超えるスピードで、指導内容を吸収してくれるのです。

これはもう驚きでしかありませんでした。

今指導している6年生にしても、2クルー目の二日間を終えたところですが、器具を使ったトレーニングでは、私が要求している動きを正確に行えるようになり、その効果がはっきり見えてきて、体つきや姿勢にも変化が見えます。

当然肝心の動き作りにも好影響を見せ、スムーズな一歩目の動き出しや、横や後方へのターンの動きでも、1ヶ月前とは比較にならない力強さを感じるようになりました。

またすぐにスペインに帰っていきますので、継続した指導はできませんが、体と頭が何かを感じてくれれば今回の指導は成功だと思います。

同年代の子供達も指導者の元で筋力トレーニングを行う子供が増えてきたそうですが、体づくりが先で、そのあとで技術を身につければ良いという考えのもとでトレーニングを行うことは、私の考えとは少し違うので、そこが難しいところではあります。

とにかく子供達の成長には、本当に驚かされます。

現時点で指導者やトップレベルの選手たちの意識を変えることよりも、小さい頃から私の考え方の元にトレーニングを積んだ子供達が成長し、「これが人間にとって効率的な体の使い方ですよ」と、当たり前な顔をしてプレーしてくれる日を待ったほうが、間違いなく早いような気がしてきました。

現在一般的に信じられ行われているトレーニングに対する固定概念ができてしまわないうちに、私の指導を受けることができれば、世の中少しは変わって行くと思います。

さて、何度か紹介している遠隔サポートの宮澤さんから近況報告がありましたので紹介します。

お疲れ様です。
ブログ等いつも読ませていただき、納得したり、再確認させられる事が多々あり、日々のトレーニングに活かせています。

先日、やり取りをした時と比べ、特に前への動き出しと、そこからのアイドリングステイを特に意識しています。

自分は前線の選手なので、相手DFに対して、前からディフェンスをする事が多いのですが、明らかにそこでボール奪える回数が増えたように思います。
基本的に無理に奪いに行くようなエリアではないですし、相手の方が数的にも有利な状況です。
ですが、相手に寄せていくと、相手は「まだ大丈夫」とボールを持っている所のスキをついて奪えたりします。

従来の地面を蹴る走りで取ろうとすると、一瞬予備動作があるので、敵も今までの経験でなんとなく、一気に寄せてくるタイミングが分かるんだと思います。

ですが、西本さんの理論の加速だと、地面を蹴らずに一歩目も速くなるので、敵からすると「なんでもう相手がここに」と感じるのではないかと思います。

同じような状況で、ボールがゴールラインを割りそうで、相手DFがそのまま、出してゴールキックにしようとするシーンがありました。

後ろから自分が走って追っていましたが、相手DFも上手くコースを切ってそのまま出そうとします。

一瞬、諦めた風を装いながら、ボールがラインを割りそうなところで、一気に加速したところ、そのまま、相手を回り込んでボールを取り、マイボールにすることができました。

側から見ると、相手がマヌケだったとか、上手く回り込んだという感じだと思いますが、あの加速の時も一切地面を蹴らずスッと前へ出た事が、「敵からしたら想定外のタイミングで来た」と感じていたのではないかと思います。

また、上手くアイドリングステイ出来ているときは、とにかく動き出しが速いです。
それこそ、勝手に身体が反応すると感じる時さえあります。


ただ、悔しいのは、興味があるのか無いのか何なのか分かりませんが、「本当にその走り方意味あるのか」とか、「ふざけてるのか」と言われたり、聞いといてこっちが真面目に説明しようとしても真面目に聞こうともしないのは、悪気がないにしても腹立たしいですね。
やりもせずに、そういった判断をして、自分の可能性を狭めているのは可哀想でもありますが・・・。

成長してるのは間違いないです、しかも、今までより速いスピードで。
自分はブれずにこのまま継続していきます!
そして、自分のパフォーマンスや結果で西本理論の正当性を証明します。

この年齢からさらに急成長を遂げて、周りの度肝を抜かせることが一つのモチベーションになってます。

自分で、ドリルの後に試合の動きをイメージしながらアイドリング、ダッシュ、アイドリングステイや左右横の動き、言ってみれば、シャドーボクシングならぬ、「シャドーサッカー」のように自分なりにトレーニングを発展させてみたりして、とにかく、無意識レベルで試合中に常にその動きが出来るように工夫もしてみてます。

この辺も、もしかしたら試合中に正しい身体の使い方が出来ることに繋がっているかもしれません。

社会人という中で時間の確保には日によって差が出るからこそ、必ず毎日、質にこだわって続けていこうかと思います。

自分はこの遠隔サポートがなければ、今シーズンで引退していました。

膝の痛みがなく、思いっきり出来るどころか、以前より一歩が速くなったり、コントロールが正確になったり……こんなにもパワーアップ出来るとは本当にビックリです。

この理論は正しいですし、遠隔サポートでも自分のようにビックリするほどの成長を実感できます。

自分も精一杯、目標に向けて、この理論とともに出来る事をやっていこうと思います。

宮澤さんとは遠隔サポートの関係のみで、実際にお会いしたことはありません。
それでも私の送る一文字一文字を真剣に読み解き、送った動画をお手本として動きを繰り返し、さらには自分でも様々な工夫を取り入れた結果、こんな感想を送ってくれるレベルにまで成長しているのです。

周囲からの、私の提唱する動きへの偏見というか、いろいろ言われることがあると思いますが、それこそ笑って受け流してください。
宮澤さんが苦労して身につけつつある動きを、そんな人たちに教える必要などありませんから。

周囲がその正しさに気づかないうちに身に付けてこそ、宮澤さんのアドバンテージとなるのです。

大丈夫です、数年後私の指導を受けて子供たちが、固定概念に凝り固まった大人たちをあっと言わせるパフォーマンスを見せつけてくれ、一体何が起こったのかと驚き、その動きを認めざるを得ない日がきた時、周囲の人に言ってあげてください、「あれが僕のやっていた動きだよ」と。

私も同じです、楽しいじゃないですか、そんな日がそう遠くない先にやってくるのですから。
競技レベルの選手や指導者の意識が変わらないのなら、私を信頼し指導を受けてくれる育成年代の子供たちに、しっかり身に付けてもらう指導をする方がよほど楽しいです。

施術行為も同じです、痛いところも揉んだり叩いたり突っついたりでしか良くならないと思っている人たちの意識を変え、体を整えるという意識に目覚めた人が、その日を境に人生が変わるほどの体験をしてくれるところを目の当たりにできることも、私の仕事の醍醐味です。

50代最後の一年が始まりましたが、私にはまだまだやらなければならないことがたくさんあるようです。

西本塾をすでに受講してくれた人を対象とした「深める会」を、9月10日に行います。

私の考え方に賛同して、すでに指導活動を行ってくれている人もありますが、本当に根っこの部分を理解し、自分でやって見せ、正しく伝えられているか確認しにきてください。

私の伝えた言葉をそのまま伝えてくれているとは思いますが、少し心配なところもあります。
多くの方の参加を期待しています。


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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月9・10日に予定しています。

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