体の痛みでスポーツから離れていく選手を減らさなくては。

遠く金沢から車で来てくれた親子が、二日間の指導を終えてかえっていきました。

ご家族4人、初めて広島を訪れ、一昨日は「宮島」から「平和公園」、昨日はトレーニング後、呉市にある「大和ミュージアム」へと、まさに広島を訪れた人たちが巡る王道の観光を楽しまれたようでした。

私も広島に住んで20年以上になりますが、県外から来ていただいた方に観光スポットを聞かれると、この3つ以外にこれといったところを挙げることができません。

もちろん他にも良いところはあるのでしょうが、とにかくこの3つは外せない定番スポットだと思いますし、そう言われるに値する見るべき訪れるべき場所だと思います。

このご家族は、小学5年生のサッカーをやっているY君が、膝の痛みに悩まされ、それが元で思ったようなプレーができないことを心配されたお父さんが、私の行っている「遠隔サポート」に申し込んでくれたことからご縁が始まりました。

私の指導を受けたいという人たちの思いは様々です。
プロのトップ選手から小学校の低学年まで、動機も目的も本当に様々です。

そんな中でも、今回のY君のように、膝の痛みに悩まされこのままではサッカーを続けることができなくなるかもしれないと、もう藁にもすがる思いでという人が多いことは、大きな問題だと思います。

もう一人、以前に紹介した29歳の中学校の教員で、社会人リーグでプレーしている宮澤さんも、遠隔サポートに申し込んでくれた動機はまったく同じでした。

小学5年生と30歳を目前にした大人のプレーヤーが、まったく同じ膝の痛みで、思い切ったプレーができない、まだサッカー人生が始まったばかりで、サッカーが楽しくて仕方がない6年生が、こんなことでプレーができなくなるかもしれないとしたら、あまりにもかわいそうだと思います。

そして、30歳直前までプレーして来ながら、やはりこの膝の痛みさえなければもっと良いプレーができたかもしれない、ワンランク上のプレーヤーになれたかもしれない、もう今年で引退するしかないのか、そんな思いを持ちながら、現実としてその問題を解決してくれる人に出会ったことがないと言われるのです。

同じような悩みを持つスポーツ選手は、サッカーに限らずたくさんいると思います。

もちろん医学は進歩を遂げ、細分化されていく中でスポーツ医学という分野が生まれてきました。
サポートするトレーナーという立場も、資格制度ができて、多くの有資格者が活躍しているはずです。

ところが、私の住む広島から遠く離れたところにお住まいの方達が、10年20年、いやもっとそれ以前から知っている状況と、なんら変わらない状況で悩みを訴えてくるのです。

まだまだ数が足らず、トップレベルの選手たちのサポートで手一杯で、そんなレベルの選手たちにまで手が回らないということでしょうか、そんなことはないはずです。

今回のY君のことは、遠隔サポートいう手法で、お互いお会いしたこともない人間同士が、LINEという現代文明の力を使って、文字と写真や動画のやりとりだけで、目的に向かって正しいアプローチをすることができました。

今回のことには様々な成功用件があって、まずY君のお父さんが若い頃に武道の経験があって、体に対する意識が私から見ても高いレベルにあったことです。

私が投げかけたことに対しての反応がとても素晴らしく、言葉には言葉で、動画を送ればすぐに実践し撮影したものが返ってくるという、これくらいしっかりやりとりができれば、お互いの思いは通じ合えると確信しました。

Y君のためにご家族が協力して、もちろんY君本人も、もっとサッカーが上手くなりたい、そのためには膝の痛みを克服するために、動き方自体を改善しなければならないことに気づいてくれ、お父さんを介して私の言葉を真剣に聞いてくれました。

そして今回、ご家族そろって広島を訪れ、直接指導を受ける機会を作ってくれたということです。
これまで何人も指導してきましたが、1日2日でここまでできるようになるというのは、指導する立場で言ってはいけないことかもしれませんが、難しいと言わざるを得ません。

学んだことをしっかり継続する以外に、身につけていく方法はありませんよと伝えて、指導中の動画や、お手本となる動画等を渡して、とにかく見たこと行ったことを続けてくださいとしか言いようがないのが現実です。

それでも手応えをつかんでくれて、大きな変化を見せてくれる選手がたくさんいます。

Y君は昨日の時点で、すでに直接指導を受けてくれたことがある選手と同等の動きができるようになっていました。

今日の指導で、一通り伝えたいことはすべて伝えられたと思います。

やはりお父さんが一緒に学び、汗をかいて走ってくれたことが大きいと思います。

最初に送られてきた動画では、これでは膝の痛みが出ても仕方がないだろうと一目で分かるような、腰が落ち背中を丸め足をひきづるように走っていたY君が、腰が反って重心も高くなり、足の運びも見違えるほどスムーズになりました。

当然訴えていた膝の痛みは軽減し、楽しくグランドを駆け回って練習に取り組むことができるようになるでしょう。

私は決してサッカーを教える人間ではありません、ではサッカーを教える人間というのは、具体的に何をする人たちなのでしょうか。

体の痛みを訴え大好きなサッカーが続けられなくなるかもしれないという小学生に、なんの手も差し伸べられない大人が指導者で良いのでしょうか。

体の使い方を教えるという意味は、当然ボールをどう扱うかということも含みます、人に対しての体の当て方も教えます、周りを見通す視野の広げ方、的確な判断で行きたい方向へ体を運ぶという技術も教えます。

これ以上は言えませんが、それができる選手を作るのが指導であって、作り上げた選手を並べてこその戦術ではないのでしょうか。

自分の戦術に合う選手を連れてきて戦わせるだけの指導者が多いのではないでしょうか、プロはそうなんだと言われればそうかもしれませんが、プロのレベルにまで達しているからこそ、きちんと指導すれば、もう一皮向けた動きができるようになる気が、私にはしますが。

サッカーだけではありません、個人の種目も同じです。

Y君がこれから先どんな選手に成長していくのか、私には分かりません。
ただ少なくとも大好きなサッカーを、自分の意思ではなく体の痛みという、自分ではどうにもならない理由でやめなければならないという最悪のシナリオだけは、書き換えてあげられたのではないかと思います。

トップレベルの選手を相手に、勝った負けたに神経をすり減らしていた時には思いもしなかった今があります。

こういう子供達を絶対に減らさなければなりません、子供達だけではありません、それぞれの年代それぞれのレベルの選手たちの中でも同じことが起こっています。

諦めずに相談してください、お役に立てるかもしれません。
私の考え方に共感してくれた仲間も少しずつ増えてきています。
そんな仲間と力を合わせて、少しでも多くの悩みを抱えたスポーツ選手を救って行きたいと思います。

「遠隔サポート」でも強い目的意識があれば、得られるものは大きいと思います。

週末の「西本塾」そして月末の大阪府立大学の指導、私が身につけてきたことをしっかり伝えたいと思います。


スポンサーサイト

Trackback

Comment

Post a comment

Secret


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

最新記事

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カウンター

検索フォーム

QRコード

QR