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自分の体を知るために、私が本当に伝えたいこと。

明日から4月、広島の桜もやっと花を開いてきました。

『1回5分体が喜ぶ健康術』を発刊させていただいて、ちょうど3年が経ちました。
残念ながら重版出来とはなっていませんが、今でも少しずつ購入していただいている方が増えているようです。

もう一冊、15年ほど前に初めて書かせていただいた『朝3分の寝たまま操体法』というタイトルの本は、出版していただいた講談社の編集担当の方と、何度も何度もやり取りがあって、私の思った通りの内容とはなりませんでした。
それでも15年という長い年月を経てなお廃版になることなく売れ続けているという事実は、担当さんの力によるものだと改めて思います。

『1回5分体が喜ぶ健康術』の方は、出版していただいた地元広島の出版社『ガリバープロダクツ』さんのお蔭で、私が書きたいことを最優先に編集作業を行っていただきました。

その本の売れ行きが芳しくないことは私の力不足で、ガリバープロダクツの皆さんと、漫画の部分を担当してくれた、漫画家の『えだお』さんには本当に申し訳なく思っています。

私がなぜ2冊目の本を著したかったのか、それは私の試行錯誤と経験の中で、人間として与えられた生命を全うするために、これだけは知っていて欲しい、いや知っておくべきだという結論めいたものを、何とかして多くの方に役立てていただくために、少しでも分かりやすい形で残しておきたい、それだけででした。

しかし、こういう本のタイトルですから、書店に並んだ背表紙を見た人は、間違いなくいわゆる健康指南書の一つだとしか思っていただけないでしょう。
「そうじゃないのか」と言われれば、違うとは言えない部分もあるのですが、私が伝えたかったことは、「こうすればこうなるよ」というノウハウではないのです。

いわゆる健康指南書のコーナーに並ぶ本は、おそらくすべてがそういう内容だと思います。
実際に読んでいただいた方も、「え、そういう内容じゃなかったの」と思うかもしれません。
しかし、私の思いは全く別のところにあるのです。

お手元にある方は、もう一度手にとって読んでみてください。
この本の内容は三部構成となっています。
まずは漫画という分かりやすい形で、実際に私の施術を受けることになった主人公ヒロシさんと私のやり取りが描かれています。

その後に、ヒロシさんが、私とのやり取りの中で何を感じて行ったかという患者さん目線の心模様を描いています。

そして最後に、そのやり取りを踏まえて、私が一番伝えたかった体の仕組みや体との向き合い方といった部分を、『解説』という形で書き加えています。

極論ですが、私が書きたいこと伝えたいことは、この解説部分なのです。

それではあまりにも抽象的すぎて、伝わるものも伝わらないということになってしまうことは目に見えていますので、少しでも分かりやすくするために、実際の施術のやり取りから見て頂くことにしたのです。

ですからこの本の内容には、私の思いは十分に詰まっていますし、何の後悔もないものとなりました。

それでも健康指南書として読んでくださった方が殆んどで、これだけ懇切丁寧に書いたつもりでも、「やり方が分からない、こういう症状の時はどれをやったら治るの」という、感想を多く聞くことになってしまうのです。

その後には、月刊誌の健康本や、有名なモデルさんに実際に行っていただきながら撮影した、オール写真のムック本も出版されましたが、それでもやり方がよく分からないという感想は続いています。
写真どころかDVDで動画としてお見せしたとしても、その感想は変わらないと思います。

現実として、自分で行うやり方を、私が直接指導した方であっても、手の位置が足の角度が分からないと、形のことばかりを聞かれ続けてしまいます。
「形ではありません」と、何故この動きを行うのかという本質の部分をいくら説明しても、頭に残っているのはやっぱりやり方であり形のことなのです。

超高齢化社会を迎え、自分のことは自分で始末できなければ、若い人たちのお荷物になっていくことは明らかです、かくいう私ももうすぐそういう立場になっていきます。
生きている限りは自分の足で自分の行きたいところへ行きたい、食べたいものを自分で食べたい、そう願わない人はいないでしょう。

我々一般人は勿論ですが、健康体の代表のように思われているスポーツ選手の体であっても同じことです。
同じというより、体を酷使し、それと引き換えに収入を得ているような彼らですが、自分の体のことを本当に理解し、どんなトレーニングが必要なのか、どんなケアが必要なのか、きちんと理解している選手はほとんどいないと思います。

そのためにコーチやトレーナーがいるのではないか、と言われればそうなのですが、選手一人に専属のコーチやトレーナーがついているわけではありません。
もしそうであったとしても、すべてを任せきりというのではあまりにも無責任です、本当の意味で自分の体をコントロールできるのは本人だけですから。

普段から自分の体の状態を把握していなければ、何がどう悪くなったのか、どこまで回復したのかが分かるはずはありません。

このことはスポーツ選手も我々一般人も全く同じなのです。

そのことをまずは理解していただき、ではどうすれば自分の体の状態を知ることが出来るのか、これこそが『体と対話する』ということで、その方法として私が提唱することを行って欲しいというのが、一番伝えたいことなのです。

それでもなかなか思いは伝わっていきません、本が売れるとか売れないとかいう以前の問題として、このことが一人でも多くの方に伝わったという手ごたえを感じることが出来なければ、結局は私の書いた本も健康指南書の一つとして消えていく運命だと思います。

それはそれで仕方がないことかもしれません、それでもどうやったら思いが伝わって、一人でも多くの方のお役に立てるのか、どうしてもそれを考えてしまいます。

どれだけ時間がかかるか分かりませんが、『1回5分体が喜ぶ健康術』を、私自身が改めて読み返しながら、もうこれ以上の説明はできないと思えるくらいの解説を加える文章を書いてみようと思います。

これこそが、この仕事を志してからの、私の究極の目的なのだと思います。

日々色々なことがありますが、一人でも多くの方から、「あなたの言いたかったことはこういうことだったのね、お蔭で自分の体と真剣に向き合うことが出来るようになりました。」という感想を聞かせていただけるように、試行錯誤を続けながら言葉を綴っていきたいと思います。

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Comment

体と対話するために
コメントありがとうございます。
タイトルは出版社の担当の方と相談して決めたもので、今から変更というわけにはいきません。
今後、シリーズで解説を加えて行く際には、自分の考えをもう一度整理して書いていこうと思います。
  • 2019-04-11│11:09 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
No title
「すべてを任せきりというのではあまりにも無責任です、本当の意味で自分の体をコントロールできるのは本人だけですから。
普段から自分の体の状態を把握していなければ、何がどう悪くなったのか、どこまで回復したのかが分かるはずはありません。」そのことをまずは理解していただき、「ではどうすれば自分の体の状態を知ることが出来るのか、これこそが『体と対話する』ということで、その方法として私が提唱することを行って欲しいというのが、一番伝えたいことなのです。」 一番伝えたいことをタイトルに入れては?と言うことです。 「自分の体と真剣に向き合うことが出来るようになりました。」という感想を聞かせていただけるように、」「私が伝えたかったことは、「こうすればこうなるよ」というノウハウではないのです。」「こういう本のタイトルですから、書店に並んだ背表紙を見た人は、間違いなくいわゆる健康指南書の一つだとしか思っていただけないでしょう。」西本さん御自身が、お書きになっていらっしゃることからです。
  • 2019-04-10│22:39 |
  • URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
広島港旅客ターミナル2階のテナントスペースで、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
施術やトレーニング指導を行っていますが、私の技術と経験を伝える「西本塾」も開催しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報・募集中」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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