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崇徳高校サッカー部の指導に行ってきました!

今日は日曜日ですが、ご縁ができた地元広島の『崇徳高校サッカー部』の指導に行ってきました。

ご縁ができたきっかけは、サッカー部の監督『重里求昭』さんが、西本塾生でもある『倉本和昌』さんが主宰する『世界に通用する!チームの勝利と個人の育成が両立できるサッカーコーチ養成セミナー』を受講したことでした。

そのセミナーのゲスト講師として、6か月コースの第4回を担当させていただき、昨年の12月3日に行われた大阪でのセミナーで初めてお会いしました。

広島市民となって四半世紀が過ぎましたが、私がプロチームや選手、またそれに準ずるチームが指導の対象であったため、地元のアマチュアスポーツ関係者とのご縁はほとんどありませんでした。

そんな中、セミナーで重里さんが崇徳高校の指導者であること知り、何とか地元の指導者に私が伝えたことを生かした指導をして欲しいと真剣に伝えました。

広島に帰ってきた後すぐに、学校に指導に来てほしいという連絡がありました。
これまでセミナーの受講者から、直接指導の依頼を受けたのは初めてでした。

ただ、これまでサッカーに限らずスポーツ現場の指導者から指導の依頼を受けても、私がまた行きたいと思わせてくれる対象に出合ったことはほとんどありませんでした。

専属のコーチになるわけでもない私が、単発の指導で選手たちのために役に立つ指導をするためには、指導者の方々が本気で私の指導を受け入れようという気持ちと、指導者自身が選手以上に私の指導を学ぼうとする姿勢が必要なのです。

せっかく教えたことを、明日から誰が継続して取り組んでくれるのかということです。

選手たちがどんなに私が指導した内容に興味を持ってくれたとしても、指導者が正しい知識を学び、自分で体を動かして、その効果を実感してくれなければ、チームに正しく根付いていくはずがありません。

私が指導することはサッカーそのものではありません。
サッカーに限らず、それぞれの競技特性に応じた基本となる体の使い方を身に付けることなく、単に技術戦術を教えても、それが指導者の思惑通り発揮できるわけがないのです。

私が一番嫌いな指導者の言い訳が、「今年は良い選手が入らなかったから、実績のある選手がたくさん入った〇〇チームには勝てない」という言い方です。

だからこそ指導者の指導力が問われるのです。

皆さん一生懸命サッカーを勉強しているのは分かります、にもかかわらずそんな言い方で自分の指導力のなさをごまかさないでほしいのです。

崇徳高校へ初めて指導に行ったとき、監督である重里さんやコーチの姿を見て、私が求めている本気度は残念ながら感じることが出来ませんでした。

お互いに直接会うのは二回目ですから、私が勝手にそう思ってしまった部分もありました。

2回目を依頼され、行く行かないで何度もやり取りをしていく中で、少しずつ重里さんの本気度や私に求められていることが明確になりました。

「この人は今まで私が接してきた指導者とは違う」そう思わせてくれました。

自分の経験則から踏み出すことが出来ず、体力と精神力を前面に押し出した指導者が多い中で、『トレーニングとはどうあるべきか、体を動かすということの意味を自分は本当に理解しているのか』、私に出合ったことで大きな意識改革を行わざるを得ないと実感してくれたようでした。

もちろん私もそうでしたが、重里さんもつい最近まで負荷を上げる量のトレーニングを選手に課していた時期があったそうです。
苦しいことを乗り越えてこその体力であり精神力だと。

それは私に言わせれば指導者として最もしてはいけないことだと思います。
自分もそうやって育ってきた、指導者になってからもずっとそうしてきた、その結果どれだけたくさんの選手の将来に蓋ををしてきたことでしょう。

残念ですがそれ以外の方法を経験してこなかったし、それ以外の方法を提示してくれる人もいなかったということなのでしょう。
私に出合わなければ、もしかしたら今も変わっていなかったかもしれません。

しかし今、重里さんは明確に進むべき方向性を認識してくれました。

私はその方向性が正しいことを自信を持って指導し、私に賭けてくれた重里さんの信頼に応える義務があります。

新人戦とはいえ、広島で頂点に立った崇徳高校そして重里さんの指導に注目が集まっているようです。

しかし、重里さんが私の協力を得て改革を進めていることを知っている他の指導者の皆さんが、私に対して直接指導の依頼をしてくることはありません。

私の直接指導を受けることで、これまでやってきたことを破壊されるのではないかという恐れさえ感じているかもしれません。

興味はあるが、直接声をかける勇気はない、そんなところではないでしょうか。

私はそれを非難するつもりはありません、それぞれ個人の問題ですから。
ただそうこうしているうちに、選手たちは学年が上がり卒業してしまうのです。

今日は新入生を交え、100人以上の選手たちを指導しました。
まずは2・3年生を相手に3回目となる指導で、約4か月の間にどれだけ真剣に取り組んでくれたか、人間の体が動くということはどういうことなのか、どういう仕組みで動いているのか、骨格模型を見せながら、FBTがそれに対してどう活かされるのか、各種のドリルがどうサッカーに繋がっていくのか、3回目だから4か月取り組んでくれたからこそ分かってくれるであろう話をすることが出来ました。

「最初からそう言ってくれよ」では絶対に伝えられない部分なのです。

彼らは今日の指導で大きなレベルアップを果たしてくれたと思います。

その後、2年生は別の場所に移動してボールを使ったトレーニング、3年生は私と一緒に1年生の指導を行いました。
1年生にとっては、外国語を学ぶこと以上に難解な理論ではありますが、目の前で3年生が行う動きを見れば、「自分たちもこんな風に動けるようになりたい、動けるようになったらサッカーがもっと楽しいんだろうな」と思ってもらえたと思います。

3年生にとっては分かったつもり出来たつもりでやってきたことを、事前に私から、まだまだ深い意味があるんだよと指導された後、そのことを今度は1年生に教える立場に立ったことで、より深く理解してくれたと思います。

ウォーミングアップからストレッチ、アイドリングからの動き出しなど、今日一日で彼らの動きはさらに変化してくれました。

高校生を相手に、2か月に一度くらいの指導で、結果責任を負えるような指導などできないと、私自身も逃げていた部分がありましたが、重里さんはじめキャプテン、3年生2年生そして1年生のサッカー部員と過ごす時間は、今までに感じたことのない心地よい時間となりました。

最後に重里さんから、私の理論に賛同して真剣に取り組むチームを増やし、5チームくらいになったら、その習熟度を競い合うようなミニ大会を開催し、私に全体の指導をさせてもらうことで、その数チーム全体を底上げし、他のチームを圧倒するレベルアップを図って行けるようにしたいと言ってくれました。

「日本サッカーのレベルアップ、世界に通用する選手を育てる」という言葉を聞いて久しいですが、スタートは個人の技術やチームとしての戦術以前の問題として、ここに明確に存在するのです、私がその土台を作ってやろう、今本気でそう思っています。

勝てばいい、勝ったチームの指導者が良い指導者として称賛されるのではなく、どうやったら本当の意味で選手を育てチームを成長させてあげられるのか、そこに目を向ける指導者こそが称賛されるべきだと思います、勝利はその先にきっとあるはずです。

心ある指導者と出会えたことに感謝です。

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Re: 真剣に遊べ(フエゴ・セリオ)
コメントありがとうございます。
私の思いが届いた方がいたことを本当に嬉しく思います。
こういう気持ちを持った指導者と、その指導者のもとに集う選手の元へ、どんどん出掛けて行きたいと思います。
もちろん仕事としてやっていることですから、指導料や直接経費等いただかなければなりませんが、是非呼んでいただければと思います。
ワクワクしてきました!
  • 2019-04-22│15:50 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
真剣に遊べ(フエゴ・セリオ)
初めまして!
兵庫県淡路島にある私立高校 蒼開高校サッカー部監督の陳洋平と言います。
内容に共感したため、コメントさせていただきます。
タイトルはチームコンセプトです。

私は、38歳の私立高校の社会科教員であり、昨年創設した「アスリート進学コース」のコース長を務めさせていただいています。
前職は、ヴィッセル神戸のアカデミー部門で指導者として、8年間お世話になりました。
そして、淡路島に移住して8年。ようやく全てが整いはじめております。
つきましては、
是非、西本さんに淡路島へお越し願いたいです。
国生み神話のある淡路島に、西本さんを熱くさせるチームがあります。
旅費等はもちろん、最大級のおもてなしをさせていただきます。
チーム、私の紹介として、Facebookをご覧頂ければ幸いです。
またメールなどで熱い想いを届けたいとも思います。
Facebook 「陳洋平」「蒼開高校サッカー部」

ご縁つながりますことを願います。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
日々の気づきやブログの更新情報はツイッターに書いていますので、チェックしてみてください。
広島港旅客ターミナル2階のテナントスペースで、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
施術やトレーニング指導を行っていますが、私の技術と経験を伝える「西本塾」も開催しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報・募集中」をご覧ください.
「1回5分体が喜ぶ健康術」はアマゾンで在庫切れのことが多く、購入希望の方にはご迷惑をおかけしています。
出版元からの購入は可能ですので、ガリバープロダクツ(代)082-240-0768までお問い合わせください。

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