number web 記事について

数日前にnumber webで紹介していただいた、日本人選手の一対一の接触プレーが、なぜ外国人選手に比べて弱いと感じるのか、その対策はというテーマでした。

木崎さんが広島を訪ねていただいたのは、そのことをテーマに私の考えを引き出すことが目的ではなかったと思います。

それがいわゆる雑談から始まった会話の中から、話がそちらの方向に展開されていき、私としては特別目新しい話でもなかったのですが、屈筋と伸筋の性質や働きに話が及ぶと、ますます深く掘り下げる木崎さんのライター魂に火がついたようで、延々と会話が続いたのでした。

あの雑談が記事になり、多くの方の目にとまり、たくさんの反響に結び付いていくのですから、私もいい加減なことは言えないと、身が引き締まりました。

屈筋と伸筋の性質や働きについては、このブログの中でも詳しく書いてきましたが、今回の話の中で最も重要な部分は、「伸筋は使わずして使われるもの」ということです。

この表現は記事の中では使われていませんが、限られた文字数の中で説明するのは難しかったと思います。

接触プレーが許されているラグビーやアメフトて違って、サッカーでは相手を押したり引いたり、体当たりをするなどの行為は、基本的に認められていませんので、ファールということになります。

ハンドオフという行為は、見方によってはファールなのです。

肘を伸ばすことで相手を押し返すことができるのなら、その主動筋である上腕三頭筋を鍛えれば良い、ハンドオフの上手い選手は広背筋から上腕三頭筋が発達している、式の発想になってしまう人が多いようです。

けっして間違いだとは言いませんがそんな単純な話ではないのです。

ただここで、私の悪いくせで、自分が見えているものが他の人にも見えていると思わずに、私に見えている世界をできるだけ分かりやすく伝える努力をしなければなりません。

ファールを取られないようにズルくうまくやれ、などという低次元の話ではありません。

本人ですら、どうして相手が入ってこられないのか、跳ね返っていくのか、分からないくらいの力加減を会得するためにはどうすればいいのかということが、今回私が言いたかったことなのです。

伸筋は、屈筋の意識を消した時に、静かに本領を発揮しくれるのです。

コーナーキックやセットプレーの位置どりで小競り合いが続き、なかなかプレーが再開されないなどというシーンは、みっともなくて見ていられません。

プロならもっとスマートな体の使い方を見せて欲しいものです。

伸筋を静かに使えるようになるための秘訣というか秘密が、全身の連動であることは、このブログの読者の方々なら想像に難くないと思います。

解剖学や既存の知識にこだわらず、野次馬根性で試してみてください。

誰かに教えられたことが正しいことではなく、自分の体が納得したことが、本当の真実です。
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Comment

Re: タイトルなし
私の考え方を、すでにいろいろと研究していただいていますね。
西本塾でそれらを確かめてください。
そしてそれを自分のものにして、今後に役立ててください。
期待しています。
  • 2014-03-17│17:19 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
『伸筋は、使わずして使われる』『屈筋の意識を消した時に、静かに本領を発揮しくれる』とは、正にアクチンとミオシンの滑走『3・5・7』の原理原則の現れということでしょうか!?
少しずつですが、西本先生の考え方を想像出来るようになってきたのかと思います。
理論を体現出来る迄には時間が必要かと思いますが、これが身に付けば、動きだしも変わり、更に疲れにくい運動に成るわけですね。

柔らかい頭と心と身体の受け入れの準備をし、来月の参加が楽しみにしております。
  • 2014-03-16│10:51 |
  • 高橋 直己 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。

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