西本塾開催まで1週間 そして燃やす職人魂

Conditioning Studio 操のオープンから3週間が過ぎました。

まだまだ忙しいという状況には程遠く、周りのテナントの方から見れば、新しくできたところは大丈夫かなと思われているかもしれません。

そんな状況の中、私の気持ちの中では「西本塾」のことが、最も大きな存在になっています。

今現在、北は北海道から地元広島まで、年齢も高校生から50代の方まで、そして受講していただく目的も、皆さん全く違うという5人の方から申込みをいただいています。

ある程度の期間を開けて、2回3回と続けて行きたいとは思っていますが、人生何が起こるかわかりません、記念すべき第一回に参加してくださる皆さんには、時間に限りがあるとはいえ、精一杯私の思いをお伝えできるように頑張りたいと思っています。

一期一会、もしかしたらもう二度とお目にかかることがないかもしれないのが人生です。

広島まで行ってよかった、皆さんにそう言っていただけるよう準備しています。

これからでも参加してみようという方は、ぜひお申し込み下さい。

さて、私の理論というか頭の中にあることは、全て経験に裏打ちされた事実の積み重ねです。

ところがきちんとした資格を取るための教育機関で、順序立てて知識として学び、そういう人たちを指導する立場の人から学び続けている人たちから見れば、かなり異質な考え方に映るようです。

そう言われれば、私には数百万円もする低周波だか高周波だかの治療機械の扱い方も、その効果も全く知りませんし興味もありません。

早い話が、それで治るのであれば、とくにトレーナーという立場の人はいらないわけで、単純に機会を操作するオペレーターという職種でもいいと思うのです。

また、医療機関やプロの組織やそれに準ずるスポーツチームにも、それなりの治療機器が設置されているにもかかわらず、私が期待するような効果を出せていないという事実からも、これから先もそういうものに頼るとか使って見たいという気持ちもまったくありません。

ここで考えて見たのは、私なら機械を使わなくてもこうできるという自分の中での基準があるので、機械を使わないという選択になるのですが、こういう時にはこういう機械で対応したら、こういう効果があるという教育しか受けていない人間と、同じ土俵の上で議論をしようとしたことがそもそもの間違いであったのです。

捻挫をしたらRICE処置をして、アイシングを続けながらこの機械を使って30分刺激をすると腫れをひかすことに効果があると、信じて疑わない人に、私ならこうやって動かして腫れをひかせ、緩んだ靭帯を動かすことで血行を改善してもとの強度を回復させる、などと言っても会話が噛み合うわけがなかったのです。

その効果を体験し、私の考え方を嫌という程聞かされた、ケガをし回復して行った選手本人以外、私との会話は成立しないのです。

どんな教科書にも載っていない理論や方法論を、ああそうですかなるほど、と頷けるわけはないのです。

ただその効果を知っている人間からすれば、どうして私の言うことを聞かないのだろう、本当に早く復帰する気持ちがあるのだろうかという気持ちになってしまうのです。

世の中当たり前のことをやっていれば、とりあえず世間から非難されることはありません。

選手本人も、これまでの自分の経験の中でしか判断ができませんので、私のやり方をすんなり受け入れることは難しいかもしれません。

世の中全てがマニュアル化されてしまい、そこから外れないようにすることがうまく生きて行くということにも繋がっているのかもしれません。

例えば研磨の技術で、機械ではこれが限界という真円の丸みを、一流中の一流と言われる研磨職人さんが、自分の指先の感覚一つで磨き上げることで、機械では作れない究極の真円にで磨き上げることができるそうです。

技術立国日本の素晴らしい職人技です、他にもこういう例はたくさんあると思います。

こうしたことが誰にでも素晴らしい技術として称賛されるのは、その結果を何ミクロンという単位で客観的に示すことができるからです。

そんなばかなと疑う余地など、まったくあり得ないのです。

私がやっていることには残念ながら、第三者に対してそういう客観的な評価を得るための数値を示すことができません。

MRIやCTの画像に、患部の様子が写し出され、それこそ素人目にでも炎症があるとかないとか、骨がくっついているとかいないとかが分かる時代です。

その判断に従っておけば、とりあえず誰の責任でもない判断と治療の道筋が決められて行くのです。

私がやっていることは、別にそれに対抗しているわけでもなんでもありません、こういう状況なら教科書的にはこうだけど、こういう風なやり方でケアをしたり動かしたりすることで、回復を早めることができるのではないかというアイデアが浮かんでくるのです。

それこそ試行錯誤の連続でしたが、私が触って現状より悪くなるという結果になったことはありません。

それは私が、相手の体ときちんと対話をして、体に聞きながら「こう動いても大丈夫だよね、こう動かしたら緩んでくれるよね」という折り合いが付いているからです。

その基本は何かというと、お互いの人間関係です。

本当に私に任せて大丈夫だと思っていない人間の体に、いくら話しかけても会話を返してくれません。

それとお互いが目標を明確にして、なんとしてでも早く治したい治してあげたいという、強い決意を持てるかどうかです。

現実私は仕事として行なっているわけですが、こういう関係が出来上がってしまうと、時間も曜日も全く思考の中から消えてしまいます。

全ての状況で私がお役に立てるとは言いません、しかし、可能性が1%でもあれば始めてみるべきだし、そのパーセンテージが上がって行けば勇気100倍、お互いのモチベーションも上がって行きます。

期限の決められたゴールであれば、時間内にはゴールできないかもしれません、もし間に合わなかったとしても、初めから諦めてしまうことより何倍もその選手の今後に生かされて行くことは間違いありません。

本人の何としてでも治したいという強い気持ちと、それを実現させてあげたいとい私の想いが重なった時、教科書しか知らない人たちから見ればあり得ないことが、現実に起こるのです。

私の力だけではどうにもなりません、様々な人の思いが重ならなければ良い結果は生まれません。

けっして奇跡などという大袈裟な話ではありません、普通に私が経験してきた現実の出来事です。

今、久し振りに私の職人魂に火がついています。

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Comment

貴重なご意見ありがとうございました。
的確なご意見に、なるほどと頷くしかありません。
私は操体法の考え方とその効果の素晴らしさに惹かれて、この道に入ったものですから、はなから機械を使うという発想がありませんでした。
それと、どんなに優れた効果を持つ医療機械であっても、その恩恵を受けられるのは一部の限られた人間になってしまうと思うのです。
だからこそ、いつでもどこでも自分の体一つで対応できる方法を模索してきました。
客観的な評価も受けにくく、一対一のやり方では効率の面でも良くないことは承知の上で、ある意味自分が納得できることが最優先になっていました。
機械と張り合うつもりではなく、土俵が違うと思ってきたのです。
土屋さんのような方がたくさん増えて、一人でも多くの困っている方が救われて欲しいと思います。
貴重なコメントありがとうございました。
  • 2013-10-04│18:03 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
がんばってください
西本さんが独自で経験を蓄積され編みだされた治療/トレーニング方法は、通常の日本の医療従事者養成スクールを卒業した人たちに理解してもらうことは難しいと思います。

ですが、ごく一部の資格取得後も非常に努力をなさって成長を続けている優秀な治療家の中には理解できる人がいます。

またわたしは日本式には全く染まらずに海外で一分野を極めてきた者として、たとえば、疼痛制限以外にはRICE処置にはデメリットしか感じませんので、西本さんの言われることは理解できます。

唯一、治療器を完全否定する姿勢は、わたしは意見が分かれるところですが、治療器は器械の方の原理とともに、人間の神経生理学や経絡、分子生理学、生化学…などを詳しく知っていれば、人間の手を超えて素晴らしい効果を発揮できることは紛れもない事実です。

あるいは、短縮された時間で人間でしかできない施術やトレーニングをより多くの時間と頻度とで繰り返すことを叶えられるのであれば、機械を有効に使うことを否定するのはどうでしょうか?

いずれにいたしましても、これからのご活動が成功いたしますよう、心より応援いたします。

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月9・10日に予定しています。

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