言葉の難しさ

今日の広島は真夏に戻ったかのような暑さでした。

大好きなコーヒー豆がなくなっていたので、宇品の海岸沿いにできた、倉庫街を改造したお洒落なお店に、買い物に行ってコーヒーを飲んで豆を買ってきました。

モカ・イルガチェフというエチオピア産の豆で、フルーティーな香りが特徴のやさしい香りのコーヒーです。

広島市内では、年会員になっている戸山カントリーのそばの喫茶店(オーナーの意向で宣伝お断りです)と東警察署近くの喫茶店のコーヒーが、私の中ではとびぬけた存在です。

なかでも宣伝お断りのお店のオーナーとは、色々なお話をさせていただけるのが楽しみで、なおかつ本業のコーヒーを入れてもらっている間は、話しかけることができない真剣勝負の時間で、その動きのすべてがまったく妥協のない素晴らしい職人技で、カウンターに座ってその姿を見ているだけで気持ちが洗われるような気がするほどです。

ただ少し遠いので、ゴルフに行ったときにしか寄れないのが残念です。

それがここからすぐ近くに、良いお店ができたのを知って、まだ3回目ですが楽しませてもらっています。

このお店は目の前がすぐ海、そしてもう一軒は静かな山の中、広島には良い所がたくさんあります。

先週取り組んだ、期間限定のリハビリトレーニングですが、結果的に指導者の期待に応えることができませんでした。

普通では考えられない回復力を見せてくれましたが、彼の持っている能力を、自信を持って発揮することができないと、彼自身が判断したそうです。

チームスポーツの中では、自分が大丈夫だと言ってプレーができたとしても、それがポジションを争う他の選手との比較であったり、チーム全体のバランスを指導者が判断して、試合に使うかどうかを決めます。

私にできることは、与えられた3日間という限られた時間の中で、どこまで回復させられるかということに尽きます。

与えられた時間の中で、自分にできることはすべてやったという気持ちはありますが、結果として指導者と本人の期待した結果にならなかったことで、悔しさと残念さと、言い訳はしたくありませんが、せめて後2日あったらなどと、未練がましく考えてしまいます。

そういうことを繰り返して今があるのですが、この気持ちは結果としてうまくいった時も同じで、もっとこうできたんじゃないか、こうしておけばこうなったんじゃないかと、そんなことばかり考える毎日です。

今日はもう一つの楽しみがありました。

ゴルフの日本女子オープンの最終日を、テレビ観戦することでした。

ゴルフ好きの私ではありますが、腕前はとても人様に言えるほどではありません、でも見ることも大好きですから、コマーシャルがなく生中継で見られる女子オープンは、臨場感があって本気でのめりこんで楽しむことができます。

民放のゴルフ中継は録画放送で、残り放送時間を見ていれば、あここで決めて優勝が決まるなとか、時間が残っているからプレーオフだなと、つまらない計算をしながら見てしまいます。

優勝争いは残り3ホールで、本当に誰が勝つのか分からない混沌とした展開になりました。

見ている人間ですら1打1打に手に汗握り、声が出てしまう展開ですから、当事者たちの緊張感はどれほどのものだったのでしょう。

最後の下りのスライスラインが、吸い込まれるようにカップに消えて、宮里美香選手の劇的な優勝となりましたが、先にホールアウトしてプレーオフに備える佐伯三貴選手の姿と、最終組で優勝を争う菊池絵理香選手の緊張感あふれる戦いぶりは、競技の違いや男女の違いを超えて、久しぶりに勝負師の姿を見せてもらった気がしました。

ゴルフは出場選手の中で最少スコアで回った選手が優勝するわけですが、他の選手のプレーに一喜一憂せず、自分の1打1打に集中しなければならないスポーツです。

それでも目の前の選手のプレーやスコア、また他の組で回っている選手のスコアも、否が応でも気になるはずです。

そんな中での戦いを制した宮里美香選手、野球で言えば7回くらいまで3点差くらいでリードしていたものを9回表に追いつかれ、延長に入るかと思った2アウトランナーなしからサヨナラホームラン、サッカーなら同点引き分けかと思われたアディッショナルタイムに、劇的なスーパーゴールで試合終了のホイッスルといったところでしょうか。

筋書きのないドラマとよく言いますが、そういう勝ち方のできる選手はやはり絵になるものです。

このまま今日のブログが終わってしまえば、ただの観戦記なのですが、テレビの解説を聞いていて少し気になることがありました。

以前ツイッターでも書きましたが、ゴルフの世界は一般人から見れば少しおかしな言葉を使うというか、業界用語のような言葉を普通に使ってしまうところがあります。

その一つが選手の名前に〇〇プロという敬称?を付けることです。

他のプロスポーツ選手にそういう呼び方をするでしょうか、しいて言えば大相撲の世界ですね、十両以上になると関取と呼ばれ、その後も役力士になると、小結とか関脇とか大関・横綱と名前がどこかに行ってしまいます。

まあ元々本名でなく、四股名で呼ばれていますし、役力士になることがイコール給料アップにつながる世界ですから仕方がないのかもしれませんが、ゴルフの〇〇プロという呼び方は、なんとも違和感を感じてしまうのは私だけなのでしょうか。

テレビに映るトーナメントに出ているのは基本プロゴルファーで、ほんの数人のアマチュアゴルファーが出ているだけなのですから、そういう人たちこそアマチュアであることを強調してあげることが、彼らを讃えることになると思います。

その放送中に、スイングのトップで股関節に乗り切れていないという解説者の言葉がありました。

テレビ中継を見ているのは、たぶんゴルフ好きの人だとは思いますが、股関節云々の解説を本当の意味で理解できる人はほとんどいないと思います。

素人には難しいですがと言われればそれまでですが、人にきちんと分かるように説明できなければ、本当に自分が理解できているとは言えないと思うのです。

他のスポーツでもこういう言い方がよくされます。

自分たちの間では普通に使用されているし、お互いが同じ認識を持って使用していると思っている言葉が、意外にそうではないことが多いのです。

肩甲骨の動きに関しても同じです。

せっかく実績のある元優勝者が解説をしているのですから、アナウンサーは一般人の代表者として、もう少し突っ込んで質問して、詳しい解説を引き出す工夫が必要ではないでしょうか。

それができてはじめて解説者であると思うのですが、他のスポーツでも選手の内輪話などまったく本質と違う話を、さも自分だけが知っている裏話ですと、得意げに話されると、そんな話はいらんやろと、突っ込みを入れたくなることがよくあります。

股関節の話、肩甲骨の話、週末の西本塾でじっくりお話をさせていただく予定です。

参加していただいた方々には、受け売りではなく自分の言葉で説明ができるようになって帰ってほしいと思っています。

文字ではお伝えできないこと、だからこその西本塾です。

参加者の皆さんご期待ください。
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Comment

大丈夫です。
そうなんです。
日本語というのは言葉の種類が豊富で、外国の方から見れば難しい反面、勉強のやりがいのある、とても魅力的な言葉の文化なのだそうです。
逆に我々日本人は、それをいいことに言葉の意味を曖昧に使うことに慣れてしまい、本当に伝えたいことや伝えなければならないことが疎かになっています。

それに加えて、スポーツの現場では、言葉よりも感覚が優先され、お互いが共通認識を持てないままに指導が行われています。

まずは自分の言葉に責任を持って発言できているか、そうでなければ相手に伝わるわけがありません。

お互いに納得できる言葉に加えて、やって見せる実技の指導が行われて、初めて本来の指導と言えるのではないでしょうか。

指導者だからといって、なんでも知っているというスタンスを取る必要はありません。
学べばいいのです、学ぶ姿勢のない指導者から学ばなければならない選手こそいい迷惑です。

どこにそのヒントが隠されているか分かりません。
現状に満足せず、常にアンテナを張り巡らせましょう。
  • 2013-10-08│12:55 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
No title
いつもブログを楽しませて頂いています。ありがとうございます。
そうなんです。自分でしっかり説明できない言葉を使ってレッスンしている自分がいます。
恥ずかしい話です。
「肩をいれる」「軸を意識する」「タメを作る」イメージ言葉であって、本当のところは説明できません。
説明できるならば、もっと伝えやすい言葉を使っています。
恥ずかしい話です。
それでも、テニスレッスンをしている自分はもっと勉強します。
いつも思っている事を吐き出させていただきありがとうございます!
  • 2013-10-07│22:17 |
  • メタBOSS URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。こちらもご覧ください。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。

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