今日もブログを読んで頂きありがとうございます。
『生涯一トレーナー西本直が話しておきたいこと』のタイトルそのもののような内容です。
前回の記事を書くきっかけとなった刀根山高校サッカー部の徳永監督と、記事の内容に関してやり取りをした内容を、記事として表に出すことを許可して頂いたので、そのことを書いて行きます。
10年近くに亘って終始一貫言い続けていることがこのやり取りに集約されていると思います。
それはスポーツの世界のみならず、日本という国の仕組みと言うか国民性が、大きな変化を良しとしなくなったことです。
体制の中で波風立てないように生きることが、結果として自分や周囲の人間に迷惑もかけないことに繋がっていて、人と違う意見に対しては目を背け聞こえないふりという風潮が蔓延してしまいました。
海外では自分たちの主張を明らかにするためにストライキやデモという行為が日常的に行われているようです。
日本ではそう言うことに参加すること自体どこか反体制主義と言うか、自分たちとは一線を画した特別な人たちだという目で見てしまいがちです。
テーマからは大きく飛躍してしまったようですが、こういう風潮がどの分野にも蔓延していることはみんな気付いていると思います。
そんな中私が関わっているスポーツの分野においても、それぞれに組織があって上意下達の指揮命令系統が確立されてしまい、実際の現場からの意見が上まで届くことは殆どありません。
違う考えを持っている方も沢山いるはずなのですが、声を上げることすらできない仕組みになっています。
今回取り上げたのは、そんな中でこんな意見もあるということを匿名ではなく表に出させてくれた徳永さんに感謝しながら紹介していきます。
私の前回の記事に対しての感想からです。(ほぼ原文通りです)
『こんばんは!
返信遅くなりました。
ブログ拝見させていただいておりました!
反応しておらず申し訳ありません。
ご指摘のあったシーンをはじめ、改めて動画を見返しました。
確かに腕をダランとした時の手の甲が、西本先生に教わった走り方であり、余計にこの子は独学でどうしてこんな所まで至ったのだろうと考えさせられます。
骨盤の反りと、骨盤を引き上げる為の広背筋、それに伴う腕の使い方、肩を捻りこむ内旋動作、教わった内容を改めてご指摘いただき、また頭に染み込んでいくような感覚です。
これは走るという競技におけるお話ですが、サッカーにももちろん活かされる部分はたくさんありますよね。
いかに自分の体の構造を理解するか、そして筋肉を頑張らせず、自然体で動かすようなイメージを掴めるか。
特にサッカーにおいては、あらゆる姿勢が重要だと思います。
その姿勢を作る、維持する為に日々のFBTがあると理解しています。
本日刀根山サッカー部の選手たちのランニングの姿勢を見ていて、みんな筋肉で頑張っているような感覚が無くなってきたねと松本と話していました。
引退後も河井が大学に行くまで練習に出てきてくれており、目で見て学べることも影響していると思います。
地道にやる事で少しずつ成果が出始めていると確信しており、これをサッカーに活かしていきます。
そして、奇しくも指導者ライセンスの兼ね合いで、日本サッカー協会のフィジカルフィットネスプロジェクトを学ぶ機会があったのですが、股関節の可動域、柔軟性、屈伸速度が大事、ハムストリングスが大事だと語られていました。
しかし、それは何故なのかの言及はなく言葉だけであり、おいおい骨盤や広背筋などそもそもの体の構造がどうなっているのかが分かってないのかと思ってしまい、質問もしましたがスルーされました。
私たちは西本先生から教わったことがどうすればチームに染み渡り、サッカーをより良くしていけるか考え続けて追究し続けていきます。』
続けて前回の記事を読んで電話をしてきた東京スポーツの記者とのやり取りをお伝えし、頂いた内容を記事にすることをお願いしたことに対してこんな返信がありました。
『是非私のもので良ければ使ってください。
記者さんとのご縁は素敵です!
我々現場が努力しながら、メディアももっと注目して欲しいです!
協会は浅い知識と考えで、本質がどこにあるのかなどをショートカットしており、それをメニュー化して現場に下ろすだけ。
それで一体どれくらいの人材が未開発のまま埋もれていってるのかと思います。
西本先生の考え方や向き合い方は、必ずあらゆるスポーツをより理解できることに繋がるものだと思います。』
育成年代のサッカー指導者を対象としたオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』が私の考えを紹介してくれることになり、27日に広島まで来て撮影を行ってくれること等を伝えたことに対して。
『COACH UNITED ACADEMYは、わりと大きな影響があるかもしれませんね!
リトアニアで頑張ってる人がお知り合いなんですね!
やはり、先生の価値を分かっている人には分かるんですね!
協会は自分達のやり方が全て的な所があって、なかなか自分達が知らないことを知ろうとするとか、また協会のネットワークを使ってそれらを拡げるとかに、全く関心がないことを最近良く痛感します。
高体連もその傾向にあり、もっと大きなムーブメントにしていきたいです!』
同じような考えを持っている方も沢山いると思いますが、組織に対して我が身を守ることが、自分の指導している選手たちを守ることにも繋がると思うのか、また自分が経験してきたことの範囲内で活動することの方が楽だと思うのか、新たな視点を持とうという人は本当に少ないように思います。
サッカーで言えば、ヨーロッパや南米のサッカーの追いつき追い越せと、日本人が一番得意な真似をするというやり方から始まって、戦術やトレーニング方法など格段に進歩していると考えられています。
私のやっていること言い続けていることは、更にそれを進化させなどという大袈裟なことではありません。
それらを可能とするためには、人間の体そのものの仕組みを学び直し、体に仕組まれたからくりに沿って効率的かつ効果的な体の使い方を身に付けなければ、すべては絵に描いた餅に過ぎなくなってしまいますよということです。
その視点が無いために、今年は良い選手が入ってこなかったから結果に繋がらないと平気で言い放つ指導者が居たりするのです。
一人一人の選手に対して生まれ持った能力を余すことなく発揮できるような指導が出来てこそ、本当に能力のある指導者と言えるのではないでしょうか。
通称『西本走り』などと呼ばれるようになった走るという行為の体の使い方にしても、現実として上手く体が使えて速く長く走れている選手たちは共通してこういう体の使い方をしていると言っているだけのことで、新たに私が何かを発見したとか付け加えたなどというものはないのです。
言葉遊びではありませんが、多くの方々が上へ上えと『進化』させているつもりになっていることに対して、私は基礎基本に向かって『深化』させているという感覚です。
上に上にと進化を目指し指導方法を学び続けても、目の前の選手たちを変えることが出来ないと悩み続けたほんの一握りの人たちが進化から深化への発想に転換に繋げてくれたのだと思います。
今現在正しいと言われている常識はすでに過去にものになっています。
例えて言えば車のカーナビのソフトです、地図を作る会社が作成したものが現実として反映されるのには1年以上かかると言われています。
スマホのナビでも昨日開通した道路が今日反映されているかと言えばそれも難しいでしょう。
組織が教科書として使う内容は既に最新ではありません、それどころか新たな視点を持ち学ぶ側に新たな視点を与え、それぞれが現場に持ち帰りその結果を検証することで、本当に何が正しいのか何が必要なのかを学びあっていくという姿勢でなければ、進化も深化もありません。
それぞれの指導者や選手が自分の目線で感じたことを、どんどん発言して行ける環境こそが、スポーツの世界を発展させて行ける最も近道と考えますがいかがでしょうか。
『生涯一トレーナー西本直が話しておきたいこと』のタイトルそのもののような内容です。
前回の記事を書くきっかけとなった刀根山高校サッカー部の徳永監督と、記事の内容に関してやり取りをした内容を、記事として表に出すことを許可して頂いたので、そのことを書いて行きます。
10年近くに亘って終始一貫言い続けていることがこのやり取りに集約されていると思います。
それはスポーツの世界のみならず、日本という国の仕組みと言うか国民性が、大きな変化を良しとしなくなったことです。
体制の中で波風立てないように生きることが、結果として自分や周囲の人間に迷惑もかけないことに繋がっていて、人と違う意見に対しては目を背け聞こえないふりという風潮が蔓延してしまいました。
海外では自分たちの主張を明らかにするためにストライキやデモという行為が日常的に行われているようです。
日本ではそう言うことに参加すること自体どこか反体制主義と言うか、自分たちとは一線を画した特別な人たちだという目で見てしまいがちです。
テーマからは大きく飛躍してしまったようですが、こういう風潮がどの分野にも蔓延していることはみんな気付いていると思います。
そんな中私が関わっているスポーツの分野においても、それぞれに組織があって上意下達の指揮命令系統が確立されてしまい、実際の現場からの意見が上まで届くことは殆どありません。
違う考えを持っている方も沢山いるはずなのですが、声を上げることすらできない仕組みになっています。
今回取り上げたのは、そんな中でこんな意見もあるということを匿名ではなく表に出させてくれた徳永さんに感謝しながら紹介していきます。
私の前回の記事に対しての感想からです。(ほぼ原文通りです)
『こんばんは!
返信遅くなりました。
ブログ拝見させていただいておりました!
反応しておらず申し訳ありません。
ご指摘のあったシーンをはじめ、改めて動画を見返しました。
確かに腕をダランとした時の手の甲が、西本先生に教わった走り方であり、余計にこの子は独学でどうしてこんな所まで至ったのだろうと考えさせられます。
骨盤の反りと、骨盤を引き上げる為の広背筋、それに伴う腕の使い方、肩を捻りこむ内旋動作、教わった内容を改めてご指摘いただき、また頭に染み込んでいくような感覚です。
これは走るという競技におけるお話ですが、サッカーにももちろん活かされる部分はたくさんありますよね。
いかに自分の体の構造を理解するか、そして筋肉を頑張らせず、自然体で動かすようなイメージを掴めるか。
特にサッカーにおいては、あらゆる姿勢が重要だと思います。
その姿勢を作る、維持する為に日々のFBTがあると理解しています。
本日刀根山サッカー部の選手たちのランニングの姿勢を見ていて、みんな筋肉で頑張っているような感覚が無くなってきたねと松本と話していました。
引退後も河井が大学に行くまで練習に出てきてくれており、目で見て学べることも影響していると思います。
地道にやる事で少しずつ成果が出始めていると確信しており、これをサッカーに活かしていきます。
そして、奇しくも指導者ライセンスの兼ね合いで、日本サッカー協会のフィジカルフィットネスプロジェクトを学ぶ機会があったのですが、股関節の可動域、柔軟性、屈伸速度が大事、ハムストリングスが大事だと語られていました。
しかし、それは何故なのかの言及はなく言葉だけであり、おいおい骨盤や広背筋などそもそもの体の構造がどうなっているのかが分かってないのかと思ってしまい、質問もしましたがスルーされました。
私たちは西本先生から教わったことがどうすればチームに染み渡り、サッカーをより良くしていけるか考え続けて追究し続けていきます。』
続けて前回の記事を読んで電話をしてきた東京スポーツの記者とのやり取りをお伝えし、頂いた内容を記事にすることをお願いしたことに対してこんな返信がありました。
『是非私のもので良ければ使ってください。
記者さんとのご縁は素敵です!
我々現場が努力しながら、メディアももっと注目して欲しいです!
協会は浅い知識と考えで、本質がどこにあるのかなどをショートカットしており、それをメニュー化して現場に下ろすだけ。
それで一体どれくらいの人材が未開発のまま埋もれていってるのかと思います。
西本先生の考え方や向き合い方は、必ずあらゆるスポーツをより理解できることに繋がるものだと思います。』
育成年代のサッカー指導者を対象としたオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』が私の考えを紹介してくれることになり、27日に広島まで来て撮影を行ってくれること等を伝えたことに対して。
『COACH UNITED ACADEMYは、わりと大きな影響があるかもしれませんね!
リトアニアで頑張ってる人がお知り合いなんですね!
やはり、先生の価値を分かっている人には分かるんですね!
協会は自分達のやり方が全て的な所があって、なかなか自分達が知らないことを知ろうとするとか、また協会のネットワークを使ってそれらを拡げるとかに、全く関心がないことを最近良く痛感します。
高体連もその傾向にあり、もっと大きなムーブメントにしていきたいです!』
同じような考えを持っている方も沢山いると思いますが、組織に対して我が身を守ることが、自分の指導している選手たちを守ることにも繋がると思うのか、また自分が経験してきたことの範囲内で活動することの方が楽だと思うのか、新たな視点を持とうという人は本当に少ないように思います。
サッカーで言えば、ヨーロッパや南米のサッカーの追いつき追い越せと、日本人が一番得意な真似をするというやり方から始まって、戦術やトレーニング方法など格段に進歩していると考えられています。
私のやっていること言い続けていることは、更にそれを進化させなどという大袈裟なことではありません。
それらを可能とするためには、人間の体そのものの仕組みを学び直し、体に仕組まれたからくりに沿って効率的かつ効果的な体の使い方を身に付けなければ、すべては絵に描いた餅に過ぎなくなってしまいますよということです。
その視点が無いために、今年は良い選手が入ってこなかったから結果に繋がらないと平気で言い放つ指導者が居たりするのです。
一人一人の選手に対して生まれ持った能力を余すことなく発揮できるような指導が出来てこそ、本当に能力のある指導者と言えるのではないでしょうか。
通称『西本走り』などと呼ばれるようになった走るという行為の体の使い方にしても、現実として上手く体が使えて速く長く走れている選手たちは共通してこういう体の使い方をしていると言っているだけのことで、新たに私が何かを発見したとか付け加えたなどというものはないのです。
言葉遊びではありませんが、多くの方々が上へ上えと『進化』させているつもりになっていることに対して、私は基礎基本に向かって『深化』させているという感覚です。
上に上にと進化を目指し指導方法を学び続けても、目の前の選手たちを変えることが出来ないと悩み続けたほんの一握りの人たちが進化から深化への発想に転換に繋げてくれたのだと思います。
今現在正しいと言われている常識はすでに過去にものになっています。
例えて言えば車のカーナビのソフトです、地図を作る会社が作成したものが現実として反映されるのには1年以上かかると言われています。
スマホのナビでも昨日開通した道路が今日反映されているかと言えばそれも難しいでしょう。
組織が教科書として使う内容は既に最新ではありません、それどころか新たな視点を持ち学ぶ側に新たな視点を与え、それぞれが現場に持ち帰りその結果を検証することで、本当に何が正しいのか何が必要なのかを学びあっていくという姿勢でなければ、進化も深化もありません。
それぞれの指導者や選手が自分の目線で感じたことを、どんどん発言して行ける環境こそが、スポーツの世界を発展させて行ける最も近道と考えますがいかがでしょうか。
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Last Modified :
コメントありがとうございます。
人間の体の動きという視点で捉える人が増えると、私の発信も意味があるのかなと思います。
人によって様々な視点があって当たり前で、私が言っている事が全てでは無いことは当然です。
多分中山さんの周りにはこうした視点で話ができる人はいないと思いますが、一人でも仲間が増えると楽しいですね。
ところで残念なニュースですが、今日中学生のクロカンレースの全国大会が行われたようですが、残念なことにドルーリー選手は出場しませんでした。
余りにも沢山のマスコミや一般の方の注目を浴びてしまい、中学3年生の彼女には負担が大きすぎたようです。
私のブログももしかしたらその一端を担ってしまったのではと少し心配してしまいました。
逸材中の逸材です、みんなで見守ってあげて、伸び伸び育って欲しいですね。
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