股関節を意識し始めると

体は連動して動いています、何かをするためには何処かの筋肉を使うという概念は捨てましょう。

そう言っておきながら、背中の広背筋を意識すると背中の動きが良くなって、動き全体がスムーズになります、などとある意味、相反することを言っているように取られてしまうことを言ってしまうこともあります。

けっして広背筋のことだけを言っているのではなく、一番表層にあり大きな筋肉で、筋肉の末端である停止部分が上腕骨にあるため、下半身と上半身の繋がった動きを説明しやすいために固有筋肉の名前を使ったに過ぎないのですが、そうすると広背筋を鍛えるトレーニングはどういうものがいいですかという質問につながって行きます。

日本人に多い骨盤の後傾を改善し、背骨のS字カーブが可動しやすくなり、それに伴って肩甲骨も動きやすくなって、結果として背中全体がしなやかに動くことができるようになるということを言いたいのですが、一言で説明するのは実に難しいことです。

それを実感していただき、指導に活かしていただくためには、広背筋を意識してトレーニングして行きましょうというのもありなのかなと思います。

体は部品の集まりではなく、丸ごと一つの存在です、なのですが、それをどうやって連動させるかという時に、どうしてもこの問題にぶつかってしまうのです。

以前から言われている股関節や肩甲骨の動きや柔軟性が大事です、というのも全く同じ話です。

それらが伝える側と受け取る側の両方が、その部分だけしか見なくなった時「木を見て森を見ず」という、一番まずい状態に陥ってしまうのです。

体幹トレーニングも同じです、体幹という言い方で、ある一つの筋肉を特定しないように、少しアバウトな言い方にしていますが、受け取る側はその辺りでも部分として捉えてしまい、連動連携という観点を忘れてしまいます。

それをどう伝えて行くか、以前の「からだ工房」で指導させていただいていた一般の方に関しては、最低限の伸筋優位の事実だけは理解してもらい、あとはこちらの指導することをしっかりやってもらえれば、悪いようにはしませんからという言い方しかできませんでした。

一般の方に対して、大上段に振りかぶって「西本理論」を説いても、そこまで深いところまで要求していないでしょうし、私の指導を信じて来てくださっているのですから、それはそれで良かったと思っています。

それが今度は、私から学んだことを、私に変わって伝え手になっていただこうという方々に対して、お伝えするとなるとそうはいきません。

やはりきちんと基礎の部分から理解していただき、実際にやっていただいてなるほどそういうことか、これは自分の指導に活かしたいと思っていただかなければならないのです。

次回の西本塾では、歩く走るという基本動作にも時間をかけたいと思っています。

そうなるとやはり主役に躍り出てくるのは、股関節や広背筋という固有名詞になってしまいます。

そこをどううまく伝えて、やはり全身の連動が大事なんだなと思っていただけるか、そしてそれを伝えられるようになっていただけるか、しっかり準備したいと思います。

すでにその説明を文書化する作業に入っていますので、必ずお役に立てるものにしておきます。

それにしても人間の体というものは良く出来ています。

それをどう使うかは一人一人の問題です。

ただそれがことスポーツということになると、指導者の責任はとんでもなく重いものと言わざるを得ません。

小学校の低学年くらいの年齢で出会った指導者の知識や指導力が、その後の伸びしろを決めてしまうかもしれないのですから。

第二回の西本塾には既に4名の方から申込みをいただいております。

このブログやツイッターを見ていなければ、私の存在も西本塾のことも知らなくて当然ですから、何人の方が来ていただけるのかわかりません。

来ていただいた方は、指導者としてのこれまでの常識やものの考え方、そして指導している子供達や、今まで目標だと思ってきたプロの選手たちの動きすら、こういう風に動いたらもっと良くなるのにというような観点で見られるようになると思います。
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現在、西本塾に参加できる者になれるように西本さんのブログを読んで
勉強中の望月です。
先日は、初めてのコメントに対して、
コメントを返して頂きありがとうございました。

返して頂いたコメント内容が、私の心理の奥の奥をつかれて、
とても驚きました。そして、私も西本さんのようになりたいとも思いました。
まだお会いした事もなく、そこまで思われるのも西本さんにとっては迷惑かもしれませんが・・・笑
決して害を与えませんのお許し下さい。

さて、股関節についてコメントさせて頂きます。

治療界では骨盤調整という言葉が流行っていますが、
私は常に疑問を抱えていました。

私は骨盤を動かすのは、股関節からの力によるものだと考えていたので、
股関節の事に関して調整するべきたど思い、
昨年から独立をして治療院を構える際に股関節調整というメニューをつくり、
股関節の動き作りに力を入れていました。
もちろん、その際は股関節だけの調整ではなく、股関節からの力を下肢へ、また骨盤、背骨、肩甲骨へ伝えられるように治療を行っています。
しかし、股関節の力をどこの筋肉が主体となって上半身へ力を伝えているのか答えられずにいました。

そのような、私でも治療の際、どのような患者さんに対しても最初にどこを触って状態を把握するかは決めていました。そこは、大腸兪から腸骨稜後側です。そこの硬さや浮き沈みを診れば、患者さんの状態がわかりました。
しかし、そこを触って診ている理由を説明出来ませんでした。

西本さんのブログを拝見させて頂き、そうゆうことだったのかとはっきりとした答えを見つけ出すことができました。
西本さんのお陰でモヤモヤとしていた物が取れました。
本当にありがとうございます。

私は、一つの筋肉だけを取り上げて売り出す物は嫌いで敬遠していました。
しかし、広背筋だけはすんなりと私の中に入ってきて、これだ!と思えました。
また、西本さんの
「体は部品の集まりではなく、丸ごと一つの存在」という言葉も心に響きました。
今後も引き続きブログ勉強をしていきます。
また、感極まった時はコメントさせて頂きますので宜しくお願いします。


Re: タイトルなし
ブログの過去記事を真剣に読んでいただきありがとうございます。
西本塾の唯一の参加条件というのが、このブログを一からすべて読み込んでいただいているということです。
それくらい真剣に、私の考え方に興味を持ち深く触れていただいた方に、目の前で体験し実感していただきたいのです。
楽しみ待っています。
  • 2014-03-23│14:35 |
  • 西本 直 URL│
  • [edit]
『広背筋を意識してトレーニングしましょう…』
広背筋をトレーニングするというのは、動きづくりの為の1つの要因であって目的では無いということですよね。
広背筋を意識出来ると、後傾気味の骨盤を起き上がり、S字カーブを取り戻す。
そうすると、股関節と肩甲骨が動きやすい更には効率良く力を伝えられる位置関係になる。
運動連鎖しやすい位置。3・5・7の法則の5の位置。
車で言えば、ニュートラルのポジションでアイドリングしている状態で、いつでもどんな動きにでも対応出来るという状態でしょうか!?(実際、車の場合は1速2速と段階的になりますがイメージとして)
本とブログで予習して、西本塾での答え合わせが楽しみです。
  • 2014-03-23│08:26 |
  • 高橋 直己 URL│
  • [edit]

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プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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