『5』の状態を知り『5』の状態を使いこなすために。

3・5・7理論をを思いついたのは、筋肉の最小単位である「アクチン繊維」と「ミオシン繊維」が、筋肉の収縮によってどういう状態にあるかを模式図化することで、理解しやすくするためのものでした。

一般的に考えられている筋力を発揮している状態は、アクチン繊維とミオシン繊維が、まさに『3』の収縮方向に重なり合っている状態です。

それぞれが個人が持っている筋肉を収縮させる能力をさらに高めようと努力する行為が、筋力トレーニング、いわゆる筋トレと呼ばれているものです。

そして、その最大収縮の状態にどれだけ早く到達できるかが「瞬発力」であり、その収縮をいかに長く保てるかという能力が、「筋持久力」ということになります。

『3』と『7』という、最大収縮と最大伸長は、個人の遺伝的能力であり、関節の可動域も含めて、持って生まれた能力を最大限に発揮できるようにすることに他なりません。

3・5・7理論では、関節の可動域や筋肉が腱と言う組織に移行して骨に付着していることに着目し、どれだけ努力をしてもそれを超えることは出来ないと定義しています。

そんなはずはない、筋トレを継続すれば一般の人からは想像もつかない筋力や筋肥大という効果を得ることが出来るという反論があるでしょうが、逆にこの事実こそが、人間は大きな可能性を秘めている動物であることを証明しています。

しかし、現代社会において、筋肉の肥大や筋出力の増大を必要としている人間は限られた存在です。

そのために行われる筋トレは、自己の能力の限界を超えるような重量と回数をこなすことで、筋肉に大きな負荷をかけます。

『3』という概念を超え、それ以上に収縮させているかのようですが、これまで説明してきたとおり、心理的な抑制は超えられても、生理的な抑制を超えることは出来ません、それはイコール筋肉組織の破壊ケガを意味しますから。

私が語らなければならないのは、こうした現実に背を向けるように過度な負荷をかけ「体づくりを」優先するトレーニングではなく、それぞれのスポーツにおける競技動作を、より効率的に行えるようにするかを目的とした『動きづくり』のトレーニング理論です。

前回に続いて3・5・7理論を机上の空論で終わらせないためには、これから説明することが最も重要なことになります。

それは『5』と定義している、アクチン繊維とミオシン繊維が、収縮も伸展もしていないニュートラルな状態をどう感じ取れるかという問題です。

心の部分で言えば『平常心』ということになるでしょうか。

この言葉こそ抽象的で、何を持って平常心なのか客観的に数値化することは難しいと思います。

筋肉の繊維は、収縮の限界である『3』という単位から、拮抗する筋肉が最大限に伸展する『7』という単位の間を行ったり来たりします。

それぞれの方向へ動いていることは当然意識できるのですが、ではどの瞬間がニュートラルポジションである『5』なのかは、私も含めだれ一人として正確に認識することは出来ないと思います。

それでもなおかつ『5』の状態が最も重要であるというのはどうしてなのか、もう少し話を続けなければなりません。

結論から言うと『5』という状態を定義することは不可能なのです。

ここまで言っておいてそれはないだろうなのですが、そうとしか言いようがありません。

しいて言えば、『3』の収縮方向へ向かわせている意識はなく、かと言って『7』の方向へ伸展させられている意識もないという感じでしょうか。

しかし、『5』という概念を持っておらず、常に『3』に近づいた状態であったとしたら、いざ『3』の方向へ収縮させようとしても、その幅が小さくなってしまうことになります。

筋力はどれだけ縮めたかが決め手となりますから、5-3=2が最大とすれば、4.5-3=1.5で、その差は0.5も開いてしまうことになります。

少しでも収縮方向にあった筋肉は、一度その緊張を解いてあげなければ、再度の収縮が出来ないため、予備動作が必要となります。

2mという短い距離でどちらが速いかという競争をさせると、このことがはっきり分かります。

一歩でも速く前に足を出したいという気持ちが、結果として地面を強く蹴るために後ろに足を運び、やっと3歩目で元の位置から前に足が出るという現象が起こります。

これが「居着く」と呼んでいる体の反応です。

「居着く」「力む」と置き換えても良いでしょう、その結果として自分の意志とは反対に速く体を前方向へ移動できないことに納得がいかず、同じことを繰り返しても、その体の反応は強まるばかりです。

そうならないためにはどうすれば良いのかということの答えが、『5』を静止した状態だと捉えずに、『5』は揺らぎの状態だと思うことです。

その揺れ方が大問題で、たんに体を揺さぶっているのではなく、股関節を起点として骨盤を縦に揺らし、それが全身に波及しているという感覚を掴むことです。

この感覚こそが、『アイドリング』であり、『アイドリングステイ』と名付けた体の状態なのです。

バケツの水をまったく揺らすことなく、遠くに撒くことは出来ません。

小さな揺れを感じながら、一気に大きな揺れとして水を撒くのです。

この動きはどんな競技にも共通して必要なものだと思います。

『5』が、静止した状態ではなく揺らぎの中にあることが分かれば、いわゆる力むという状況は回避できると思います。

また余談ですが、プレー中にガムをかまないと緊張してしまうからと、日本人としてはあまり褒められたことではない行動でしか、その状況を作れないと開き直っている選手もいます。

私個人としては、ガムや紙巻きたばこの類を使って緊張を押さえたり、次の動作へスムーズに移行する準備をしているのなら、この揺らぎの『5』を自分の意志で使いこなせるようになることで、自分の能力の最大限の動きを、どんな状況の中でも発揮して欲しいと思います。

『落下・捻転・重心移動』による瞬時の移動も、すべては正しいアイドリングによる、揺らぎの中の『5』の状態が、いつでも準備できているからこそなのです。

3・5・7理論を実用的に使いこなすためには、その幅を広げることや滑らかに滑り込ませることはもちろんのこと、自分にとっての揺らぎの『5』を常に準備できていると自信を持って思えることです。

その状態を長く保てることが、サッカーで言えば90分間、頭と体を動かし続けられる条件であり、一歩目の動き出しを速くし、余裕を持ってプレーできることで、足が止まるという状況に陥らない秘訣でもあると思います。

文字で書くのは難しいですが、『5』ではなく、『~5~』のような感じでしょうか。

どんなスポーツでも、静止しているように見えて実は揺らいでいるのが本当に次の動作に素早く移行できる秘訣ではないでしょうか。

30年も前の解剖学の講義中に、ひらめきで思いついた3・5・7理論ですが、揺らぎの『5』という概念にやっとたどり着いたかなという気持ちです。

『3・5・7理論』を理論で終わらせないために。

台風が近づき、雨の日曜日となっています。

20代後半、会社員として働きながら鍼灸専門学校の夜間部に通い資格取得のために勉強をしていました。

1年次は、解剖学や生理学といった基礎医学の科目に多くの時間を割かれていました。

今一番役に立っているのはその部分だと思います。

そういう科目を教えてくださっていたのは、現役で医学部の教授として研究をされている方でした。

解剖学といっても、筋肉の起始や停止、関節の運動方向や可動域といった、いわゆる国家試験対策のような内容がほとんどで、私にとってはあまり興味深いものではありませんでした。

それが、筋肉そのものの構造を学ぶ際、筋肉の本質は筋原線維というミクロン(1000分の1ミリ)単位の繊維の束で構成されていて、その一本一本の繊維の中の構造が、アクチン繊維とミオシン繊維が重なり合うことが筋肉の収縮であり、その営みこそが我々人間の骨格を動かしていることに他ならないという話を聞いたとき、なるほどそういうことかと先生のお話に引き込まれていったことを覚えています。

まだまだ勉強し始めたばかりでしたが、このことを分かりやすく説明することができないと、これから私が進んで行こうとするスポーツの分野で、本当の意味で選手たちに体の仕組みを理解させることが出来ないと思いました。

90分の授業が休憩をはさんで2コマ続いたと思いますが、1コマ目でその話を聞いてから、その後の話があまり聞こえてこなかったように思います。

そしてほとんどその場で、今の私の考え方の基本となっている『3・5・7理論』と名付けたものの原型を思いつきました、もう30年も前のことです。

『体づくりから動きづくりへ』という、トレーニングに対する根本的な発想の転換も、この3・5・7理論なくして思いつくこともなかったと思います。

いわゆるトレーニングの発想は、私の理論によると収縮の限界値である『3』の方向へどれだけ近付けるかがトレーニングの目的となっています。

『7』という概念は、関節の運動において拮抗筋として働きあう筋肉の一方が収縮した時、他方がそのことによって他動的に引き伸ばされることを意味しています。

筋肉は脳が運動を意図した時、神経を介して電気信号を筋肉に送り、それを筋肉の受容体が受け取った時に、アクチンとミオシンが重なり合うように収縮することが出来るのであって、自らが伸展するという動きは出来ません。

しかし、一方が収縮すれば、他方は伸展する以外にないのですから、伸展している状態というものをしっかり感じ取っておかなければ、急激かつ強力な収縮活動に対応できないのではないかと考えました。

しかし、いわゆるストレッチという状態は、他方の収縮活動に関係なく、その筋繊維自体を無理やり伸展させようというのですから、筋肉にとってはまったく想定外の伸展動作であり、筋繊維がそれを喜んで受け入れてくれるとは思えません。

だからストレッチと言う行為をしても、体が柔らかくならないと思う人が多いのです。

体を柔らかくするためには、たんに『7』の方向へ引き伸ばすことでは獲得できません。

このことはトレーニング器具を使って実際に体験してもらい、更には二人組で器具を使わないやり方も指導しています。

『動きづくりのトレーニング』という言い方はあまりにも抽象的で、文字や言葉で説明しても、動画も見せたとしても、おそらくは理解することは出来ないでしょう。

そのすべてを直接説明し、体で実感してもらう以外に伝えることも理解してもらうことも出来ないと思います。

深める会や個人指導に何度も参加してくれている神戸の竹内さんのような方でも、3・5・7理論を第三者に正確に伝えることは難しいと思います。

それはたんに3・5・7理論がどういうものであるかという問題ではなく、それをどう応用するかという問題が明確にならなければ、動作に結びつけることが出来ないからです。

そのために彼は、まず自分の体でそれを表現できるようにならなければと、何度も足を運んでくれているのです。

例えば、ラットプルダウンという広背筋を主に収縮させることが目的の器具を使って運動をする際、外見上私よりはるかに筋力がありそうな体をしている竹内さんが、私と同じ重さで運動しようとしたとき、明らかに私より重たそうに見えます。

それは単純に私の方が筋力があるということではないということに気付いてほしいのです。

そういう意味では、私の現在の177cm65㎏という細身の体格は、それを見せるにはもってこいかもしれません。

もし私が筋肉隆々で、いかにもパワフルな体をしていたとしたら、重たいものを持てて当然としか思ってもらえないかもしれませんから。

ある運動方向に対して、スタートポジションからフィニッシュの位置まで、どういう意識で骨格を動かすかが求められた時、体全体の筋肉がその目的のために必要最低限な収縮で連動しているからこそ、外見として楽そうに見えるのです。

それがこの動きはこの筋肉が主役でなければならないという思い込み固定概念が、他の筋肉の協力を拒みムキになって働くことで、本来からだ全体が持っている力を効率的に発揮することが出来なくしてしまいます。

スポーツ動作において最も大事なことは、私が技術という言葉を定義している、『自らが意図する筋肉の収縮活動を、反復継続して行うことのできる能力』という意味を全うできることです。

その中の『意図する』と言う部分と、『反復継続』と言う部分がキーワードで、それを可能とする意味でも、骨格・関節の角度変化という目的に対して、必要以上に筋繊維を収縮をさせることは、絶対に避けなければならないことです。

トレーニングの目的は動きづくり、そのことを具体的にイメージしやすくするために、この運動に求められている骨格の角度変化に必要な筋の収縮度合いは、『3』と言う収縮方向に向かってどれくらいかということを正確に感じ取らなければなりません。

だから扱う重量はそれを感じられる重量でなければならないと言っているのです。

そして、現状収縮させられる最大限の『3』という方向性を感じる必要があるため、軽すぎてもその目的を達することが出来ません。

3・5・7の間をいかにスムーズに行き来できるか、それを全身の筋肉が協力し合える状態のことを『運動神経が良い人』、『センスを感じる選手』、『キレのある動きが出来る選手』と呼ぶのではないでしょうか。

『3』と『7』の間を動かすという概念は、なんとなく理解できたような気もするが、『5』と言う収縮も伸展も何もしていない状態はどういう状態なのか、これが一番難しい問題です。

長くなったので、今日はここまで、続きはまた今度書きます。

広島地方、台風の影響で雨脚が強くなっています。

カープの地元優勝をかけた試合も、残念ながら中止となったようです。

昨日のサンフレッチェは、難敵セレッソ大阪に1対0と辛勝し、とりあえずJ2への降格ラインを超えました。

こうして私が日々考え続けている体の使い方を、トップレベルのスポーツ選手、とくにサッカー選手が真剣に取り組んでくれたら、どんな変化を見せてくれるのか、想像するだけでも楽しいです。

先日指導する機会を与えてくれた『大阪府立大学サッカー部』の選手たちには、是非学んでくれたことを反復継続して、チームとしての成績はもちろんのこと、一人のサッカー選手として成長して欲しいと思います。

具体的に誰に頼まれたとかいうことではありませんが、私が考え続けていることがいつか実を結んでくれる日が来ると信じています。

それを形に残していくのが私の使命だと思っています。

私の理論と技術を継承してくれる智志の為にも頑張り続けます。

お互いを深め、深められる良い時間を過ごしました。

ツイッターで話題にした競輪選手のこと、正直こんな選手がまだいたのかと驚くとともに、私も負けていられないと強く思いました。

私が初めて広島に来て、サッカーがプロと言う組織に変わった時の選手たちは、みんな同じように必死でした。

今でもそんな選手が多いのだとばかり思ってしまったことが、少し違うことに気付かされましたが、改めてこんな選手に関わり、真剣に向き合うことが出来ることに、この仕事をしてきて良かったと感じさせてもらいました。

さて、私の考え方や、実際に行ってきた方法論は、まさに私一代限りのもので、弟子を育成するとかいう以前の問題として、私のやっていることを誰かに伝えるなどということはできないと、自分の中でそう思い込んでいました。

それが4年前から、人に伝えることをやってみようという気持ちになり、自分のやってきたことを整理しつつ、更に試行錯誤を続けています。

私の学びの原点というか、目指すべき方向性を教えてくれるのは、誰でもない私を信頼してくれる選手や、体の悩みを改善して欲しいと、目の前に対峙する人間の体そのものです。

教科書的セオリーや固定概念の中にその答えはありません。

どうすれば選手の動きを改善できるか、痛みに対処できるか、まさに無から有を生むような、雲をつかむような試行錯誤の毎日でした。

それでもその時その瞬間、自分なりのベストを尽くし、納得できる結果を残してきたつもりです。

ただその過程をどうやって人に伝えるかという問題に関しては、私にとってこれ以上難しい問題はありませんでした。

ある意味そこを避けて通りたかったというか、正面から向き合いたくなかっただけなのかもしれません。

そんなことを考えている暇があったら、今、目の前にいる選手や一般の方に対して、もっと良い何かがあるかもしれないと考えることの方が、私にとっては重要な問題でしたから。

それがこの4年間に、西本塾を受講してくれた人の数だけでも160人を超えました。

その後学んだことをどう活かしてくれているのかは、正直分かりません。

私から学んだことを広める活動をしてくれている人もいると思いますが、本当に私の思いを正しく受け止め、実技の部分も含め正確に伝えてくれているのか不安な部分もあります。

当初から言っているように、何回受講したから修了証を出しますとか、西本理論の正式な指導者として認定しますというようなことも行っていません。

私自身の考え方が、試行錯誤の中で変化し、進化し続けていると感じている限り、ここまで理解してくれたから大丈夫ですということにはならないからです。

ですから、『深める会』という形をとって、学び続けてくれる人たちに対して、私自身の最新の考え方や新たに気付いた部分を伝え続けてきました。

しかしその参加者も回を追って少なくなってきました。

もちろんそれぞれに考えがあって、それぞれの立場で仕事をしているのですから、いつまでも私から学んだことだけにこだわってはいられないことは分かります。

私の西本塾を受講したことも、多くの講習会の一つにすぎなかったのだと思います。

おそらく、そういう人がほとんどだと思ったから、人に教えるという行為をしてこなかったのかもしれません。

本当の意味で私が安心してこの人ならという人材を育成することなど出来ないのかもしれません。

そんな中、今年に入って、今回紹介する『神戸の竹内』さんと、『香川の長尾』さんが、定期的に個人指導の形で、それぞれ目標を持って西本理論を深めるために通って来てくれるようになりました。

竹内さんの場合は、私の指導を受けることを所属する会社が認めてくれ、経費を負担し出張扱いで広島に来ることが出来るという、他の人にはない待遇を受けていますので、毎回、何かを掴んで帰らなければならないというプレッシャーはあると思いますが、組織として私の考えを取り入れてくれるというのは有難いことです。

個人指導の形をとれば、当然それぞれの問題点を詳しく修正していくことは可能です。

しかし、自分自身の成長とともに、誰かに伝える立場として考えた時に、すべてを私に依存してしまうようになりつつある、聞けばなんでも答えてくれる相手が出来てしまうことに、私自身懸念を抱いていました。

そして毎回の成長は感じながらも、内面というか今回の指導から新たに何を学び取って、それをどう活かそうとしているのか、また新たな気づきや問題点はなかったのかなど、これがスポーツ選手を相手に指導しているのでしたら、すべて私が考えて方向性を決めて行けばよいのですが、彼らはそういう立場ではないのです。

私がこうして文字を書き連ねているのも、常に今の時点での自分の考えを整理しておくためです。

日本人特有なのでしょうか、「言わなくても分かってくれる」の文化では正しく伝わって行くことはありません。

そのことを今回二人に話をし、きちんと文字に起こしてくれることを求めました。

そして送られてきたのが、以下の文章です。

西本塾深める会を受講して

いつもお世話になっております。初めて西本塾に参加させて頂いたのが第8回の2014年でそれから3年が経ちました。
この3年間は自分にとって大きな変化が多くありました。今では3年前と全く違う動きが出来るようになっていると感じます。

西本先生の考え方については、既にブログの中で多く出てきているので読み返す事が1番だと思いますが、常に「3•5•7理論」を意識して動作をする事が大切だと思います。

その中でも、普段の状態(リラックスした状態、次の動きの為の準備段階)ではいかに『5』 に近い所でいるかが鍵となってきます。

『5』 の状態を維持しながら動作を行う事により、よりスムーズに無駄な力いらずで動作が出来るようになると自分で動作をしながら感じています。

今回の深める会では、既に何度も通われている長尾さんとご一緒に参加する事ができ、一つ一つの動作を整理しながら、西本先生が指導する様子やお互いで動作確認を行いながら、時間を過ごす事が出来たのが1番良かったと思います。

伸筋優位で動作を行う為には、ただ単に背中(広背筋)を使う(意識する)だけでは足りません。

どのようにしたら楽に動かせることが出来るかを考えながら、その動作を繰り返して行う必要もあります。

そして、一つ一つの骨の動き(6方向)を意識しながら、その繋がりを利用する事も重要となってきます。

広背筋を意識するだけでは、背中を常に反ったような状態でなる事が多いので、先に述べた『5』の状態ではなく『3』に近い状態になり、動きの遊びがなくなり動きが硬くなってしまいます。

この状態を感じられるようになった今は、西本塾に参加される多くの方が気になっている、どのような方法で身に付ける事が出来るかといった枝葉の問題は気にする事が少なくなってきました。

動かす事に必要なことを一つ一つ丁寧に実施していくことで、考え方がクリアになり、動作も自然な動きに近づけるようになってきました。

幹の部分を意識して実施する事が大切で、ようやくこの部分が私自身の中に浸透してきたと思います。

今回の深める会のトレーニングの中では、マシンを使ってのウォーミングアップ(伸kingトレーニング)で、多方向から一つずつ伸筋に刺激を入れていく事で、段々と準備が出来てきて、スクワットやデッドリフトの動き、ランジの動きをする際には伸筋を使う為の良い状態に出来上がっていく感じも得る事が出来たと思います。

そのおかげで、走りのトレーニングの際はスムーズに体を動かす事も出来、西本先生の理想の動きに近付けるようになってきたと感じています。

その際にも『5』 の状態を意識し、頑張り過ぎないように反った猫背の姿勢から、スピードの変化を楽しんでいました。

腕の振り方はどうとか、足のどの部分から着地すれば良いのかといった事を以前は考えて走っていましたが、それも今はなく、動きの一つ一つの流れに身を任せるような状態で走っています。

それが私が進歩できた理由の一つだと思います。

継続して西本先生に刺激を入れて頂いているおかげで、動作について記載しているブログの内容もイメージしやすいものも多く、このイメージを西本先生のように多くの方に還元していきたいと思います。

会の最後は、からだほわっとや体のケアの方法についても復習を行い、自分が気持ち良いと感じる動作をしながら行うことで、直前まで硬さのあった体が緩んでいるのを実感する事ができました。

それこそが常に『5』 の状態でリラックスしたかたち(体も心も)でいるからだと思います。

『5』の状態から、ゆっくりと『3』に近づいたり、反対の『7』に近づくことで、自然とからだの硬さも取れてきます。

常に過度にストレスのかからない状態を維持する事がコンディションを高めたり、動作をよりスムーズに実施するための秘訣だと思います。

そして動作をスムーズにする為には、ひたすら反復して身に付ける他はないと思います。

これからもさらに反復継続し、更なる動作の獲得、そして関わる方に対してしっかりと伝えていこうと思います。

深める会は1日開催で、西本先生のお体にも負担がかかるものですが、そのおかげでより密度の高い1日を過ごす事が出来たと思います。
毎度、パワーに圧倒されますが、大変お世話になりました。

ご一緒に時間を共有させて頂いた長尾さんも、ありがとうございました。

今後も引き続き宜しくお願い致します。

竹内健太朗

しっかりした感想をありがとうございました。

初めて西本塾に参加してくれてから3年、竹内さんは私からの学びが、仕事に直接活かせると真剣に学び続けてくれています。

一度だけの参加や、その後自己流で行っている人、また多くの講習会の一つとしてしかとらえていないであろう参加者の人たちには、到底理解することが出来ない領域に達してくれています。

それでも私は、実技に関しては一定レベルに達していることは認めますが、西本理論を完全に理解してくれているかという部分に関しては及第点を与えていません。

それは深める会に参加する者として、私の考えを広めてくれる人間としての立ち居振る舞いに関することも含めてのことです。

そんなことを言われる筋合いはない、という所まで要求しています。

それは伝える側になった時に分かるはずです。

書いてくれた内容に関しては、よくここまでになってくれたと思います。

現在竹内さんは29歳、私がこの仕事を専業としたのは32歳、彼が本気で人間の体と向き合うことを続けてくれれば、3年後私が始めた歳になった時点で、その時点の私を超えていることは間違いありません。

続いて長尾さんからの感想です。

西本先生へ
先日は深める会でのご指導本当にありがとうございました。

今回は時期的に涼しく、天気にも恵まれたおかげで身体を動かすには絶好の日和でした。
いつも言わせていただいてますが、私は西本先生のもとを訪れる度に自分が今まで取りこぼしいた発想や、新しい気づきを得ることができています。

今回の深める会でも私はとても大切な気づきを得ることができました。
それは私はいまだにカタチを意識しすぎているということです。
身体を動かす中で背中(伸筋)への意識は重要ですが、一番大切なのはいかに全身を連動させるかということを意識していましたが、それでも背中のカタチや走る時にはこうしないとという意識が取りきれず、反りすぎた背中をつくってしまい、それにより肩の動きが制限され、股関節の自由度も減ってしまうなど1つの凝り固まりが二次的、三次的な弊害を生み連動を阻害してしまっていました。

自分ではそのような意識でトレーニングも行なっていませんし、1つの異常が全身に及ぶことはもちろんイメージ出来ていましたがそれでも間違ったカタチに出来上がっていました。
西本先生がおっしゃっていた「身体が固い人は頭も固い」というのは今の私にピッタリだと思います。(笑)

ですが、私が今現在そのような状態に陥っているということに気づけたのは、私一人で西本先生と向かい合って指導を受けているのではなく、竹内さんという第三者と一緒に受けられたことが大きな要因でもあると思います。

私は今年に入ってから西本先生のもとで個人指導を定期的に受けてきましたが、深める会のように第三者を加えて「人の身体とは」「連動とは」を探求して行ける場があると、個人指導とはまた別の視点も生まれますし、西本先生が自分とは別の方の指導をしているところも見られたりと、普段とはまた違った学びの場となるので大変貴重な時間となりました。

さらに今回は走りに特化した会だと思っていたのですが、スイングやピッチングや施術など私が個人指導で受けている部分にも時間を割いてご指導いただけました。
ですが、やはりそれも走りと別のものということではなく全てが繋がっているという事に改めて触れることができました。

最後になりましたが、先日のブログで年内に西本塾と深める会が一度ずつ行われるという事を知りました。
西本先生の様々な想いの末、昨年で一区切りをつけられた西本塾と深める会が不定期開催されています。
その事についても西本先生の中で計り知れない想いがあったことと思います。

このブログや様々な記事を通して西本先生の存在を知り、なにか少しでも心に引っかかるものがある方は西本塾でも深める会でも個人指導でも、学びの場はそれぞれの方が思う一番理想的なカタチで構わないと思うので、是非一度西本理論に触れてみていただければと思います。

こういう発信も我々西本塾生の役目だと思っていて、西本先生の視点から生まれた理論が一人でも多くの方のチカラになればと思い、一言付け加えさせていただきました。

改めまして本当に貴重な時間をありがとうございました。
西本先生と竹内さんに、また次回お会いできるのを楽しみにしています。
お二人ともお身体に気をつけて、益々のご活躍をお祈りしております。

長尾真吾

ちょうど今感想が届いたので、文章を追加させてもらいました。

長尾さんと竹内さんは、いわゆるタイプの違う方で、それぞれの特徴を補い合って、私を交え3人でなければ作り得ない空間になったと思います。

失礼な言い方になりますが、まるでウサギとカメの例えのように一歩ずつの前進ですが、だからこそ長尾さんにはきちんと伝えて確実に身に付けて欲しいと思い、厳しい言葉をかけ続けてきました。

私の思いはきちんと分かっていただけているようで、その厳しさも自分にとっては必要なものだと感じてくれて、ここ最近の変化は私の期待を超えています。
やはり継続という言葉がすべてのキーワードになって行くのだと、長尾さんを見ていてそう思います。

私もまだまだ追い付かれる気も、追い抜かれる気もありません、死ぬまで試行錯誤を続け、最後まで背中しか見せないつもりです。

こうやって継続して真剣に私と向き合ってくれる人が、現在二人しかいないというのは寂しいという気持ちもありますが、二人もいてくれると思えばやる気も湧いてきます。

伝えることが大事、伝えていかなければならないことは、この4年間で実感できました。

もちろんそれは日々の活動があってのことです、それがなくなって過去の思い出話だけになってしまうのなら、伝える活動もお終いです。

それどころか、私の考え方に興味を持ち、直接指導を受けたいという連絡がちょこちょこ入ってきます。

そんな人たちや、現在進行形で夢を追っている選手たちのためにも、私の歩みを止めるわけにはいきません。


プロフィール

Author:西本 直
1993年、Jリーグサンフレッチェ広島を皮切りに、社会人野球三菱重工広島・協和発酵・ヴィッセル神戸・川崎フロンターレ、そして広島カープ佐々岡真司投手など、プロアマ問わず競技レベルのスポーツ選手から一般の方まで、トレーニングやメンテナンスの指導を行ってきました。
その経験と知識の蓄積を「西本理論」としてまとめ、一人でも多くの方に実践していただくことが、これからの私の使命であると信じ、このブログから発信していきます。
私の理論はスポーツ選手のみを対象としたものではなく、ビジネスマンや家庭の主婦まで老若男女すべてに当てはまる不変のものです。
指導や講演のご依頼も受け付けています。
実名でツイッターも書いていますので、チェックしてみてください。
また、2013年9月9日にConditioning Studio 操をオープンしました。
また、遠隔地にお住まいの方を対象とした動き分析とアドバイスを行っています。
詳細は「スタジオ操」のホームページ内の「遠隔サポート」をご覧ください。
「第25回西本塾」を11月18・19日の土日に開催を予定しています。
詳細はStudio操ホームページ内の「講習会情報」をご覧ください
尚、深める会も12月10日に予定しています。

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